20代男性、突然の入院。こんなに入院でお金が消えるなんて……!
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肺気胸など若い男性にも多い病気は、突然発症し、入院や手術が必要になることも少なくありません。実際に入院するとなると、どういった負担が出てくるのでしょうか? そこで今回は、20代前半で肺気胸になり入院した田中さん(仮)にインタビュー。病気のつらさや、入院でかかった費用について、詳しく語ってもらいました。
さらに後半では、入院による金銭的負担の“解決策”となる民間の医療保険についても解説。生涯設計デザイナーとして多くのお客さまの保険相談を受けてきた、第一生命保険株式会社デジタルマーケティング部の古舘愛さんに、20代~30代の男性におすすめの「一時金タイプ」の医療保険について、お話しいただきます。
目次
出勤前に受診したら、突然4泊5日の入院に!
──田中さんは20代前半のとき、肺気胸で入院されたんですよね。入院するまでの当時の状況を教えてください。
新卒1年目の冬のある日、急に肩甲骨の下あたりが痛くなったんです。我慢できるレベルだったので、最初は「寝違えたのか?」と思ったんですが、息苦しさもあって。ネットで検索したら、「背中の痛み」「息苦しい」「20代の男性に多い」など、肺気胸の特徴の一部に当てはまっていることに気づきました。
それで、痛みを感じはじめてから2日後、最寄りの循環器内科のクリニックを受診したら、「大学病院で詳しい検査を受けたほうがいい」と言われたんです。
翌日の朝、紹介状を持って大学病院に行き、発生原因が不明な「自然気胸」と診断されました。そして、そのまま診察室のベッドで部分麻酔をして、胸にドレーンという管を挿入されて、お医者さんに「このまま入院になる」と言われ……。
──突然入院と言われても、何の準備もしてないですよね?
そうなんです! 病院からそのまま出社するつもりだったので、本当に何も持ってなくて……。1人暮らしだったんですけど、入院から2日後に、遠方の実家から母親が着替えを持ってきてくれました。痛みはあっても生活はできてたので、「こんな急に入院することになるのか」と、びっくりしました。
──どれくらい入院したんですか?
入院は4泊5日です。僕の症状の場合、手術は必要なかったんですが、入院期間中はずっとドレーンをつけたまま過ごさなきゃいけなくて。脇の下から直接ドレーンが刺さってるので、ちょっとでも動くとすごく痛くて、それが想像以上につらかったですね。
入院時にかかった安くない出費。どうまかなった?
突然入院することになった田中さん。入院の費用はいくらかかって、どう工面したのでしょうか。
予想外の出費にびっくり。
──4泊5日の入院で、トータルでいくらかかりましたか?
約16万円でした。医療費が約8万円、差額ベッド代が約5万円、そのほかに雑費が約3万円といったとこですね。雑費は、院内で使う履物などの生活用品代、入院中の暇つぶし用の電子書籍代、病院食だけじゃ足りなくて買っていたパンなどの軽食代です。
──差額ベッド代もかかったんですね。
入院期間中、どうしても外せない仕事が入っている日があって、1日1万円弱の個室に入ることになったんです。退院するまで5日間同じ部屋にいたので、約5万円かかりました。個室はきれいで静かだし、仕事もできてよかったんですが、新卒当時の自分には、かなり痛い出費でしたね。
──思わぬ出費で大変でしたね。個室の差額ベッド代は、全国平均で1日当たり8,322円というデータもあって、やはりそれくらいかかるんですね……。
まぁ仮に差額ベッド代がなくても、11万円も支払ってるので、「入院って一気にお金が消えるんだな」って感じてたと思います。
参考:厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況」(2023年)
──入退院時の交通費など、ほかにかかった費用はありますか?
入院した大学病院は、自宅近くだったので交通費はほとんどかかってません。ただ、母が病院まで来るのに必要だった新幹線代や、持って来てもらった着替えの購入費用を含めると、詳しくは聞いてないですけど、もっとかかっていると思います。退院と同時に治療はいったん終了したので、そのあとは通院してないです。
入院でかかったお金はどう工面した?
──新卒1年目で約16万円の出費は大きかったと思いますが、どのように工面されたのですか?
父の遺産で支払いました。僕が肺気胸になった前年に父はがんで亡くなったんですけど、30代のころから自分で医療保険や生命保険にいくつか入ってたみたいで。僕はある程度まとまった額を相続できてたので、自腹で払えましたね。
そうじゃなかったら、着替えの購入費以外も、人に頼らなきゃいけなかったんじゃないかなと。
──田中さん自身は医療保険に入っていなかったんですか?
はい。今も入ってません。「自然気胸の再発率は約50%」と医師に言われたんですが、前回の入院で必要な金額感はわかったし、差額ベッド代さえなかったら、今なら貯金から払えるだろうなぁ……と。
今20代後半で最近結婚したので、30歳になるタイミングか、子どもができたら入るか検討するかもしれません。
入院によるお金の不安を解消する方法は?
突然の入院で、思いがけず痛い出費を経験した田中さん。
第一生命の元生涯設計デザイナー・古舘さんは、「田中さんのように、若くても入院することはありますし、意外と入院でお金がかかるんですよね。若い方だと貯金があまりないことも十分ありえますし、いざというとき、慌てがちなのでは」と話します。
そんなときに解決策になりうるのが、民間の医療保険。ここからは、古舘さんに第一生命の「総合医療一時金保険(無解約返還金)(2021)」について、解説していただきます。
短期入院でもまとまった一時金が受け取れる。
以前は「入院1日につき1万円」といった、入院日数に応じて給付金が支払われる「日額タイプ」の保険が主流でした。しかし、近年は入院日数にかかわらず、30万円などまとまった給付金を受け取れる「一時金タイプ」の保険が増えてきました。
第一生命の「総合医療一時金保険」もその1つ。短期入院や、日帰り入院(入院日と退院日が同一の入院)でも、加入時に設定した金額がまとめて支給されます(※1)(※2)。
※1 ただし、睡眠時無呼吸の診断・検査等のための入院のうち、入院日数が2日以内、かつ医師に睡眠時無呼吸と診断されなかった入院は支払い対象外となります。
※2 入院・手術等が、病気またはケガの治療を目的としたものでない場合は、各給付金のお支払い対象となりません。たとえば、美容上の処置、正常分娩、治療処置をともなわない人間ドック検査のための入院・手術等の場合はお支払いの対象となりません。
また、「日額タイプ:1日1万円」の保険に加入していれば、5日の入院で支給されるのは5万円です。しかし、「一時金タイプ:入院1回につき30万円」の保険に加入していれば、5日の入院で30万円を受け取れるので、医療費はもちろん、差額ベッド代などもカバーできるでしょう(※3)。入院をサポートしてくれた人の交通費なども用意できるかもしれません。
ちなみに、国の政策の影響などで、平均入院日数は年々“短期化”しています。たとえば、2002年は22.2日でしたが、2011年には17.9日、2022年には16.2日まで減少しています。田中さんのように早期に回復が見込める若い方なら、なおさら短期入院のケースが多いのではないでしょうか。
参考:
厚生労働省「平成14年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」(2002年)
厚生労働省「平成23年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」(2011年)
厚生労働省「令和4年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」(2022年)
厚生労働省「医療費適正化の総合的な推進」(2006年)
※3 入院日数や手術の有無などにより、一時金タイプの医療保険の給付金額は、日額タイプよりも少なくなる場合があります。
ニーズにあわせて保障内容が選べる。
第一生命の「総合医療一時金保険」では、加入時に契約者が決める5万円~40万円(※1)の「基準給付金額」にもとづいて、入院給付金が支払われます。預貯金の残高や、ほかに加入している保険の契約内容など、個人の状況やニーズにあわせて設定できるというわけです。
第一生命の調査によると、医療費を含む入院中・入院前後にかかる諸費用は平均27万1,000円(※2)。そのため、ひとまず「一時金30万円」を目安に検討するとよいのではないでしょうか。
参考:第一生命「生涯設計ガイド」(2023年)
※1 この商品に単体で加入する場合は10万円からとなります。
※2 医療費については、高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額であり、差額ベッド代を含みます。諸費用には食費・交通費などが含まれます。
若い人ほど加入しておきたい「一時金タイプ」の医療保険。
田中さんのように、若くても急な入院でお金の工面に悩む可能性は誰にでもあるもの。その備えとしての民間の医療保険ですが、無条件で入れるわけではなく、健康状態や病歴なども含めて診査があります。「入るのはまだ先でもいいや」と先延ばしにしているうちに病気になってしまったら、そのとき給付金がもらえないばかりか、未来の保険加入にも影響が出るかもしれません。
若くて健康なうちに加入して、いざというときのための「安心」を用意しておけるとよいでしょう。気になる方は、下記をチェックしてみてください。
イラスト/腹肉ツヤ子
古舘 愛
第一生命保険株式会社で、生涯設計デザイナーとしてお客さまへのコンサルティングや保険提案業務に従事。現在はデジタルマーケティング部で、デジタルを生かした新たな接点でのお客さま対応を担当している。
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
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