「一人親方」におすすめの保険。働けなくなるリスクへの備えは大丈夫?
※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」と記載している部分があります。
※ 本文中に記載の保険に関する保障の条件は、保険会社によって異なります。詳しくはご加入の保険会社にお問い合わせください。
大工として建設業界で働く翔太。工務店の従業員として働く「勤め人」から、独立して「一人親方(※)」になって、もっと腕を磨きたいという夢を描いています。さらに、つきあって5年目になる恋人の美咲にプロポーズしようと考えているところ。将来への希望に胸をふくらませる翔太ですが、一筋縄ではいかないようです。さてどんな展開になるのでしょう……。
※ 一人親方とは、労働者を使用しないで土木、建築などの事業に常態的に従事する者。
目次
- 恋人との未来に向けた決断が、なぜか彼女を怒らせることに!?
- プロポーズは失敗!独立成功のカギは「土台づくり」にあり。
- 自分と家族を支える“頑丈な柱”をつくろう。
- 将来のために、今から備えられることからはじめよう。
恋人との未来に向けた決断が、なぜか彼女を怒らせることに!?
<登場人物>
・翔太
32歳。ミラシル工務店に入社して15年の大工。技術にも自信がつき、現場での評判も上々。一人で現場を任されることも増えた。美咲との将来を見据え「そろそろ独立かな」と思いはじめている。
・美咲
28歳。友人の紹介で知りあった翔太とつきあって5年目。しっかり者の慎重派。猪突猛進の翔太とはいいコンビ。
・吾郎親方
52歳。ミラシル工務店の社長。大工としてキャリアを重ね、30代前半で一人親方に。その後、法人化し、さまざまな職種の職人を抱える工務店を構える。面倒見のいい人情派。
プロポーズは失敗!独立成功のカギは「土台づくり」にあり。
美咲との将来を見据えて考えていた独立が、逆に美咲を怒らせてしまうことに。落ち込んでいる翔太を吾郎親方がなぐさめます。
「独立して一人親方としてやっていきたいって聞いていたから、もちろん応援してるさ。俺もお前くらいのときに修業していた会社から独立した身だからな。にしても、もうちょっと準備しておいてもよかっただろ。土台をきっちりつくってこそ、頑丈な家が建つってもんだ」
一人親方を経て今の工務店を立ち上げた吾郎親方。これまでの翔太の働きぶりから、技術や経験は申し分ないと思うものの、それだけでは独立後に苦労するかもしれないと心配しています。
一人親方になるための3つの準備とは?
「なんといっても大切なのは、人脈や人間関係だよ。俺からまわす仕事だけでなく、これまでの現場でのつながりから仕事がまわってきたりする。そこでさらに信頼されるようになると、人脈も仕事も広がっていくんだ」と親方。さらに、「ホームページをつくって、これまでのキャリアや施工実績、取得資格などをアピールすれば、信頼性や新規顧客獲得につながる可能性もあるぞ」とのこと。
「それから……」と続けて、3つの準備すべきことについて翔太にアドバイスしました。
工具をそろえる。
「これまで使ってきた工具に加えて、新たな工具や大掛かりな機械などが必要であれば、最初はレンタルでもOK。予算にあわせて徐々に増やしていけばいい」と吾郎親方。さらに、あちこちの現場に行くことを考えると仕事用の車は必須です。状況によっては、駐車場を借りる必要もあるでしょう。
事務所や倉庫などを確保する。
独立する場合、拠点となる場所を事務所と定めて開業届を出す必要があります。ただし、吾郎親方は「最初のうちは自宅の一部からスタートして、仕事が軌道に乗ってから自宅外に事務所を構えてもいい」といいます。また、工具や材料の保管場所などとして、在籍していた会社の一画を間借りするなど、費用を抑える工夫も必要です。
独立を見据えたお金の管理。
場所や道具などを用意するための初期費用、仕事が軌道に乗るまでの生活費などを考慮し、まとまったお金が必要です。独立に向けて、コツコツ準備しておきましょう。また、吾郎親方は「独立のタイミングに合わせて事業専用の銀行口座を開設すると、プライベートの口座と分けて収支を把握できるぞ」とアドバイスします。
自分と家族を支える“頑丈な柱”をつくろう。
親方からのアドバイスを受け、あらためて独立への気持ちを高めた翔太。「自分の力でバリバリ仕事していくッス」と息巻いています。再び美咲のもとへ走りだしそうなのを、あわてて吾郎親方はとめました。
「自分の力でやっていくって考える翔太は立派だよ。でもな、今まで翔太は、組織って柱が支える会社の下で力を発揮してきたんだ。これからは、柱は自分1人になるだろ。だから、翔太と美咲さん、将来の家族のために、個人保険など夢や人生を支える柱を増やしたらどうだ? 翔太の腕は俺が保証するが、それだけじゃ足りないのさ」
独立後は経済的リスクが高まる!?
「たとえばケガや病気で入院したときはどうする?」と吾郎親方は続けます。「そういえば新人のころ、仕事中に骨折して、1か月働けないときがありましたね」と、翔太は思い出しました。
会社員であれば、勤務先の「健康保険」で「傷病手当金」が支払われます。一方、独立した一人親方は、基本的には個人事業主のため、原則「国民健康保険」への加入となり、傷病手当の制度がありません。
そのほか、会社員は仕事を休んだときの「有給休暇」や、障害を負ったときには「障害年金(障害基礎年金/障害厚生年金)」といった保障があります。一人親方の場合は、障害を負っても「障害基礎年金」しか受け取れません。
会社員と一人親方の公的サポートの違い
会社員 | 一人親方 | |
有給休暇 | 〇 | × |
傷病手当金(健康保険) | 〇 | × |
障害基礎年金(国民年金) | 〇 | 〇 |
障害厚生年金 | 〇 | × |
なお、労働者の業務または通勤による災害に対して給付が行われる「労災保険」も国の保険制度の1つです。一人親方は、任意で加入できる「特別加入制度」の対象です。加入に当たっては、特別加入団体を経由して申請手続きが必要。最寄りの労働基準監督署に問い合わせてみましょう。
保険や年金といった制度は、まるで意識してこなかった翔太。「独立したら、健康保険証が変わるのかな」くらいの認識しかなく、一人親方になると、公的なサポートがかなり少なくなることを初めて知りました。
「ケガしたら収入ゼロってことだもんなぁ」とため息が。働けなくなって収入がゼロになったとしても、もちろん生活費は必要です。たとえば、2人以上の世帯では、1か月の食費や光熱費、通信費などの生活に必要な支出は約29万円というデータがあります。
参考:総務省「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
第一生命の就業不能保険は、入院2週間から生活をサポート。
翔太が無言になってしまったので、親方は「夢を描くなら、リスク管理も必要ってことさ。特に建設業は、ケガのリスクが他業種より高いといわれているからな。そのために、個人保険を検討することも大事だぞ」と、笑って翔太の肩をたたきます。
個人保険にはさまざまな種類がありますが、ケガや入院でしばらく働けなくなった場合に備えて、吾郎親方がおすすめするのが「就業不能保険」です。自分が加入している第一生命の就業不能保険を例に教えてくれました。
第一生命の就業不能保険は、病気・ケガにより次の就業不能状態のいずれかに該当し、その状態が14日以上継続した場合に、給付金が支払われます。
1.入院
2.公的医療保険の医科診療報酬点数表における在宅患者診療・指導料(往診料等を除く)が算定される在宅医療(※)
※ 1.通院が困難なときなどに、医師の指示にもとづく定期的な訪問診療等を受けながら、日本国内の自宅等において治療に専念することをいいます。原則として公的医療保険の医科診療報酬点数表における在宅患者診療・指導料(往診料・救急搬送診療料を除く)が算定され、その医療費を負担することになります。
2.医師から「しばらく休んだほうがいい」と指示を受けて自宅で静養しても、公的医療保険の医科診療報酬点数表における在宅患者診療・指導料が算定されない場合はお支払いの対象となりません。
給付金月額20万円・30万円の場合でシミュレーション。
吾郎親方の話を聞いて、自分でもいろいろな保険商品を比較した翔太。月々1,000円台からと保険料が手ごろなこともあり、第一生命の就業不能保険を検討してみるようです。
先述の就業不能状態が14日以上継続した場合と30日以上継続した場合に、それぞれの給付金月額を20万円・30万円の2パターンでシミュレーションしてみましょう(※)。
※ 契約は10年ごとに更新して、所定の限度まで継続できます。更新後の保険料は更新日における被保険者の年齢および保険料率によって再計算するため、同じ保障内容であったとしても、更新前の保険料とは異なります。
※ 契約時に第一生命所定の要件を満たす健康診断書等を提出することで、健康診断基本割引保険料が適用されます。また、健康状態が所定の要件を満たせば、健康診断優良割引保険料が適用されます。
※ 契約は10年ごとに更新して、所定の限度まで継続できます。更新後の保険料は更新日における被保険者の年齢および保険料率によって再計算するため、同じ保障内容であったとしても、更新前の保険料とは異なります。
※ 契約時に第一生命所定の要件を満たす健康診断書等を提出することで、健康診断基本割引保険料が適用されます。また、健康状態が所定の要件を満たせば、健康診断優良割引保険料が適用されます。
将来のために、今から備えられることからはじめよう。
吾郎親方は翔太にアドバイスをしたあと、「この退職届はしばらく預かっておいてもいいか。その間にしっかり準備したらいい」といってくれました。その言葉に感激し、翔太は1つずつ準備をし、将来への備えとして就業不能保険にも加入。夢を支える柱が増え、それに伴って、不安やプレッシャーが軽くなったことに翔太自身が驚いています。
そして半年後……。翔太は一人親方としてめでたくデビューを果たしました。これまでも1人で現場を切り盛りしたことはありましたが、一人親方として立つ現場で身を引き締めつつ充実した毎日を送っています。さらに翔太は、あらためて美咲にプロポーズ。この数か月、独立に向けて翔太が奔走する姿を見てきた美咲は、「この人なら絶対大丈夫!」と笑顔でOKの返事。頼もしいパートナーを得て、翔太はますます仕事にまい進しようと誓うのでした。
イラスト/腹肉 ツヤ子
※ この記事は、ミラシル編集部が制作したものです。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。
※ この記事は、2024年8月時点の商品の概要を説明したものであり、契約にかかるすべての事項を記載したものではありません。検討にあたっては「保障設計書(契約概要)」など所定の資料を必ずお読みください。また、契約の際には「重要事項説明書(注意喚起情報)」「ご契約のしおり」「約款」を必ずお読みください。