結婚前に話し合うためのリストって?将来の話を切り出すコツは?
※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」と記載している部分があります。
※ 本文中に記載の保険に関する保障の条件は、保険会社によって異なります。詳しくはご加入の保険会社にお問い合わせください。
※ 記事中の保険・特約の名称は一部を省略しています。<例>総合医療一時金保険(無解約返還金)(2021)⇒総合医療一時金保険
そろそろ結婚となったら、金銭面や子どものこと、将来の具体的なプランなど、2人で話し合うことが重要です。とは言っても、何からどう話せばいいのか悩むケースは少なくありません。
この記事の主人公である舞さん(29歳)も、パートナーの健さん(30歳)との結婚を目前に悩む1人。婚活アプリで知り合い、今は交際2年目。ですが共通の友人は少なく、互いのプライベートな話はあまりしてこなかったようです。
「結婚前に話し合いたいけれど、何をどう切り出せばいいの?」と悩んだ舞さんは、「婚活FP(R)」として数多くのカップルの相談を受けてきた、ファイナンシャルプランナー(FP)の山本昌義先生のアドバイスを受けることに。話の切り出し方も含めて、教えていただきました。
目次
- そろそろ結婚。でもその前に、パートナーと何を話し合えばいいの?
- 結婚前に話し合いたい5つのリストって?「婚活FP(R)」がアドバイス!
- お互いの理解を深めるために必要な話し合い。どう切り出す?
- 自分1人の体じゃなくなるから。考えておきたい医療保険のこと。
- 避けては通れない道。2人の将来のためにも、今真剣に向き合おう。
そろそろ結婚。でもその前に、パートナーと何を話し合えばいいの?
結婚前に話し合いたい5つのリストって?「婚活FP(R)」がアドバイス!
舞:今日はよろしくお願いします! 結婚を考えているんですが、正直なところ、彼と今後について込み入った話をしたことがなくって……。
山本先生:ぜひ、早めに話し合うことをおすすめします。お互いに生まれも育ちも違うわけですから、考え方や価値観、希望の生活水準なども違うのが当たり前です。
結婚前の話し合いは、考え方などの違いから生まれるリスクを回避したり、折り合いをつけたりするためにも必要なもの。5つのテーマごとに確認しておきたいリストを挙げましたので、一緒に見ていきましょう。
1.現在の年収や貯蓄などお金のこと。
舞:まずはお金のことですね。うーん、気にならないわけではなかったんですが、私からは言い出しにくくて全然話せていないですね……。
山本先生:お付き合いの段階では、お金の話には触れづらいですよね。ただ、お金のことはあとで知ると大きなトラブルになりがちです。
私が実際に相談を受けた例だと、正社員という話が実は派遣社員で、年収も聞いていたのと違ったというケースや、年収は相応なのに浪費家で貯金がなかった、というケースもありました。年収や貯蓄額など基本的な部分以外にも、借金などの予想外な出費があるかどうかも確認しておきましょう。
また、日々のお金の使い方やお金をかける優先順位のすり合わせも重要です。基本的には貯蓄を優先して節約するのか、または生活の質を優先してお金を使うのか……。もし意見が異なったときにひとつひとつは小さくとも、積み重なるとけんかの火種になる場合もあります。
舞:やっぱり、けんかはなるべく避けたいです。
山本先生:そうですよね。聞きづらい場合は、結婚後の2人のライフプランをざっくり作りながら話してみると、金銭的に余裕があるかどうかを可視化できておすすめです。
今後予想される世帯収入と貯蓄額に、結婚後の予定を当てはめて計算すれば、「年1回なら旅行に行けそう」などの感覚がわかり、スムーズに話し合えると思いますよ。
2.現在~今後の仕事への考え方。
山本先生:舞さんは会社員として働かれていますね。今後のキャリアプランをどう考えていますか?
舞:結婚後も今の会社で働き続けたいと思っていますが、もし妊娠・出産となったら、また変わってくるかもな、とも……。
山本先生:なるほど。このあたりの今後の仕事についても、しっかり話しておきましょう。妊娠・出産などのライフイベント以外にも、会社の福利厚生やテレワークなどのワークバランス、転勤による居住地域などの外的要因によっても、働き方に影響を及ぼします。
また、パートナーが自分の仕事の働き方について希望があることも。私が実際に相談を受けた例だと、女性側が結婚後も仕事を続けたいと思っていたものの、男性は専業主婦を希望していた、というケースもありました。それぞれの意思を尊重しつつ、結婚後どうしていきたいかを話し合っておくといいですよ。
舞:彼が私の仕事をどう考えているかは、全然聞いたことがなかったです。
山本先生:それに、これまでは会社に勤めて定年まで働くことが一般的でしたが、昨今では働き方は大きく変わってきています。30代のうちに起業したり、50代で早期リタイアをしたりなども考えられます。お互いの今の考えを話し合ってみてください。
3.子どもの有無や人数について。
舞:前に彼がポロッと「子どもは3人かな~」と言っていたんですが、教育費を考えると私は、3人は厳しいかなと思っていて……。
山本先生:子どもは授かりものですから、2人の意向だけではどうにもならないかもしれません。ただ1人増えるごとにライフプランが大きく変わるので、現時点での希望を率直に話し合ってみるといいと思います。
子どもが欲しい場合は、「絶対」なのかなどの求める度合いや、お互いの年齢や仕事の状況などを考えていつごろ生まれるのがベストなのか、なども重要です。
それと妊娠・出産では、体調や考え方が変わるなど、思わぬ変化が起きることもあります。体調の問題は保険などで相応にカバーできますが、考えの変化は彼の許容度次第です。
彼の希望ももちろん大切ですが、舞さんの今の正直な気持ちを話してみてください。
4.将来の住まいについて。
舞:今はそれぞれ1人暮らし用の賃貸アパートに住んでいます。結婚したら引っ越す予定ですが、彼はあまり家にこだわりがないみたいなんです。
山本先生:なるほど……。ですが、実際に話し合ってみたら「新築マンションに住みたい」「実家のそばに二世帯住宅を建てたい」といった強い希望が出てくることも考えられます。
家については、子どもの人数や教育方針などにも関係します。子どものことを話し合ったら、あわせて家のこともいろいろと意見が出てくるかもしれません。
もし戸建てやマンションを買うとなったら、人生で一番高額な買い物になるのでライフプランにも大きく影響します。どこに住むかも重要です。この機会にお互いの理想の家について話し合ってみましょう!
5.親兄弟や実家など家族のこと。
舞:実は私、あまり親と仲がよくなくて、なるべく距離を置いていたいんです。言いづらかったけど、このことはちゃんと話しておかないといけないですね。
山本先生:そうですね。家族と結婚を切り離すのは難しいですからね。
それに、もしかしたら健さんにも家族に絡んだ何らかの事情……たとえば「結婚後は親に家業を手伝ってほしいと言われている」など、舞さんの知らない事情があるかもしれません。私が実際に相談を受けたケースだと、結婚前の話し合いで、パートナーの実家が経済的に困窮していて定期的な仕送りが必要だとわかった、ということがありました。
舞:彼とこれから家族になるわけだし、きちんと向き合おうと思います。
山本先生:言いにくい気持ちはよくわかります。ただ、結局いつか言わなければいけないことは早めに言ったほうがお互いにいいですし、さまざまな問題にもしっかりと向き合ったうえで、一緒に歩んでくれるパートナーと結婚したほうがいいと私は思いますよ。がんばってください!
お互いの理解を深めるために必要な話し合い。どう切り出す?
舞:相談にのっていただいたおかげで、結婚前に話し合っておくべき内容が整理できました! ただ、彼への切り出し方がやっぱり不安です。
山本先生:面と向かって切り出すのは、どうしても勇気がいりますよね。おすすめは、結婚や子育て、教育費といった関連しそうなテレビやネットのニュースなどを見かけたら、それをきっかけにそれとなく話を振ってみる、という方法です。
舞:なるほど! ご飯を食べながら一緒によく動画を見るので、自然に話を切り出せそうです。
山本先生:一番大切なのは、2人が納得できるように話し合うこと。やはり結婚する以上、自分の身に起こることは、1人だけの問題ではなくなります。
たとえばどちらかが突然大きなケガや病気をした場合でも、しっかり支えられるように事前に準備しておくことも大切です。少しでもお互いの精神的・経済的疲労を減らすために、保険や貯蓄などもぜひ話し合ってみてくださいね。
自分1人の体じゃなくなるから。考えておきたい医療保険のこと。
後日、山本先生のアドバイスを参考に、「2人の将来のために、結婚前にしっかりすり合わせよう」と健さんと話した舞さん。互いに考えや希望をすり合わせるうちに、リアルな結婚生活がイメージできるようになった様子。
お金には無頓着で、保険にも特に入っていなかった健さんは、これまでは自分1人で済んでいたことも、結婚後は家族の問題になることを意識したようです。もしも自分が病気やケガで働けなくなったら……。今どんな医療保険に入っておくといいのか、舞さんと調べてみました。
もしもに備えるために、第一生命の「総合医療一時金保険(無解約返還金)(2021)」。
さまざまな医療保険を調べているうちに2人が気になったのは、第一生命の「総合医療一時金保険(無解約返還金)(2021)」。日帰り入院(※1)を含む1日以上の入院をした場合、契約で定められた額である「基準給付金額」に基づいて、一時金が支払われます(※2)。
※1 本商品の場合、「日帰り入院」とは、入院日と退院日が同一の日である場合のことです。
※2 本商品の場合、睡眠時無呼吸の診断・検査等のための入院のうち、入院日数が2日以内、かつ、睡眠時無呼吸と医師により診断されなかった入院は、お支払いの対象となりません。
1日あたりの入院費用を調べたところ、自己負担額は平均すると2万700円(※3)。これ以外にも、入院前後の治療費や通院費、働けなくなった期間の収入減の補てんなどをあわせると、まとまったお金が必要になることがわかります。実際の金額を見た2人は、「今のうちに備えておこう」とうなずき合いました。
参考:公益財団法人 生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
※3 治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品などを含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。公的医療保険には、医療費の自己負担額に限度額を定める高額療養費制度等があり、実際に負担する金額はケースにより異なります。
基準給付金額20万円でシミュレーションしてみると?
30歳の健さんを契約者として、契約プランをシミュレーションしてみます。
基準給付金額は10万円~40万円の間で選べます(※4)が、今回は20万円と設定して10年間契約した場合で考えてみます。もしも健さんが病気やケガにより1日以上入院した場合、日帰り入院だったとしても20万円を、総合入院給付金として受け取れます(※5)。
※4 所定の保険と組み合わせたパッケージ契約の場合は5万円からとなります。
※5 ただし、睡眠時無呼吸の診断・検査等のための入院のうち、入院日数が2日以内、かつ、睡眠時無呼吸と医師により診断されなかった入院は、お支払いの対象となりません。
月払保険料は1,910円ですが、「健康診断割引特約」が適用されると1,814円となります。「健康診断割引特約」は、総合医療一時金保険の保険期間が定期(終身ではない契約)の場合に付加できる特約のこと。契約時に第一生命へ、所定の要件を満たす健康診断書などを提出すると、健康診断基本割引保険料になります(※6)。
※6 割引の対象とならない保険があります。
2人は実際の契約プランを調べたことで、より具体的にイメージが湧いた様子。より自分たちに合ったプランやほかの保険商品などについても確認するため、資料請求を行うことにしました。
避けては通れない道。2人の将来のためにも、今真剣に向き合おう。
今回舞さんは、結婚前に健さんと考えていることを正直に話し合ったことで、認識をすり合わせられました。さらに、今後の備えとなる保険についても話し合えたため、安心して結婚話を進められたと言います。
末永く幸せに一緒に暮らしていくためには、相手と金銭感覚や価値観を合わせていくことが重要です。また、万が一の備えとして適切な保険への加入も大切といえます。今回の山本先生のアドバイスを参考に、ぜひ皆さんも結婚前には話し合いの時間を設けて、将来設計についても一緒に考えてみませんか?
イラスト/山中玲奈
【監修者】山本 昌義
税理士事務所、生命保険会社などを経て、2008年に山本FPオフィスを開業、同代表に就任。現在は日本初の「婚活FP(R)」として、お金と恋愛(婚活・結婚・離婚)の両面に精通し、婚活中の人や、若い夫婦を中心に相談にのるほか、執筆・講師活動も行っている。
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
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※ この記事は、2024年10月時点の商品の概要を説明したものであり、契約にかかるすべての事項を記載したものではありません。検討にあたっては「保障設計書(契約概要)」など所定の資料を必ずお読みください。また、契約の際には「重要事項説明書(注意喚起情報)」「ご契約のしおり」「約款」を必ずお読みください。