『入院とお金まるわかり講座』第2話「日額タイプと一時金タイプ、どこが違うの!?」
※文章表現の都合上、生命保険を「保険」、生命保険料を「保険料」と記載している部分があります。
皆さん、入院経験はありますか?いったい何日入院することになるのか、そのあいだにどれくらいの費用がかかるのか、入院は病気そのものだけでなく、入院にまつわる金銭的な不安もつきまとうものです。本作の主人公・よしお君もそんなひとり。
事故によるケガで入院することになってしまったよしお君が病院で知り合ったのは、よしお君とは違って金銭的にも、心にも余裕のある入院生活を送っているように見える、とある男性でした。その秘密はどうやら加入している「保険タイプの違い」にあるようですよ。
「日額タイプ」と「一時金タイプ」の違いとは?
幸い、よしお君は国民健康保険のほかに、生命保険会社の医療保険にも加入していました。入院給付金は従来型の「日額タイプ」。これは、「1日あたりの給付金×入院日数」分が支給されるタイプの保険です。「入院1日あたり1万円」の契約なら「1万円×入院日数分」となるので、1日で退院できた場合は1万円、14日なら14万円、30日なら30万円が受け取れるということになります。
一方、お隣のベッドに入院している男性が加入しているのは「一時金タイプ」。一時金タイプは入院日数に関係なくまとまった金額が受け取れるというものです。
下の図は25歳の男性を想定し、日額タイプと一時金タイプの給付金の額を比べたものですが、こちらの契約内容の場合、受け取れる金額は1日の入院でも20万円(※)。短期入院であれば一時金タイプの保険の方が受け取れる金額が多いので、なにかと物入りな入院生活でも心強いというわけです。
※ 睡眠時無呼吸の診断・検査等のための入院のうち、入院日数が2日以内、かつ、睡眠時無呼吸と医師により診断されなかった入院はお支払いの対象とはなりません。
(注)睡眠時無呼吸の診断・検査等のための入院のうち、入院日数が2日以内、かつ、睡眠時無呼吸と医師により診断されなかった入院はお支払いの対象とはなりません。
※入院日数や手術の有無などにより、一時金タイプの医療保険の受取額は、日額タイプよりも少なくなる場合があります。
※総合医療一時金保険の保険料は、基準給付金額によっては2020年12月販売停止の総合医療保険(日額タイプ・入院給付金日額1万円)よりも高くなります(一部の年齢・性別・契約内容を除く)。
「日帰り入院」ってどんなケースがあるの?
日帰り入院とは、入院日と退院日が同一の日である場合のことです。こうした入院の事例は意外にあります。たとえば、白内障やポリープの切除などの簡単な手術を行う場合などに日帰り入院となるケースがあります(※1)(※2)。
※1 医療機関によって、外来扱や短期滞在手術等基本料1が算定され入院基本料が算定されない場合があります。この場合、当社の総合入院給付金等の対象となりません。
※2 睡眠時無呼吸の診断・検査等のための入院のうち、入院日数が2日以内、かつ、睡眠時無呼吸と医師により診断されなかった入院はお支払いの対象とはなりません。
「一時金タイプ」と「日額タイプ」の給付金額を比べてみると・・・・・・。
厚生労働省が病院や診療所を訪れる患者の数や属性、どんなケガや病気なのかを調べた「患者調査」によると、15歳〜34歳の平均在院日数は11.1日(※3)。これは内臓、血管、メンタル、ケガなどすべてを合わせた数字です。
※3出典:厚生労働省「平成29年患者調査」退院患者の平均在院日数等
こちらのグラフは日額タイプと一時金タイプ、それぞれの給付額を示したもの。日額タイプは入院給付金日額1万円、一時金タイプは入院時に支給される基準給付金額20万円の場合で比べてみました。
※総合医療一時金保険(無解約返還金)(2021)の場合
※上記は支払事由に該当する場合の給付金額を示しています。
※日額タイプは入院給付金日額1万円、一時金タイプは基準給付金額20万円の場合
※手術給付金などほかの給付がない場合
入院20日間までは一時金タイプのほうがより多く給付金が支給されます。それ以上の長期入院となると、日額タイプが逆転。
若い世代の平均在院日数である11.1日であれば、この「基準給付金20万円」の一時金タイプのほうが多く給付金を受け取ることができます 。
長期入院になるのはどんな病気?
では、長期入院となるケースはどんな病気が考えられるのでしょうか。ここでは平均30日以上の入院が必要になるケースについて挙げてみます。
長期入院となる事例はさまざまですが、「患者調査」では15歳〜34歳の世代が30日以上入院するケースは、結核、肝及び肝内胆管の悪性新生物(腫瘍)の36.5日。そして、統合失調症・統合失調症型障害及び妄想性障害の106.5日、気分(感情)障害(躁うつ病を含む)の47.1日となっています(※4)。
※4出典:厚生労働省「平成29年患者調査」退院患者の平均在院日数等
まとめ:何日かかるかわからない入院生活。自分に合った保険を選んで。
最初にまとまった金額が給付されることで心の余裕が得られる一時金タイプと、入院が長期化したときに真価を発揮する日額タイプ。自身の病気のリスク、ましてや入院が長期化するかどうかなどを予測することは難しいけれど、だからこそ、保障内容をしっかりと理解しておくことが重要なんです。
さて、入院しているよしお君はもう元気になってきたようなので、意外と早く退院できそうです。もし隣のベッドの彼のように一時金タイプを選択していれば、ちょっといいおやつやタオルを準備できたかもしれませんね。
文/武田篤典(steam)漫画・イラスト/沼田光太郎
※この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
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※この記事は2023年4月時点の商品の概要を説明したものであり、契約にかかるすべての事項を記載したものではありません。検討にあたっては「保障設計書(契約概要)」など所定の資料を必ずお読みください。また、契約の際には「重要事項説明書(注意喚起情報)」「ご契約のしおり」「約款」を必ずお読みください。