

(後編)雅姫 「憧れ」の裏側にある、努力と苦労の積み重ね。
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#人と暮らし
(前編はこちら)雅姫 「憧れ」の裏側にある、努力と苦労の積み重ね。
世の女性たちがそのライフスタイルに憧れ、レディス&子ども服の『ハグ オー ワー』、暮らしまわりのアイテムとレディスの服を扱う『クロス&クロス』のふたつのブランドのデザイナーとして活躍する雅姫さん。前編では恵まれた人生かのように見えた雅姫さんの暮らしが、実は苦労と努力の積み重ねの結果だったということを知りました。そして記念すべき『ハグ オー ワー』の20周年を迎えるまでに、実は人生最大の危機が訪れたそうなのです。
「最後は人だよ」―両親からの言葉とともに乗り越えた困難。
―2021年10月の、22周年のイベントも大盛況だったと聞いています。
ありがとうございます。でも22年の間には、本当にいろいろなことがありました。2011年には東日本大震災が起き、生産をお願いしていた工場が操業不能になってしまい、取引先の皆さんが心配ですし、納期も見えないと、毎日胃が痛くなる思いでした。また、自由が丘が集中豪雨で冠水し『クロス&クロス』を1週間閉めたこともあります。そして、信じていた人に裏切られるという悲しい出来事もありました。長く続けていれば、いいときも悪いときもあるなかで、2019年に迎える20周年が私の唯一の目標でした。少人数ではじめたブランドですし、私自身が経営のプロではなかったので、会社の予算も立てずにやってきました。でもスタッフを守らねば、会社をきちんと経営しなければと考えるようになり、2017年に社外から経営をお任せする社長を迎えました。その方が予算を考え、そして少しずつ会社の雰囲気が変わっていきました。
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