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「毎日ウーロンハイ10杯!」の納言・薄幸さん。これからも健康に飲み続けるために。

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#健康
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お酒は、友人との会話を楽しんだり、旬の食材をよりおいしく味わったり、疲れた心を癒したりする有効な手段のひとつ。お酒好きにとっては、人生をより豊かにするために欠かすことのできないものですが、その反面、健康への影響を心配している人も多いのではないでしょうか。

今回、登場いただいたのは、お酒大好き芸人として活躍中のお笑いコンビ「納言」の薄幸(すすき・みゆき)さん。いまやテレビで見ない日はないというほど忙しい彼女ですが、お酒は毎日、ビールで乾杯のあとウーロンハイ10杯は飲むという、自他ともに認めるお酒好き。……でも、ちょっと量が多いかも?

そこで、「酒好き医師」を自認する肝臓専門医の浅部伸一先生にもお越しいただき、薄幸さんと「お酒の楽しさ」「酔うメカニズム」「お酒がもたらす病気のリスク」などについて大いに語り合っていただきました。お酒好きの皆さん、必読です。

週7回、毎日ウーロンハイ10杯!? 薄幸さんの飲酒生活。

薄幸さんと医師の浅部伸一先生
左・納言 薄幸さん 右・肝臓専門医の浅部伸一先生。

納言・薄幸さんも浅部伸一先生も「週7」で飲んでいるお酒好きだそう。2人の対談はもちろん居酒屋。「かんぱーい!」からのスタートとなりました。

幸 はじめまして! 今日はよろしくお願いします。まずは乾杯ですね。

浅部 乾杯! さっそくですが、聞くところによると、幸さんは毎日飲まれているんですよね? お仕事がどんなに忙しくても?

幸 厳密にいうと、仕事終わりの時間によっては24時間以上空くことはありますけど、深夜に終わっても絶対飲みます(笑)。

浅部 「絶対」飲むんですね(笑)。

幸 私にとってお酒は、歯磨きみたいなものなんです。仕事が終われば、「1日終わったー」って区切りをつけるために、先輩を誘ったり誰かに誘われたりしながら、お店に行って毎日ワイワイ飲んでます。みんなで飲むっていうその時間が好きなんです。家でも飲みますけど、1人で飲むのってあんまり好きじゃないんですよね。

浅部 実は僕も週7ペースで飲んでます。

幸 先生もお酒好きなんですね。わかり合えそう!(笑)

浅部 日本酒が好きなので、今日は何を飲もうかって妻と相談して、どんな料理に合わせるのか考えるのが楽しいんです。

幸 私は、飲むときはほとんど食べないなー。お刺身なんかをつまむ程度で。

浅部 おなかは空かないんですか?

幸 お昼にがっつり食べるんで。15時とか16時とか不規則な時間に、ほぼ毎日、家系ラーメン。しっかり食事といえるのは、だいたいその1食ですね。ほうれん草をトッピングしているので、野菜もしっかりとれてますよ(笑)。

毎日家系ラーメンを食べるという薄幸さん

浅部 朝ご飯は食べないんですか?

幸 食べないですね。基本、「仕事の2時間前までは飲んでよし」って決めてるんです。たとえば、翌日朝6時集合だったら、4時までは居酒屋にいます(笑)。だから、朝ご飯を食べる時間がないし、おなかも減ってないので。

浅部 「2時間前」ルールには何か理由があるんですか?

幸 いや、なんとなくこのくらいで大丈夫だろ、って。私、4年前ぐらいからテレビに出はじめたんですけど、当時は緊張感もあって、夜のお酒の時間を今よりも早く切り上げるようにしてたんです。でも、忙しくなるにつれて少しずつ解散時間が遅くなって、「あ、意外と2時間ぐらいでもいけんじゃん!」って、今の感じになりました(笑)。

お酒を飲んで酔うのは「脳が酔っている」?

アルコール依存症について薄幸さんに解説する浅部伸一先生

浅部 誰かとお酒を通して、楽しい時間を求めているのは素敵だと思います。人間関係が円滑になったり、仕事のモチベーションにつながったりするのは、お酒のいいところですよね。ただ、いわゆる「アルコール依存症」予備軍は、20代~30代にも多くみられるんです。血液中からアルコールが完全になくなると、テンションが下がって、少しでも摂取すると調子が出てくる。やがて「お酒を飲まないと調子が悪い」という状態になってしまうこともあるので、やはり飲みすぎには注意が必要です。

幸 なんか、それやべーですね……。

浅部 アルコール依存症の人は、ローテンションから脱出したくてお酒を飲むんです。みんなと楽しい時間を過ごしたいとか、お料理と一緒においしく飲みたいとかじゃなくて、体がアルコールという成分を欲するようになる。

幸 うわっ、こわっ! 私は先輩や芸人仲間と飲みながらくだらない話をしたりするのが好きなだけなんですけどね。

浅部 ちなみに、幸さんは酔われますか?

幸 私、あんまり気持ち悪くなったりはしないんですけど、確実に毎回酔います。でも、そもそも「酔う」ってどういうことなんですかね?

酔って記憶をなくしたエピソードを語る薄幸さん

浅部 「酔う」というのは、アルコールが血液に混ざって脳に到達し、脳をやんわり麻痺させるような現象です。脳はもともと外部からの侵入者に対しては非常に強い防御力をもっているんですが、アルコールはほとんど脳細胞まで素通りで到達できる特性があるんです。

幸 わー、私の脳、相当アルコールに漬かってるんだろうな(笑)。

浅部 お酒を飲んだら、アルコールは胃や小腸から血液中に入って、弱い人だと5分~10分で脳に到達して酔っ払うことになります。脳に届くアルコールが多すぎると、脳の一部の機能が影響を受けて、眠ってしまったり、うまく歩けなくなったりするんです。

幸 私、記憶はよく飛ばすんですよね。飲んだ翌朝、カバンの中にまったく覚えのない餃子が1.5個入ってたり(笑)。その記憶はないのに、タクシーで家に帰って、ちゃんとお風呂に入ってドライヤーまでしてるのが本当、不思議。

浅部 「昨日の出来事」のような短期記憶は、いったん脳の中の「海馬」という部分に残されて、そこで整理されて大脳皮質にファイルされるんです。その「海馬」って高性能なんですけど、繊細なパーツで、外的なトラブルで麻痺しやすいんです。

幸 あ、だから餃子のことは忘れてるんですね!

浅部 そうなんです。一方、自宅の住所は長期記憶として脳に定着しているので、アルコールでも影響は受けにくい。でも、脳が大量のアルコールに侵されると、延髄という脳の中でも原始的で頑丈な部位まで麻痺が進み、呼吸中枢が働かなくなってしまう、なんていうこともあるんですよ。

お酒に強い、弱いは遺伝?

居酒屋での薄幸さんのポートレート

浅部 「お酒に強いかどうか」は、主に肝臓のアルコール分解能力の高さに左右されるんです。そしてそれは、遺伝によるところが大きい。日本人にはアルコールに強い遺伝子をもつ人が4、5割いて、両親ともに強い遺伝子をもつ場合、子どもも強くなる可能性が高いんです。

幸 うちは両親も兄もみんな強いんですよね。家族の中では私がいちばん弱いぐらい(笑)。

浅部 なるほど(笑)。で、両親ともに弱くて、その遺伝子をそれぞれから受け継いだ人がいわゆる「下戸」です。あと、強い遺伝子と弱い遺伝子をそれぞれ受け継いだ人は、飲もうと思えば飲めるけど、決して強いわけではない。私がこのタイプですね。

幸 先生はお強いわけではないんですね?

浅部 徐々に飲めるようになりました。遺伝的に幸さんの肝臓は、アルコール分解能力が高いんだと思います。たくさん飲まれていても、血中に吸収されたアルコールを肝臓がどんどん分解することで、脳にまで多量のアルコールが到達していないんだと予想されます。

幸 前に、テレビの企画で肝臓の検査をしたことがあって、細かい数値は忘れたんですけど、まったくダメージを受けていなくてすべて正常値でした。あと、「とがっててすごくきれい」って肝臓の形を褒められました(笑)。

薄幸さんの普段の飲み会の模様
こちらは薄幸さんと相方・安部紀克さんがお酒を飲んでいるところ。薄幸さんはいつも、おつまみはごく少量しか食べないそう。©太田プロダクション

浅部 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、障害があっても自覚症状は出にくいんです。気づかないうちに脂肪肝という状態になり、さらに肝硬変や肝臓がんへと進行していく可能性があります。それらの病気に効く特効薬はないので、肝臓がいったん脂肪肝の状態になると、お酒の量を減らすかやめるかしか手段はないんです。

幸 あ~、お酒をやめるのは無理(笑)。

浅部 症状がないぶん、検査での数値を目安にするしかありません。肝臓がダメージを受けているときは「γ-GTP(ガンマ-GTP)」という、たんぱく質を分解する酵素の数値が高くなるんですが、この数値からある程度、肝臓の調子がわかります。

幸 数値は忘れましたけど、以前、検査したときにそれもバッチリだったんですよ。

浅部 本当にすごいですね。ただ、その数値は定期的な健康診断を受けないとわからないんです。お酒を飲みすぎると肝細胞はダメージを受けますが、再生力が強くて、わりとすぐに戻るんです。ただし、それを長期にわたって繰り返すと、ダメージが蓄積して、やがて肝炎にもなりかねない。だからわれわれ肝臓専門医は、健康診断で数値が上がってきたら専門医に相談してください、という啓蒙活動を続けているんです。

幸 私、健康診断からは逃げ回ってますね(笑)。

浅部 ぜひ受けてください。あと、お酒の飲みすぎで肝臓以外に影響が出やすいのは、たとえば、膵臓。これも自覚症状の出にくい臓器なんですが、ダメージを受けて膵炎なんかになると立って歩けないほど痛い。さらに進むと、膵臓がんになるおそれもあります。

適量を知り、水分補給と定期健診で「一生おいしく、楽しく飲む」。

ビールのジョッキを前に微笑む薄幸さん

幸 どのくらいなら「飲みすぎ」じゃないんですかね? 一般的にいわれてる「適量」って、めっちゃ少ないじゃないですか。

浅部 厚生労働省が推奨しているアルコール量は、「純アルコール量」で1日平均約20gです。女性は半分以下の9gなんです。一般的には、肝臓のアルコール分解能力は体の大きな人ほど高くて、男性のほうが女性より高いといわれています。

幸 「純アルコール量20g」ってお酒に換算するとどのくらいなんですか?

浅部 ビールでいうと中瓶1本ぐらい。

主な酒量の換算の目安
出典:厚生労働省「健康日本21(アルコール)」

幸 少なすぎる! 逆にもっと飲みたいって火がついちゃいますよ(笑)。

浅部 これはすべての日本人に向けての標準的な適量ですので、厳しく見積もられているんですよね。

幸 自分の適量ってどうすればわかるんですか?

浅部 その質問は本当によくされるんですけど、この分野の研究は確立していないんです。肝臓のアルコールの分解能力には個人差がありますし、下戸でなければ飲み続けることで鍛えられもします。自分の適量は、お酒を飲んでいくなかで自分で把握していくものだと思います。

幸 じゃあ、私は今が適量かも(笑)。

浅部 とはいえ、毎日ウーロンハイ10杯はちょっと多い気がします。何杯かおきに焼酎抜きのウーロン茶にしてみてください。

幸 おなかタプタプになりそう。

浅部 肝臓がアルコールを分解する際に水分を必要とするので、実はお酒を飲むときの水分補給ってかなり重要なんです。水分をとることでお酒を飲む量が減らせますし、体内のアルコール濃度が薄まるだけでなく、二日酔いの軽減にもなって、肝臓がダメージを受けるリスクも減らせます。水分補給を心がけると、お酒の時間はより楽しくなると思いますよ。

幸 「お酒を飲んだら水を飲め」というのは聞いたことがあります。

浅部 幸さんの場合は、脂質と糖質の多い家系ラーメンを毎日召し上がっていますが、1日1食だと、どんなにがんばって食べても摂取できるのはせいぜい1,000キロカロリー程度。1日の摂取量で考えると食べすぎということはないので、あとは栄養バランスを考えていただくといいですね。

浅部伸一先生の話を聞く薄幸さん

幸 ほうれん草と、あと、メニューにあるときは栄養を考えてキャベツもトッピングしていますが(笑)、これからはラーメン以外も食べるようにします。

浅部 幸さんは、お酒に強い遺伝子を受け継がれているようで、幸いにして現在は肝機能も正常とのことですが、自覚症状が出てからだと、病気のリスクが高まりますからね。これからもずっとおいしく飲むためにはきちんと健康診断を受けていただいて、異常がないかを定期的に確認していただくのがいいと思います。そして、もしもの入院に備えて、医療保険について検討しておくのもいいかと思います。

幸 お酒は飲みすぎるとよくないだろうなとは感じていましたが、いろいろな病気の可能性につながることを具体的に聞いて、怖いなあとあらためて思いました。あと、肝臓のダメージには自覚症状がないっていうのも驚きでした。お酒をやめるつもりは今のところないんですけど、これからもおいしく楽しく飲んでいくためにも、ちゃんと健康診断に行かなくちゃなと思います。

お酒に強く、酒飲みキャラとしてのお仕事も多いという薄幸さん。毎日のお仕事に差し障らないよう、サプリメントなどで備えているとのことでしたが、病気のリスクについてアドバイスをもらったのは初めてだったそう。「一生おいしくお酒を飲むために何を大切にすべきか」を考えるいいきっかけになったといいます。

お酒は自分の適量さえ守れば、人生を豊かにしてくれるよきパートナーです。定期的な検査などで健康状態を把握しておくことが何より大切ですが、もしも入院ということになれば、意外にお金がかかるもの。そんなとき、医療保険は強い味方になってくれます。準備万端にして、いつまでもおいしく楽しく、お酒とよいお付き合いをしていきたいですね。

ジョッキを飲み干した納言・薄幸さんと浅部伸一先生

取材・文/武田篤典(steam) 写真/黒坂明美(STUH) 撮影協力/まぐろ商店


薄幸

すすき・みゆき●1993年1月24日生まれ。千葉県出身。2015年にビートたけしより「薄幸」の芸名をもらう。2017年に安部紀克と「納言」を結成。酒とたばこは歯磨きみたいなもので欠かせないと豪語し、特技は「利き発泡酒」。

浅部伸一

東京大学医学部卒業。国立がん研究センターで肝炎ウイルス研究に従事後、自治医科大学を経て、アメリカ・サンディエゴに留学。現在は医薬品開発企業「メドペイス・ジャパン」に在籍。自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科非常勤講師も務める。『酒好き医師が教える最高の飲み方』(日経BP社、2017年)を監修。


※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。 
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(登)C22N0295(2023.3.16)
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