休井美郷が子宮頸がん検診の必要性を訴える訳。健康は将来設計の基盤。 休井美郷が子宮頸がん検診の必要性を訴える訳。健康は将来設計の基盤。

休井美郷が子宮頸がん検診の必要性を訴える訳。健康は将来設計の基盤。

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人気恋愛リアリティーショーに出演し、タレントやファッションブランドのディレクターとして活動する休井美郷(きゅういみさと)さん。多忙な日々を過ごしていた2023年5月、子宮頸がんの一歩手前の状態である高度異形成と診断されたことを動画で公表しました。今回は、休井さんに罹患発覚から手術までの心境、検診の重要性を伝える活動について伺いました。

「要精密検査」の文字に、自分も家族もぼうぜん。検査結果が出るまでの大きな不安。

真剣な表情でインタビューに応じる休井美郷さん。

──ご自身のYouTubeチャンネルで涙ながらに病気の告白をされていた様子が印象的でした。「子宮頸がん検診」を受診されたきっかけはありましたか?

結果的に病気には関係がなかったのですが、不正出血など体調に変化を感じたことがきっかけでした。2023年4月、6年ぶりに受けた検診結果の中に「要精密検査」という文字を見つけてぼうぜんとしたことを覚えています。

「精密検査を受ければ、何事もないはず」と思い込もうとしている自分がいましたが、やはり心配で、すぐに病院に問い合わせましたね。タイミングよくゴールデンウイーク前には精密検査を受けられました。

──精密検査の結果が出るまで不安だったと思います。どのようなことを考えていましたか?

検査結果が出るまでの期間が、今振り返ってみても精神的に一番きつかったです最初に頭をよぎったのは「子どもを産めなくなったらどうしよう」という不安でした。

精密検査を受けたとき32歳で、出産するとしたらそう遠い未来ではありません。もし、子宮頸がんが進行していて、子宮の切除・摘出が必要になったら……と悪いことばかりぐるぐると考えてしまいました。ただ、母に精密検査の話をしたら私以上に気落ちしてしまって。憔悴する母を見て、「私がしっかりしなきゃ」と、気持ちを切り替えられました(笑)。

手術を経て変化した人生観。「子宮頸がん検診」は、ライフプランのベースにあるもの。

ほほ笑みながらインタビューに答える休井美郷さん。

──子宮頸がんの一歩手前である「高度異形成」と診断されてから、手術までどのような流れでしたか?

診断されたときは本当に落ち込みました。といっても、実際に落ち込んでいたのは3日くらいですけど(笑)。くよくよしていても病気の進行を遅らせることはできないし、と切り替えましたね。

医師から手術の説明を受けて、子宮頸部の一部切除か、レーザーでの患部除去かを選ぶことになりました。そのときはもう「きちんと治療して生きていこう」と前向きな気持ちになっていましたね。

再発リスクを考えれば、子宮頸部の一部切除のほうがよかったのかもしれませんが、妊娠・出産に影響が出る可能性を考えて、私はレーザー治療を選びました。

──手術当日や術後の心境はいかがでしたか?

手術当日は正直、手術自体よりも全身麻酔が怖くて。「ちゃんと起きられるかな」という不安がありました。でも無事に手術が終わり、術後の経過も順調でした。レーザー手術の場合、同伴者がいれば日帰りも可能ですし、翌日から普通に仕事をしていいとのこと。私は術後2週間は患部から少量の出血がありましたが、それ以外は普段通りに過ごせました。

──順調に手術を終えられて、少しずつ普段の生活に戻られたのですね。病気を経験して、考え方に変化はありましたか?

子どもを産むことも含め、自分がどんな人生を送りたいかをあらためて考え、ライフプランをしっかり立てたいと思うようになりました。

そうすると、健康診断やがん検診を受けることは生活の一部になりますよね。「検診を受ける」がゴールというよりは、「自分らしく生きる」という目標があって、その達成のために検診があるというイメージに変化しました。ライフプランのベースは心身の健康なのだと実感しています。

病気になる前に、加入中の医療保険の内容を把握しておくべきだった。

インタビューに答え、過去を振り返る休井美郷さん。

──検査や手術、通院にかかった医療費はどれくらいでしたか?

子宮の摘出だと高額になる場合もあるそうですが、私は日帰りのレーザー手術だったので、3万円程度で済みました。手術よりも、検査にお金がかかりましたね。高度異形成が判明した検査、ウイルスの型を把握する検査、手術が成功したかどうかの確認検査など、数回病院に通いましたから。

──ちなみに、医療保険には加入していましたか?

私の父が加入していた家族型医療保険(加入者本人と配偶者と子どもなど、家族が保障の対象となる医療保険)だけでした。手術前、保険会社に初めて電話をしまして、手術代は全額保障されること、通院や検査にかかったお金は保障の対象外になることがわかりました。

実は、32歳にもなって自分が加入している医療保険の保障内容を知らなかったんですよね……。今後、あらためて自分が望むライフプランにあわせて保険を検討する予定です。

「私は親友に救われたから」。私の発信を通して、多くの女性が検診を受けて助かってほしい!

上方を見てほほ笑む休井美郷さん。

──病気の発覚から手術までの間に、まわりの方からのサポートはありましたか?

20歳ごろから仲よくしてくれている親友の存在に助けられました。彼女に病気を打ち明けたところ、「私も20歳のころに『高度異形成』の手術をした」と話してくれたんです。「絶対大丈夫、治るから!」という彼女の言葉に勇気をもらえましたし、こんな身近に同じ病気から回復した人がいたという事実に救われました。

親友と話して心が安らいだことが、病気や検診の重要性について発信しようと思ったきっかけになりましたね。

──2023年5月にご自身のYouTubeチャンネルで病気を公表されました。動画内では「言うかどうか悩んだ」との発言もありましたが、どんな葛藤がありましたか?

リアルな話ですが、「公表したことで彼氏ができなくなったらどうしよう」などと考えて、迷う部分もありました。子宮頸がんに罹患された方の発信の中には、「恋人にがんだと話したら別れを切り出された」とか「出産に影響があると思われて、結婚に至らなかった」といった話もあったんです。

どうしよう……と悩みながら病院に行くと、診察室のカレンダーを見ながらお医者さんが「青い印は子宮頸がんの手術日です」と教えてくれました。休診日以外は、青い印がびっしり。これほど多くの女性が手術を待っていることがショックで、やっぱり自分の素直な思いを発信しようと決心しました。

私のSNSのフォロワーは8割が女性です。私が発信することによって、検診の重要性に気付き、行動してくださる方が少しでも増えたら、手術に至らずに済む人が増えるはず。今後も、私が検査を受けるタイミングで動画を撮り、受診を呼びかけられたらと思っています。

──発信されて、ファンの方からはどういった反応が寄せられましたか?

たくさんの経験談やお悩み、励ましの言葉をいただきました。そして高度異形成や、子宮頸がんの罹患経験者の多さに、とても驚きました。自分の気持ちも含めて包み隠さず公表したことで、「私も検診に行きます」とメッセージをくださる方もいて、うれしかったです。

「子宮頸がん」は予防できる。心身の変化を受け止め、自分を守るために検診へ!

──先進国の中でも日本は子宮頸がん検診の受診率が低く、40%ほどにとどまっています。検診の受診率を上げるために、どういったことが必要だと思いますか?

小学校高学年くらいから、学校の授業などで子宮頸がんやその予防方法について教わる機会があるといいですよね。子宮頸がんは、性交渉を経験する前のワクチン接種で予防できますし、性交渉を経験したあとでもワクチンを接種することで一定の予防の効果があるとされています。若いうちから病気に対する正しい知識を持つことが重要なのではないかと思います。

子宮頸がんは検診で早期発見・早期治療ができます。30歳を超えると子育て中の方も多いと思うので、検診を受けるときに、一時的に託児できる施設やシッターサービスが気軽に利用できれば、気兼ねなく受診できる方が増えるのかもしれません。会社で実施している婦人科検診やがん検診をきっかけに、自分ごととしてとらえてくれる人が増えたらいいなとも思います。

──最後に、同世代の女性に向けてメッセージをお願いします。

先ほどお話ししましたが、いざというときのために、医療保険の保障内容はぜひ確かめてください。そして、実年齢は受け入れましょう、です(笑)! 若いころと変わらないつもりでも、心身の状態は常に変化しています。その変化をしっかり受け止めて、実年齢は受け入れましょう。自分の人生を大切にするためにも定期的に検診を受けて、自分自身をケアしてあげてくださいね。

しゃがんで右に振り向く休井美郷さん。

休井 美郷
1991年生まれ。人気恋愛リアリティーショーに出演し、“あざとい系女子”として話題に。“あざとい”けどサバサバなギャップが人気を集め、SNSのフォロワーの8割が女性。中でもメイクやファッションへのこだわりが支持され、ボディケアブランド「IKYLM」のプロデュースやファッションブランド「qumerry.」のディレクターを務め、女性誌やバラエティー番組への出演など、幅広く活躍中。


※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
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(登)C23N0158(2023.10.25)
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#健康 #疾病リスク #女性に多い病気 #医療保険 #ウェルビーイング #妊娠・出産
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