子どもが「ダンスを習いたい!」と言い出したら? 世界的ダンサーShigekixさん×TAKUMIさん特別対談

投稿日:
#人と暮らし
お気に入り
     

★20263STORY公式YouTubeチャンネル掲載企画★

小中学生の習い事として人気の「ダンス」ですが、親世代にはまだ馴染みがなく、浮ついた印象を持っている方が多いのも正直なところ。今や学校の授業で必修化されているダンスは、子どもにとって現実的な課題であることはもちろん、ダンスを習うこと自体、子どもの成長にとってポジティブな効果があるようです。

そんなダンス界のリアルな近況や、学びとしてのダンスとは?など、親として気になるトピックスを、小学生のころから第一線で活躍するブレイクダンサーShigekixさん、早稲田大学卒業の経歴を持ち、プロダンサーの道へ進んだTAKUMIさんのお二人に語り合っていただきました。

目次

幼少期から交流のある2人の特別対談が実現!

Shigekixさん(以下敬称略):試合で顔を合わせることはあっても、こういうふうに話すことは意外とないですね。ただTAKUMIとは昔から知っている仲ではあったんですよね。

TAKUMIさん(以下敬称略):小学校くらいからですね。シゲちゃんは小さい頃からずっと有名でしたよ。あの頃から日本を背負うような勝負服を着ていたのも覚えてる!

Shigekix:よく覚えてるね! 確かに日本の国旗がついているTシャツを着ていました。あの頃キッズの大会は出場するメンバーの層が厚くて、細かいところで勝負がつくくらい競争が激しかったんです。だから、自分を認知してもらうためにもウェアにはこだわっていましたね。当時はブレイキンの世界大会に出る人たちが自国の国旗やチームロゴが入っているシャツを着るのが流行っていて、子どもながらに真似していたんです。TAKUMIは大会の時に身につけていたものはある?

TAKUMI:必ず時計を身につけていたかな。大会で優勝した時にもらったものをつけて大会に出ていました。ゲン担ぎみたいなものでしたね。

Shigekix:あの頃、僕たちには共通の仲間がいて、全国を大会などで回っている時にファミレスとかにご飯を食べに行ったりしていました。

TAKUMI:大人のテーブルと、子どもたちのテーブルで分けて、ゲームをしたり…。

Shigekix:取り止めのない話をする時間も楽しかった。この場で僕たちが大人になって対面していることは感慨深いものがありますね。

今回のテーマである「子どもとダンス」。

将来もし子どもができたとき、「ダンスを習いたい」と言われたら?

Shigekix:びっくりするというか、そうきたか…とはなりそうです。ダンスの魅力は自分自身が人一倍分かっているものの、それ以上に実体験として大変な瞬間や困難さを理解しているからこそ、嬉しいとは思いますけれど、少し躊躇してしまう。

TAKUMI:僕も同じく、大変なことが人並み以上に分かってしまうから、複雑な気持ちになると思います。もちろん応援はするけれど、口を出さないようにするかな。子どもが自分で経験をして学んで、自然と成長していくのがいいと思うんですよね。昔と違って、今は小さい頃からダンスを習わせているご家庭も多いように思うけれど、その良さみたいなもの、シゲちゃんの意見はどう?

Shigekix:ダンスはいつ始めても遅いということはないと思いますが、自分が想像した動きを体で表現する能力が身につくので、子どものころに始めることで体の使い方の基礎としては、すごくいいものを養えるかなと。ダンスや、体操なんかもそうですけれど、体幹がしっかりするという意味では小さい時からやっていて損はない。

TAKUMI:分かる! あとは人前に出て演じることも多いので、緊張との向き合い方を学べること、そして大人と関わる時間が多いので社会経験ができることも大きなメリットだと思います。ダンスは、自己研鑽を積んで一人で技術を高めていくプロセスがあるので個人プレーと捉える方もいますが、チームコンテストや、僕らが参戦しているD.LEAGUEのように団体で戦う大会も多いので、チームプレーも含めて多くの学びに繋がるのではないかと思います。

Shigekix:昔と比べて活躍する場が広がっているのも確かです。職業選択としてダンスを考えられるようになったのは大きい。プレイヤーとして活躍するのであればD.LEAGUEのようなステージでプロ契約をして活動するという形もありますし、踊りが上手いだけではなく、どう見せたいかに特化したディレクションという職業…例えばみんなが推しているアイドルグループのダンスの振り付けという仕事もあります。

TAKUMI:小さい頃からダンスをしていると、国内外に限らず共通言語として繋がれることも。「あ、ダンス出身なんだ」みたいな会話は結構頻繁にありますから、大人になって社会に出てからも役立つ要素は多いと思いますね。

Shigekix:うん、こうやって掘り下げていくと、ダンスはその技術だけではなくて、人間力の成長に繋がる部分もたくさんあるんだなと改めて感じます。

ダンス界の未来を見据える 今後のお二人の人生プランとは?

Shigekix:僕のアクションとしては、ここまでは、ブレイキンをまず知ってもらう、始めてもらうというゼロイチの作業が多かったように思います。パリオリンピックなどを経て認知が広がったことも大きいですが、ダンス全般で競技人口も増え人気も上がってきた今は、1から2にしたり、さらに10にしていく作業に持っていけたらと。ブレイキンに関していうならば社会貢献することにも力を入れていきたいです。

TAKUMI:シゲちゃんはこのストリートダンス界を引っ張っていく存在だとは思っていたけれど、どのタイミングから大きなプランを持つようになったの?

Shigekix:いつから…と言うより自然と持つようになったかな。さっきTAKUMIが言っていたように大人が周りにいて、早いうちから上の世代の人たちの考え方とか、かっこいい先輩たちの姿を、少し背伸びして真似したり取り入れたりする環境で育ってきた影響があるのかもしれない。

TAKUMI:さっきシゲちゃんからゼロイチのイチまで進んできたという話があったけれど、それは僕も感じていること。だからこそ、裾野を広げるためにただ露出すればいいのか?というとそういうフェーズではない気がしています。注目度が上がった今だから、ダンスを通して何を届けたいのかとか、ただダンスが上手いだけではなくそこに乗せていく思いだとか、そういうものまで考えていかなければならないなと。

Shigekix:自分のためだけのダンスだったのが、気づいたらいろんな人の思いを背負うものになっている。自分自身が未来のダンスシーンの一部になっていくと考えると、僕らがダンスを始めた頃に見ていた人たちが、まずは自分が超えたいラインであって、それを超えられるような存在になれたらと思います。

スペシャル対談の続きは第一生命保険と光文社発行の月刊誌『STORY』との共同企画動画でご覧ください。

動画はこちらから

https://youtu.be/MKO9JHZNhuI

 

Shigekix(半井重幸)

2002年生まれ、大阪府出身。第一生命所属。7歳でブレイクダンスを始める。2018年ブエノスアイレスユースオリンピックにて銅メダルを獲得。2020年Red Bull BC One World Finalにて世界最年少で優勝。2021,2022,2023年度JDSF全日本ブレイキン選手権を3連覇。2023年アジア競技会にて金メダルを獲得し、2024年パリオリンピック出場に内定。パリオリンピックでは開会式、閉会式ともに旗手を務めた。これまでに50回以上の国際大会での優勝経験を誇り名実共に日本を代表するブレイクダンサーである。

TAKUMI(桑原巧光)

2000年生まれ、福島県出身。2023年早稲田大学法学部卒業。ダンスの全国大会優勝経験多数。ニューヨークのアポロシアター アマチュアナイト優勝やロンドンのBritain’s Got Talentゴールデンブザー獲得など国内外問わず数々の成績を残している。プロダンスリーグであるD.LEAGUEにてCyber Agent Legitに所属しリーダーを務め、シーズンMVDを3度受賞(22-23、23-24、24-25シーズン)。2023年に行われたLDH最大規模オーディションに合格し、10人組のボーカルダンスユニット「THE JET BOY BANGERZ」としても活躍中。

※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

 

 

お気に入り
     
キーワード
#人と暮らし #子育て