【後編】プロダンサーTAKUMIが語る、ダンスと成長の関係——「小さな失敗と成功が人を強くする」
“世界中すべての人に、「ダンスがある人生」をもたらす”をミッションに、“ダンスの見方・見せ方のNEW STANDARDをつくる”をビジョンに掲げた日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」。第一生命がタイトルスポンサーを務め、すでに6度目となるシーズンでもさらなる盛り上がりをみせています。D.LEAGUEと第一生命が共同で企画したダンスクリニックで講師を務めた、CyberAgent Legitのリーダー・TAKUMIさんに、指導の内容を振り返りながら、“教えること”への想いや、ダンスを通じて子どもたちに伝えたいことについて話を聞きました。
子どもたちの成長する姿、それが何よりも嬉しい!
――まずは、ダンス教室を終えての率直な感想をお願いします。
楽しかったです。僕自身、1時間半しっかりレッスンをするっていうのがD.LEAGUEが始まって以来なかったので、感覚としては3年ぶりくらいだったんですよね。
でも、最後の成果発表で子どもたちが踊っている姿を見ると、最初とは全然違う成長した姿が見られて。
改めて「レッスンってこれが醍醐味だな」って感じました。
――今回はビギナーとアドバンス、2クラスに分かれていましたが、参加した子どもたちの印象はいかがでしたか?
最初のクラスはPOP未経験の子も多かったので、かなり難しかったと思うんです。でも本当にみんな食らいついてきてくれて。
POPって、基礎練習が結構地味なんですよ(笑)。だから途中で飽きちゃうかなって少し不安もあったんですけど、全然そんなことなくて。最後の成果発表では、「こんなにできるようになるんだ!」って感動しました。

子どもたちのダンスを笑顔で見守るTAKUMIさん
意識の高い子どもたちとプロの会話!
――アドバンスクラスは、かなり難易度の高い内容でしたよね。
そうですね。すごく上手でした。POP経験者は半分くらいって聞いていたんですけど、全員経験者なんじゃないかって思うくらい、しっかりついて来ていて。
だからこちらも、より細かいニュアンスだったり、“どう魅せるか”みたいな深い部分だったりまで伝えられたので、すごく楽しかったです。
あと、質問コーナーでもD.LEAGUEについての質問がすごく多くて(笑)。「本当に観てくれてるんだな」って嬉しくなりました!
――かなり具体的な質問も多かったですよね。
ありましたね(笑)。「そこ聞く!?」みたいな質問もあって、途中から本当にDリーガーを相手に話してるような感覚でした。

自身の経験を振り返りながら、想いを込めて子どもたちに向けた言葉を紡ぐTAKUMIさん
続ける大切さ。好きという気持ち。
――今回のような“クリニック形式”のレッスンは、普段とはまた違った部分もあったと思います。指導する上で意識したことはありますか?
人によって、その時必要な情報って全然違うと思うので、段階を分けて教えることは意識しました。
初心者の子にはまずここまで、その次にできるようになった子にはこれ、という感じで、大体3ステージくらいに分けながら進めていました。
あと、今回は親御さんが見てくださっていたのもすごく良かったなと思っていて。
家に帰ってからも保護者の方がアドバイスできると思うので、子どもだからといって簡単に済ませるんじゃなくて、できるだけ言語化して、ゆっくり丁寧に説明することを意識していましたね。
――ダンスを続ける上で、モチベーションを保つコツみたいなものはありますか?
やっぱり“ダンスを好きでいられること”が一番大事だと思います。
「練習しなきゃ」って義務感になってしまうと、結構苦しくなると思うので。もちろん向き合わなきゃいけない課題はあるんですけど、基本的には「こういうダンスを踊りたい!」っていう理想像があると、自然とモチベーションは上がるんじゃないかなって。
僕自身、挫折もたくさん経験してきましたし、負けたり悔しい思いをしたりもいっぱいしてきました。でも、ダンスを辞めたいと思ったことは一度もないんです。やっぱり“好き”って強いなと思います。

質疑応答でTAKUMIさんの貴重なアドバイスに、真剣に耳を傾ける子どもたち!
ダンスには小さな失敗と成功がたくさん詰まっている。
――プロを目指す子もいれば、趣味として続ける子もいると思います。ダンスを通じて、子どもたちに学んでほしいことはありますか?
ダンスって、小さな“評価の場”がたくさんあると思うんです。
今日の発表タイムでも、「うまく踊れた」「悔しかった」って、それぞれ何かを感じたと思うんですよね。その達成感や悔しさって、すごく大事だと思っていて……。
スタジオでの小さな失敗って、周りから見たら全然失敗じゃない。でも本人の中では大きな経験になる。そこで「じゃあ次はどうしたらできるようになるんだろう?」って考える力が育つと思うんです。
僕自身、ダンスを通じてそういう考え方を学びましたし、人間的な成長にもすごく繋がるものだと思っています。
夢――。子どもたちへのメッセージ!
――今後の目標についても教えてください。
もっとD.LEAGUE自体を大きくしていきたいですし、世の中にとってダンスがもっと身近な存在になったらいいなと思っています。
今もだいぶ日常に浸透してきていますけど、もっともっと大きな文化になってほしい――。そのために、自分もアーティスト活動やダンス以外の分野にも挑戦しています。
最終的には、“ダンスが職業として安定する未来”を作れたらいいなと思っています!
――最後に、これからダンスを頑張っていく子どもたちへメッセージをお願いします。
ダンスって、踊っている時だけは誰にも邪魔されない自己表現の場だと思うんです。「こう踊らなきゃいけない」っていう正解はなくて、本当に自由なものなので。
だから、とにかくダンスを好きでい続けてほしいです。
好きでいれば、自然と上達していくと思うので。これからも、ずっとダンスを楽しんでください!

TAKUMI(桑原巧光)
2000年生まれ、福島県出身。2023年早稲田大学法学部卒業。ダンスの全国大会優勝経験多数。
ニューヨークのアポロシアター アマチュアナイト優勝など国内外問わず数々の成績を残している。
プロダンスリーグであるD.LEAGUEにてCyberAgent Legitに所属しリーダーを務め、シーズンMVDを3度受賞(22-23、23-24、24-25シーズン)。
同チームとしてロンドンの「Britain’s Got Talent」におけるゴールデンブザーを獲得。
2023年に行われたLDH最大規模オーディションに合格し、10人組のボーカルダンスユニット「THE JET BOY BANGERZ」としても活躍中。
第一生命がD.LEAGUEと協働で行なう取組みをご紹介
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/dleague/index.html
※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。