食の宝庫、北海道!まだ見ぬ個性派グルメを求めて
雄大な自然が広がる北海道。その大地には、個性豊かな食文化が根付いています。
お土産としても人気の高い郷土料理や、なかなか出会えない珍味ほか、北海道ならではの魅力が詰まった4つのグルメをご紹介します。
目次
サケの旨みがシャリっととろける「ルイベ」

「ルイベ」は、サケやマスを冷凍し、凍ったまま薄くスライスして食べる郷土料理です。
北海道の人々は、サケが豊富に獲れる季節に冷凍保存し、厳しい冬を越すための食料として活用してきました。現在では、冷凍技術の進化により、一年を通して食べられるようになっています。空港や駅、オンラインショップなどでも購入できることから、北海道土産としても人気です。
一度凍らせることで、サケの旨みがぎゅっと凝縮。シャリっとした口当たりから、ゆっくりと溶けていく独特の食感が楽しめるのも、ルイベならではの魅力です。わさび醤油が定番ですが、レモンを添えてさっぱりさせたり、さっと炙って風味を引き立てたりと、さまざまな食べ方で味わうことができます。
最近では、醤油ベースの調味料に漬け込んだ「ルイベ漬け」や、洋風に仕立てたカルパッチョといったアレンジ料理も登場しています。寒い土地で暮らす人々の知恵から生まれ、時代とともに進化してきたグルメを、ぜひ一度試してみてください。
おいしく食べて自然も守る「エゾシカカレー」

エゾシカは古くから、サケとともに北海道の人々の暮らしを支えてきた食材です。また欧米では、シカ肉はジビエの代表格として、高級食材の一つに数えられています。
シカ肉は、牛肉や豚肉と比べてあっさりとしていて、ジビエ特有のクセが少ないのが特徴。さらに、育った環境や捕獲した時期によって、個体ごとに異なる味わいを楽しめるのも魅力です。近年では、タンパク質が豊富で脂肪が少なく、鉄分も摂れるヘルシーな食材としても注目されています。
とはいえ、「シカ肉はちょっとハードルが高い」と感じる方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが、「エゾシカカレー」です。カレーのスパイスがシカ肉の旨みを引き立ててくれるため、初めての方でもおいしく食べられます。
エゾシカは一時期、絶滅寸前まで数を減らしましたが、保護活動によって個体数が回復しました。しかし現在では、増えすぎたことによる森林の植生や農作物への被害が問題となっています。個体数を適正に管理しつつ、その命を大切にいただくこと。それは、北海道の自然環境を守ることにもつながっています。
ウナギに似た“吸血魚”の珍味「カワヤツメの蒲焼き」

北海道中西部を流れる石狩川や、南西部を流れる尻別川(しりべつがわ)流域などで古くから食されてきた「カワヤツメ」。ぬるぬるとした細長い姿に、一対の目と左右それぞれに7つのエラ孔があり、横から見ると8つの目があるように見えることから「ヤツメウナギ」とも呼ばれます。
とはいえ、ウナギとは異なる生き物。丸い吸盤のような口と鋭い歯をもち、サケやマスなどに吸い付いて栄養を得る、いわゆる「吸血魚」なのです。見た目は少々インパクトがありますが、その味わいは意外にも美味だといわれます。
特に秋のカワヤツメは脂がのっていて、甘辛いタレで香ばしく焼き上げる蒲焼きにぴったり。濃厚な脂の旨みと、軟骨のコリコリとした食感を堪能することができます。そのほか、唐揚げや柳川風など調理のバリエーションも豊富です。
カワヤツメはビタミンAを豊富に含むことでも知られ、滋養食として重宝されてきました。北海道開拓期には、貴重な栄養源として人々の暮らしを支えてきた食材でもあります。しかし、近年では漁獲量が大きく減少し、とても希少な存在に。出会える機会が限られているからこそ、ぜひ一度味わってみたい珍味です。
知る人ぞ知る北海道中部の郷土料理「なんこ」

「馬の腸」を柔らかくなるまでじっくりと煮込み、味噌で味付けする「なんこ」。実は、北海道でも限られた地域で受け継がれてきた郷土料理です。
「なんこ」のルーツは東北地方にあるとされ、秋田県などでは「馬肉」を意味する方言としても使われてきました。明治時代以降、東北地方から多くの人々が北海道の炭鉱へ移り住む際になんこも伝わり、馬の腸を使う料理に変化したと考えられています。
炭鉱が栄えた時代には、スタミナ料理として家庭でも飲食店でも定番のメニューに。竹の子やごぼうといった根菜、こんにゃくを入れるなど、それぞれ独自のレシピで親しまれてきました。しかし近年では、下処理に手間がかかることや食生活の変化から、若い世代にはあまり馴染みのない料理になっています。
それでも北海道中部の歌志内市(うたしないし)では、家族や親戚が集まる際に振る舞われることがあり、「ふるさとの味」として受け継がれています。味噌のコクと馬腸の旨みが溶け合う、独特の風味。知る人ぞ知る北海道の郷土料理を、ぜひ現地で味わってみませんか。
定番グルメだけではもったいないのが、北海道の食文化の魅力です。次の旅は、まだ知らない「個性派グルメ」を探しに出かけてみませんか。
一度味わってみれば、北海道の新たな魅力にきっと出会えるはず!
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
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