選択肢が多い。正解がわからない。20〜30代の乗り越え方とは?
「今の仕事は将来につながる?」「仕事と子育てを両立できる?」──20~30代はキャリアや生き方で迷うことも多い時期。そんななか、子育て、趣味、人との出会いなど、一見仕事とは無関係に思える経験が、かけがえのない財産になることもあります。
20~30代を駆け抜けた40~50代の先輩たちはどのようにキャリアと向き合い、今につなげてきたのでしょうか。第一生命で活躍する佐藤美和子さん、直井綾子さん、佐藤沙央里さんにお話をうかがいました。
目次
キャリア、出産、子育て……何が正解?迷いながらも動き続けた。
──20~30代は、仕事やプライベートでさまざまな変化が重なる時期かと思います。皆さんは当時、どのように過ごしていましたか?
佐藤美和子(以下、「佐藤(美)」):20代はほぼ子育てに専念していましたが、転機は29歳でシングルになったとき。2人の子どもを育てなければならないなかで、時間の自由があり、子ども優先で働ける営業職とのことで、縁があり第一生命に入社しました。30代はとにかく目の前の仕事に必死でしたね。
佐藤沙央里(以下、「佐藤(沙)」):私の20代は「人生一度きり」という想いが強く、建築業界から音楽業界への転職などやりたいことにどんどん挑戦していました。でも29歳で妊娠してからは一転、30代は子育てに追われる日々に。仕事を離れたときはキャリアが突然途切れた気がして、途方に暮れたこともあります。
直井綾子(以下、「直井」):私はお2人と違い新卒からずっとこの会社で、転職経験がないんです。当時は将来のことはまったく考えておらず、目の前の仕事とオフの生活に夢中で、その日その日を全力で過ごす暮らしでした。でも、40代ではじめた不妊治療がうまくいかなかったとき、「人生、思い通りにいかないこともあるんだな」と身に染みて実感しました。
逆に今の20~30代の方たちはキャリアやライフイベントについてすごく真剣に考えていますよね。昔と違って選択肢も増えたからこそ、主体的に向き合う場面が多いのかなと。佐藤(沙)さんはお子さんが生まれて一度お仕事を離れてから、どうキャリアを再考されたんですか?
佐藤(沙):正解はわからなかったですよね。建築の図面を描いたり、アパレルを仕入れてネットで売ったりする仕事などを在宅でしていました。「こうなりたい」という大きな目標はいまいち見えず、迷走していた気もするのですが(笑)、それでも立ち止まらずにできることをやっていたのかもしれません。第一生命に入社した34歳のとき、営業を経てトレーナーになろうと目標を立てました。
仕事で指摘を受け、自分を否定されたように感じたら。
──20~30代を経て、仕事への向き合い方は変わりましたか?

直井:昔はかなり利己的でしたが、今は「会社や周囲の人に恩返しをしたい」という気持ちが強いですね。本当にいろんな人に助けられて今の私があるので、今度は自分がまわりに還元していきたいです。
佐藤(美):私は、30代まではワークライフバランス重視でしたが、40代からは提案の質を上げることを意識するようになりました。
直井:何かきっかけがあったんですか?
佐藤(美):子育てが一段落して、「生活のために働く」のではなく「営業の自分がどこまでできるのか、お客さまの生涯設計や資産形成にもっと真剣に向き合いたい」という気持ちが芽生えたんです。そんなときに、世界のトップ営業が集まるMDRT(※)の会員になれました。会員資格は毎年更新が必要なので、「1回で退くなんてできない。もっと仲間と情報や時間を共有したい」と謎の意地が出てきてしまい(笑)。今も資格を維持するために走り回っています。

佐藤(沙):私は逆に、家族・仕事・健康のバランスをとることが今の課題です。昔のような体力はないし……。
直井:わかります。40代半ばで体力には限界があると実感しました。以前は仕事を詰め込みすぎていましたが、今は「自分を過信しない」と決めています。夜はなるべく時間を決めて早めに帰るようにし、反対に朝の時間を有効活用するなど工夫しています。
──気持ちの面で変化はありましたか?
佐藤(沙):以前は仕事で指摘を受けると、自分を否定されたように感じることがあったんです。でも「素直に吸収したほうが成長できる」と気づいてからは、すべてありがたく受け入れられるようになりました。
佐藤(美):私もいまだに仕事でモヤモヤすることはあるけど、切り替えが早くなりました。うまくいかない時期だって一生続くわけではないし、ちゃんと動いていたら結果はあとからついてくるものなんですよね。
※ MDRT(Million Dollar Round Table):1927年に設立され、世界80以上の国と地域の700社近い企業で活躍する世界トップクラスの生命保険および金融サービスの専門家たちが登録しているグローバルで独立した組織。MDRT会員は専門家として豊富な知識を有し、厳しい倫理規定を遵守し、卓越した顧客サービスを提供している。また、MDRTの会員資格は優れた水準の生命保険と金融サービスの証として国際的に認識されている。
資格の取得以外に、20~30代の今やっておくべきこととは?
──「20~30代でやっておいてよかった」と思うことは?
直井:仕事のための資格以外に、旅行などで外の世界を見たり、そこでいろいろな人に会ったりした経験のほうが役立っている気がします。もっとやっておけばよかったと思うくらい。
佐藤(沙):「こういう大人になりたい」と思える人に出会えるとキャリアも描きやすくなりますよね。私は、表現力や語彙力、相手に話しかける積極性を高めるといったコミュニケーション力を磨くことをすすめたいです。

佐藤(美):私も仕事のためFPや投資の勉強をしましたが、意外と10代のころから続けてきたバレエや声楽の経験が役立っています。厳しい芸事の場で精神力を鍛えることができましたし、仕事以外の引き出しが多いと、お客さまとの会話のきっかけにもなったりするんですよね。
佐藤(沙):たしかに、仕事以外に夢中になれるものを持つって大事ですよね。仕事の自分とは違う側面を発見して、自分に向き合う時間にもなると思います。
──最後に、これからのキャリアに悩んでいる人へのアドバイスをお願いします!
佐藤(美):社内の大先輩の言葉を借りるならば「習うより慣れろ、向き不向きより前向き」。どの仕事が自分に合うか最初からわかる人はいないので、まずは全力でやってみる! それで違うと思ったら、環境を変えればいいんです。
佐藤(沙):チャンスが来たら、絶対につかむ勇気を持つこと。恐れずに飛び込んでほしいです。
直井:一見、仕事に直結しないように思えることでも、その苦労や努力は私たち世代になると絶対に生きてきます! ぜひ、いろいろなことに挑戦してほしいですね。
佐藤美和子
1975年生まれ。2005年第一生命に入社。2018年よりMDRT会員となり、連続9回会員資格を更新。2025年よりMDRT第一生命分会で副事務局長を務める。成人した2人の子を持つ。
直井綾子
1977年生まれ。2002年第一生命に入社。営業企画やCX戦略企画など、さまざまな部署を経て、2024年よりセールスプロモーション部長に就任。夫との2人暮らし。
佐藤沙央里
1984年生まれ。2018年に営業職で第一生命に入社。2024年、東京西支社・秋川営業オフィス長代理を務める。夫と子ども2人、愛犬と暮らす。
本記事は、「新しい40代」のためのファッション&ライフスタイルメディア『STORYweb』との特別コラボ記事です。 |
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
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