お金を貯めるコツを知りたい方必見!「貯金が苦手」から資産形成までステップアップする方法。 お金を貯めるコツを知りたい方必見!「貯金が苦手」から資産形成までステップアップする方法。

お金を貯めるコツを知りたい方必見!「貯金が苦手」から資産形成までステップアップする方法。

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※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」、生命保険料を「保険料」と記載している部分があります。

20代~30代のうちはさまざまな理由で、なかなか貯金まで気を回せない人も少なくありません。しかし、もしものときや老後のためにも、今から手を打っておくことが大切です。この記事では、「貯金が苦手な人はまず何をすればいいのか」「資産形成は何からはじめればいいのか」について、貯金が苦手な方からの相談を数多く受けてきたファイナンシャルプランナーの辻理恵さんが解説します。

目次

貯金が苦手な人にありがちな特徴。

貯金が苦手な人にありがちな特徴。

金融広報中央委員会の調査によると、単身者の金融資産の中央値(順位が中央にある値)は20代で100万円、30代は294万円でした。そのうち、金融資産が100万円未満の人は20代で43.5%、30代で28.1%となっています。私が相談を受けた20代~30代の方々をみると、社会人になったばかり、あるいは転職したてで目先の仕事に一生懸命な人は特に、なかなか貯金にまで手が回らない傾向があるようです。

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]各種分類別データ」(2021年)

以下、私が相談を受けたこれまでのケースから、貯金が苦手な人の特徴を挙げてみます。

将来の目標や計画がない。

将来について漠然と「お金がかかりそう」と思いながらも、貯金や運用などの具体的な行動を起こせていないケースが目立ちます。「毎月赤字だけどボーナスもあるし、年間プラスマイナスゼロになるから大丈夫」など、現状を“なんとかなっている”と認識しているために、切迫感があまりないという面もあるようです。

何にいくら使っているか把握していない。

「お金を使った実感がない」のも、貯金ができない人の特徴です。たとえば、クレジットカードの利用明細に無頓着だったり、サブスクリプション(定期利用・継続購入)の利用状況を把握していなかったり。また、オンラインショッピングを頻繁に利用する、1日数回カフェに行くなど数百円程度のこまごまとした出費が多い、ATMの手数料を気にせず必要になったらその都度お金を引き出しているといった行動も見受けられます。

家賃・通信費などの固定費の割合が大きい。

家賃や車の維持費などの固定費が、収入に見合わず高くなっている人も多いです。なかには、スマートフォンやインターネット料金などの通信費だけで月3万円以上を払っている例もありました。

貯金上手になるための準備。

貯金上手になるための準備。

貯金上手になるための3ステップをご紹介します。ご自身の状況をあらためて見つめて、参考にしてみてください。

ステップ1:「なぜお金を貯めるのか」を意識する。

やみくもに「貯金しなくちゃ」という義務感だけでは、うまくいきません。まずは自分が将来やりたいことや、今後どうしたいかを自分なりの言葉にしてみましょう。

「2年後に50万円貯まっていたら、ヨーロッパでサッカー観戦をする」「10年後に500万円貯まっていたら、マイホームの頭金にする」……。このように、少しずつステップアップできるような夢を言語化すると、義務感ではなく、ポジティブなモードになって、貯金しようという気持ちがわいてきます。

しかし、同時にネガティブな発想も必要です。「もし長期入院してしまったときに貯金がないと困ってしまう」「今後、転職して収入がダウンしても、収入が上がるまでの不足分をまかなえるように準備しておきたい」といった脳内イメージを持ち、貯金への意識を高めましょう。

ステップ2:自分の収支を確認する。

次に、自分の収支の現状がどうなっているのか、確認することが必要です。最近ではスマートフォンで手軽に使える家計簿アプリがいろいろあります。家計簿をつける習慣がない人も、ぜひ使ってみてください。なかには銀行口座やクレジットカードの情報を連携させておけば、いつ何にお金を使ったのかを可視化できるようなアプリもあります。最低3か月続ければ、自分の収支の傾向が見えてくるでしょう。

ステップ3:無駄な支出や固定費を減らす。

ステップ2で収支を可視化できたら、「ここを節約すればこれくらい貯金できそう」などと感じる部分がないか確認し、支出を減らすことに取り組んでみましょう。

固定費を減らすことも大切です。スマートフォンやインターネット料金などの通信費がかかりすぎている人は、格安スマホに乗り換える、家族と同居している場合は家族割を使うなど、節約する手段はいろいろあります。ガス代や電気代も、今はいろいろな会社から自分で選ぶことができるので、比較・検討して少しでも安い会社に切り替えるのも1つの方法です。昔加入した医療保険をそのままにしている人は、見直してみるのもいいかもしれません。

なお、「無駄な支出を減らす」というと、食費や娯楽費、美容代などの流動費から真っ先に減らそうとする人がいますが、これらの項目は削るとストレスを感じやすいものです。固定費なら、契約を見直すなどの方法でストレスなくコツコツ節約できるので、優先して見直してほしいところです。

資産形成まで見すえた、貯金の具体的なやり方。

ここからは、実際に貯金に取り組んでいく際の具体的なやり方について解説します。

あわせて、少し気が早いと思われるかもしれませんが、将来を見すえた資産形成の方法についてもご紹介します。

「使う・貯める・増やす」ための3つの口座を用意する。

銀行口座は、日々の生活のお金を入れておく「使う口座」、お金を積み立てて手堅く貯金するための「貯める口座」、投資用の「増やす口座」の3つを用意して使い分けることをおすすめします。「増やす口座」には、元本割れのリスクを考えて、目減りしても問題ないよう余剰資金を入れておくようにします。

先取り貯金をする。

「その月の予算が余ったら貯金しよう」と考える人もいますが、お金はあるだけ使いたくなってしまうこともあり、その誘惑に打ち勝つのは大変なので、おすすめしません。

「先取り貯金」は、収入を得たらすぐに一部を貯金する方法です。一番簡単なのは、銀行口座に自動積立定期預金の設定をしておき、貯蓄用口座に毎月一定額を振り分けるというもの。これで自動的にお金が貯まりますし、もしお金が足りなくなったときには口座間で簡単に資金を移すことができます。まずは少額からはじめてみてはいかがでしょうか。

「いつまでにいくら増やす(貯める)か」を設定しながら貯める。

「4年後に海外旅行するために100万円貯める」といったように、具体的な時期と目標金額の設定をしましょう。10年以内に使うお金は、引き出しやすい金融商品や預貯金として貯めておきます。老後資金ならば、今20代~30代の人は30年~40年以上も先に使うお金になるので、「簡単に引き出せない」「税制優遇がある」「増えやすい」といったメリットのある金融商品を活用するといいでしょう。

貯金が苦手な人にもおすすめの資産形成、個人年金保険。

「貯める口座」で積み立てる金融商品として、おすすめなのが個人年金保険です。個人年金保険は“自分年金”ともいわれ、60歳など自分で決めた年齢までお金を積み立てて、老後に国からの公的年金にプラスして受け取ることができる金融商品です。お金の運用は保険会社が行うので、貯金が苦手な人でも簡単な手続きで計画的に将来に備えることができます。

また、個人年金保険のほかのメリットとして、「生命保険料控除」が挙げられます。年間で払い込んだ保険料に応じて、所得税は最高4万円、住民税は最高2万8,000円が所得から控除(※)される制度です。

なお、生命保険料控除には一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料(税制適格特約付加)の3区分があります。1契約の中でも特約の内容によっては、主契約の保険料は一般生命保険料に、特約の保険料は介護医療保険料に該当するといったこともあるので、契約時に確認しておきましょう。

※ 2012年1月1日以降に締結した保険契約等の場合。

個人年金保険は加入者の年代によって保険料が異なりますが、20代〜30代であれば毎月数千円程度から無理のない金額ではじめることができます。ただし、途中解約すると、解約返還金がこれまで支払った保険料の総額を下回るというケースが多いので注意が必要です。

自分で運用することも検討してみる。

20代~30代は老後まで時間がたっぷりあります。その時間を使って、「増やす口座」で積極的にお金を「育てる」という観点ももつといいでしょう。毎月一定額を積み立てて運用して、60歳以降に受け取る私的年金「iDeCo」(個人型確定拠出年金)や、積立専用の少額投資非課税制度「つみたてNISA」などの投資商品を、個人年金保険と併用するのもおすすめです。ただし元本は保証されないため、無理のない金額で運用しましょう。

【まとめ】「使う・貯める・増やす」でかしこいマネーライフを。

貯金上手になるためには、目標を決めるとともに、「使う・貯める・増やす」の3つをしっかり意識することが大切です。そして、貯金上手になったら老後のための資産形成についても考えつつ、目標に向かって一歩ずつ取り組んでみてください。

写真/Getty Images イラスト/オオカミタホ


辻 理恵
株式会社FPフローリスト所属。「お金の相談を通じて人を元気にさせる」をモットーに活動するファイナンシャルプランナー。自身の入院経験をもとに、ピンチのときでも困らない家計のしくみづくりを提案している。得意分野は保険の見直しと資産運用。CFP(R)認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/一種証券外務員。


※ この記事は、ミラシル編集部が監修者への取材をもとに、制作したものです。
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※ 税務の取り扱いについては、2022年7月時点の法令等にもとづいたものであり、将来的に変更されることもあります。変更された場合には、変更後の取り扱いが適用されますのでご注意ください。詳細については、税理士や所轄の税務署等にご確認ください。

(登)C22N0149(2022.8.22)
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