小学校入学前の準備、何が必要?やっておくといいことをママFPが解説。
※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」と記載している部分があります。
※ 本文中に記載の保険に関する保障の条件は、保険会社によって異なります。詳しくはご加入の保険会社にお問い合わせください。
子どもの小学校入学にあたり、何をどのように準備しておけばいいのか、親はどんな心構えでいればいいのか、心配な人も多いのでは? ここでは、1男1女のママでもあるファイナンシャルプランナーの八木陽子さんが、子どもと一緒に取り組んでおきたい小学校の準備や、親が備えておきたい教育費事情について解説します。
目次
- 小学校入学の準備、何をしたらいいの?ママFPが体験をもとに解説。
- 生活編:子どもと取り組んでおきたいこと。
- お金編:親が考えておきたい子どもの教育費は?
- 子どもの教育費を備えるには学資保険+αが有効。
- 【まとめ】金融商品をうまく活用して教育費を確保しよう。
小学校入学の準備、何をしたらいいの?ママFPが体験をもとに解説。
小学校に入学すると、親子ともに劇的な環境の変化が訪れます。子どもを幼稚園や保育園に預けていたころに比べて、仕事と家事・育児の両立が難しくなる「小1の壁」という言葉がありますが、子どもが学校生活になかなか適応できなかったり、思いがけない出費が生じたりするなど、予想外の壁が立ちはだかることもあるのです。
ここでは私自身の経験や公的なデータをもとに、生活・金銭面で事前に準備しておきたいことを紹介します。
生活編:子どもと取り組んでおきたいこと。
ご家庭によっていろいろな考え方があると思いますが、わが家では「ひらがなが書けるように」「時計が読めるように」といった学習面は、小学校の授業でしっかり学んでくれるだろうと考えて、さほど心配していませんでした。
それよりも毎日元気に、楽しく学校で過ごせることが大事だと考えていたので、入学前には生活面で次のことを心がけました。
トイレに慣れておく。
うちの娘は怖がりなせいか、知らないトイレに入ることに抵抗があるタイプの子でした。このまま入学して小学校のトイレに行けなくなっては大変なので、入学前からお出かけのときなどに、公共のトイレを怖がらずに使えるように練習しました。
和式トイレが設置されている小学校もあるので、あらかじめ和式トイレに慣れておくことも大切です。
食べ物の好き嫌いをなくせるように。
今の時代の学校給食は、昔のように「全部残さず食べましょう」とまでは言われません。
ただ、子どもの好き嫌いが激しかったり、まだ食べたことがないものが多かったりすると苦労すると思い、わが家では毎日の食卓で「嫌いなものでも一口は食べてみる」「食べたことのない食材やメニューを出してみる」といったことを意識していました。
小学校にあわせた生活リズムに。
わが家の子どもたちは保育園っ子だったので、年長さんになるまで毎日お昼寝がありました。
小学校ではお昼寝の時間がなくなりますし、わが家の場合、放課後は学童保育で過ごすことになります。そのため、入学前の週末にはお昼寝はせずに、夜に早寝する日をつくって、少しずつ実際の小学校の生活リズムを意識して過ごさせるようにしていました。
まわりに協力を求めることも大切。
子どもの気質にもよりますが、小学校生活は親子ともに慣れるまでが大変です。わが家も、娘が新しい環境に慣れるまでに時間がかかり、入学してしばらくは毎朝泣いてしまっていたので、ずっと私が校門までつきそっていました。
また、保育園では20時まで延長保育がありましたが、学童保育は18時までだったので、早めに迎えに行かなければならず、親もくたくたでした。
共働き家庭は特に、子どもが小学校に上がったとたん、それまで認められていた会社の時短勤務を利用できなくなったり、学校行事やPTA活動で平日仕事を休まざるを得なかったりと、「小1の壁」にぶつかって悩むことが増えるかもしれません。
夫婦間はもちろん、近くに住む親やママ友を頼ったり、民間の学童サービスなどに登録したり、会社に仕事の量を調整してもらったりなど、周囲に協力を求めることが大切です。
お金編:親が考えておきたい子どもの教育費は?
小学校では、学年が上がるにつれて教育費がかかるようになります。事前に目安となる教育費を知っておき、家計をシミュレーションしておきましょう。
小学校の6年間でかかるお金。
公立小学校に通う6年間で必要な平均費用は、下記の金額であるとされています。公立なので授業料は無料ですが、文房具・楽器などの学用品代、ランドセル・靴・通学帽などの通学用品代がかかります。
学校以外にも習い事や塾などの出費があると仮定すると、6年間にかかるお金は全国平均で月額およそ2万7,000円。入学準備用品をそろえる1年生と、修学旅行や卒業準備などがある6年生のときには、特にお金がかかります。
公立小学校に通う子どもが1年生~6年生でかかる費用
学習費総額 | 学校教育費 | 学校給食費 | 学校外活動費 | |
小学1年生 | 350,860 | 109,753 | 43,105 | 198,002 |
小学2年生 | 263,310 | 36,477 | 43,667 | 183,166 |
小学3年生 | 292,950 | 46,674 | 43,425 | 202,851 |
小学4年生 | 309,617 | 45,661 | 44,217 | 219,739 |
小学5年生 | 339,132 | 56,358 | 43,927 | 238,847 |
小学6年生 | 370,940 | 84,511 | 43,995 | 242,434 |
※ 学校外活動費は補助学習費(家庭内学習費、学習塾費ほか他 )、芸学校外活動費 (芸術文化活動、スポーツ・レクリエーション活動他 )など。※ 学校教育費は学用品・実験実習材料費、通学用品費、修学旅行・遠足・見学費など。※ 単位は円。それぞれ年間でかかる費用。
参考:文部科学省「子供の学習費調査-結果の概要」2018年度
をもとにミラシル編集部が作成 。
成長にあわせて教育費も増える。
小学校では高学年になるにつれて、各方面での出費が増えていきます。スポーツ系の習い事をしているご家庭なら、ユニフォームや試合の遠征代といった出費がかさむ場合も。
また、高学年のころからだんだん学力の差が出てくるので、必要に応じて参考書・ドリル代や学習塾の月謝がかかるようになりますし、中学受験を検討するご家庭なら進学塾に通うために、さらにまとまった額の出費が必要になります。
実際に小学生のうちで特に変動が激しいのが「学習塾費」です。1年生は年間平均1万7,991円ですが、5年生では8万4,579円、6年生では9万6,289円と、大幅にアップしています。
参考:文部科学省「子供の学習費調査-結果の概要」2018年度
小学校で心がけておきたい教育費の使い方。
小学校の6年間でかかる教育費は、毎月の収入の中でまかなうようにしましょう。収入から教育費をまかなうことが難しいときは、ほかの出費を見直し、教育費に回すことをおすすめします。
子どもの教育費を備えるには学資保険+αが有効。
幼稚園・保育園時代から小学校低学年くらいまでが教育費のためどきです。毎月児童手当を受け取っているご家庭なら、その額をそのまま積み立てるのもいいでしょう。
教育費を準備する方法はいろいろありますが、学資保険は将来「18歳満期」「22歳満期」などの決められたタイミングで、まとまった学資金や満期保険金を受け取れる点が大きなポイント。計画的に教育費を準備するための選択肢の1つにしたい商品です。
万一の備えとしても安心の学資保険。
学資保険のメリットは、「子どものため」という目的がはっきりしているので、続けるモチベーションを保ちやすいこと。
また、契約者である親権者が所定の高度障害状態になったり、亡くなったりしたときに以降の保険料の払込みが免除される「保険料払込の免除保障」付きの学資保険もあるので、いざというときにも安心です。
学資保険は、なるべく早い時期での加入がおすすめです。保険会社に問い合わせて、見積額を計算してみましょう。
資産運用を考えるなら、投資信託なども検討すると◎。
学資保険は毎月コツコツと堅実に教育資金を備えることができますが、保障重視型の学資保険の場合、支払った保険料の総額よりも満期保険金額などが少なくなることがあります。解約した場合にも、解約返還金額が支払った保険料の総額を下回る可能性があります。
多少リスクをとってでもお金を増やすための資産運用を考えたいというご家庭には、投資信託や「つみたてNISA」、貯蓄性のあるほかの保険商品などと組み合わせることをおすすめしています。
【まとめ】金融商品をうまく活用して教育費を確保しよう。
以上、八木先生に子どもの小学校入学準備と教育費について解説していただきました。
子どものために積み立てできる学資保険は、「子どもの教育費のため」という目的がはっきりしているので、大事な教育費を計画的に準備できます。(ただし、学資金・満期保険金の受取総額が保険料の総額を下回る場合があります。また、解約返還金は多くの場合、保険料の累計額を下回ります。)
第一生命には、子どもが10歳になるまで契約できる学資保険「こども応援団・Mickey【こども学資保険(2018)】」があり、保険料払込の免除保障をつけることができるので親子の安心を支えてくれます。これからの教育費の一助としてご検討ください。
写真/Getty Images
八木 陽子
ファイナンシャルプランナー
東京都在住。1男1女の母。出版社勤務を経て独立。2001年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得後、マネー記事の執筆やプロデュース、セミナーなどの仕事を行う。2008年、家計やキャリアに関する相談業務を行う株式会社イー・カンパニーを設立。著書に『マンガでカンタン!お金と経済の基本は7日間でわかります。』(Gakken)など。
※ この記事は、ミラシル編集部が監修者への取材をもとに、制作したものです。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。
※ この資料は2022年11月時点の商品の概要を説明したものであり、契約にかかるすべての事項を記載したものではありません。検討にあたっては「保障設計書(契約概要)」など所定の資料を必ずお読みください。また、契約の際には「重要事項説明書(注意喚起情報)」「ご契約のしおり」「約款」を必ずお読みください。