手術給付金って何?おさえておきたい基礎知識を第一生命社員が解説。
※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」と記載している部分があります。
※ 本文中に記載の保険に関する保障の条件は、保険会社によって異なります。詳しくはご加入の保険会社にお問い合わせください。
医療保険にはさまざまな保障がありますが、とくに確認しておきたい項目の一つがもしものときに受け取れる「手術給付金」。どんな手術が対象になるのか、給付金の支払いには限度があるのかなど、手術給付金の基礎はしっかりおさえておきたいところです。今回は、保険の新規受付窓口やコミュニケーターの指導を担当され、申し込みに際してお客さまからのさまざまな疑問に接することが多い、第一生命保険株式会社コミュニケーションデザイン部(取材当時)の桝田絵実梨さんに、手術給付金について基本的なことから教えていただきました。
目次
手術給付金の基礎知識。
「手術給付金」とは医療保険の給付金の一種で、被保険者が病気やケガで手術を受けた際に保険会社から受け取れるものです。同じ保険料を支払ったとしても、受け取れる給付金額は保険商品によって違ってきます。契約の際に留意したいポイントを見ていきましょう。
手術給付金の支払い限度。
まず1つめのポイントは、「支払限度」です。手術給付金は、保険会社や保険商品によって、保険期間中であれば回数無制限で何度も支払われるものもあれば、支払限度が設けられているものもあります。
支払限度の設定も、保険会社や保険商品によって、「通算〇回まで」「入院日数〇日につき1回」など、さまざまなパターンがあります。医療保険を選ぶ際には、何度か手術を受ける可能性があることなども考慮し、支払限度を確認しておくことをおすすめします。
手術給付金額の算定方法。
2つめのポイントは、手術給付金額の「算定方法」です。手術の種類に応じて、5倍、10倍など倍率が設定されているものもあれば、一律に設定されているものもあります。
倍率の設定は保険会社や商品によって異なりますが、基本的に重い手術ほど給付金額や給付倍率は高くなります。
手術給付金が受け取れる手術は?
手術給付金は、どんな手術でも対象になるわけではありません。対象となる手術、対象とならない手術をよく確認して契約しましょう。
保険会社の約款に定める手術。
保険会社の約款には、その保険会社が提供する保険商品の内容や保障範囲、給付金の支払い条件などが記載されています。手術給付金が支払われる手術の内容もこの約款に記されています。手術給付金の対象は保険商品によって異なるため、契約を締結する前に必ず確認しておきたい重要なポイントです。
公的医療保険対象の手術。
手術給付金が受け取れる手術は、公的医療保険が適用される手術に連動していることが多く、現在、公的医療保険が適用される手術は約1,000種類あります。
気を付けたいのが、手術給付金の対象となるのは「治療を目的とした手術のみ」ということ。たとえば、美容整形手術、視力矯正のためのレーシックなどには、手術給付金が支払われないことが多いので注意が必要です。
給付対象にならない手術も。
公的医療保険の適用範囲の手術でも、手術給付金の対象にならないことがあります。たとえば、傷口を縫い合わせる創傷処理の手術などは給付金の対象にはならないことが多いです。また、保障されない期間が設けられている手術もあるので、約款で確認しておきましょう。
手術給付金に上乗せされる場合も。
保険商品によっては、特定の手術に対して給付金額の上乗せや高い倍率を設定していることがあります。がんや女性特有の疾病などが、特定の手術として設定されている場合もあるので、自身のライフステージなどに合わせた保障内容の医療保険を選ぶといいでしょう。
手術給付金をしっかりチェックして、自身に合った医療保険を見極めよう!
手術給付金は、契約に応じた給付額が保険会社から支払われますが、支払い限度や倍率などは商品によってさまざま。自身のライフステージで起こりうる疾病をカバーできるかどうかは、医療保険を検討する際に確認したいポイントです。
医療保険を選ぶときには、手術給付金をはじめ、さまざまな条件を比較検討し、自分の条件にピッタリな商品・プランを、根気よく探すことが大切。もし迷ってしまったら、保険会社の担当者や、ファイナンシャルプランナーなどに相談してみるといいかもしれませんね。
写真/PIXTA
桝田 絵実梨
保険の新規受付窓口やコミュニケーターの指導を担当。申込みに際してお客さまからのさまざまな疑問に接することが多く、わかりやすく丁寧な回答を心がけている。誠実な対応に社内からの信頼も厚い。
※ この記事は、ミラシル編集部が監修者への取材をもとに、制作したものです。
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