「アラフィフの老後、いくら必要?」イラストレーター・なとみみわが相談!
※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」と記載している部分があります。
※ 本文中に記載の保険に関する保障の条件は、保険会社によって異なります。詳しくはご加入の保険会社にお問い合わせください。
ほんわかとした、あたたかみのある絵が人気のイラストレーター・なとみみわさん。活躍の場はイラストにとどまらず、自身の経験をユーモアを交えた文章とともにつづった、コミックエッセイも人気を博しています。
実はなとみさんは、アラフィフになってから離婚をし、その後実家のある石川県への移住を決意。人生をリセットし、老後に向けて自分らしい生き方を模索しています。
そんななとみさんに、これまでの人生を振り返っていただきながら、今後の人生の目標についてインタビュー。目下の悩みだという「老後資金をどうやって準備すればいいか」について、第一生命社員が保険会社の視点から「生涯設計プラン」をもとにアドバイスを行いました。
育児・家事・介護でてんてこ舞い。それでもガンガン働き、稼いだ東京時代。
東京でマンションの住宅ローンを払いながら、元夫と息子の3人で暮らしていた、なとみさん。
「私はフリーランス、元夫は自営業だったので、万が一、仕事がなくなったときのためにリスク管理をしなきゃという思いは強かったですね。稼げるときに稼いで貯金をして、保険もたくさん入って、本当にしゃかりきに働いていました」
40代になると、元夫のお母さんに介護が必要となり、同居を開始。
「仕事のペースは相変わらずだったので、介護が加わることで、まさにてんてこ舞い。でも体力はすごくあったので、家のことや介護をしながら、仕事を続けていました。今振り返ると、人生で一番働いていた時期でした」
慌ただしいながらもがむしゃらに駆け抜けた30代~40代。やがて元夫のお母さんが亡くなり、翌年には息子が家を出て独立。なとみさんの心境は大きく変わります。
「もうやりきったなと。人生の第2ステージに進むなら今だと思ったんです」
そして49歳のときに、離婚。東京都内にマンションを借りて、約20年ぶりに1人暮らしをはじめました。
1人暮らしを満喫するはずが……故郷の石川県へ移住。
久々の1人暮らし。自由気ままに飲みに出かけたり、自宅でのホームパーティーをたびたび開催したりなど、時間もお金も、すべて自分のために使える喜びを満喫していました。
ところがコロナ禍に入り、状況は一変。1人暮らしをしていた息子が戻ってきて親子2人暮らしをはじめてまもなく、実家の石川県で暮らす母の体力の衰えが目立つように。
「ちょうどコロナ禍で、人に会えない寂しさもあって。2023年の春、思い切って息子と2人、実家のある石川県にUターンすることにしました」
アラフィフのリアル。やっぱりお金が足りない!?
移住先の石川県で新たに家を借り、再出発したなとみさん。東京時代との一番の違いは、出費が大きく減ったことだそう。
「家賃は駐車場つきで東京の家賃の3分の1。物価高とはいえ、食品の価格も全般的に東京より安いですね。周囲に友人もいないので外食もほとんどしないですし、出費はかなり減っています。それもあって、以前のようなハードな働き方はやめて、少し落ち着いて仕事をするようになりました」
変わったのは、働き方だけではありません。
「以前は保険にかなりの金額を払っていましたが、離婚や移住であらためて生活を見直し、独身の今の自分に見合った金額と内容のものに入り直したんです」
とはいえ、なとみさんは現在(2023年時点)53歳。自分自身の体力の低下も気になりだすころ。
「身軽な独身ではあるけれど、いつまで働けるかもわからないので、養老保険に入り、NISAやiDeCoもはじめて、自分なりの備えはしています。ただそれでも、今の家計管理で老後資金は大丈夫なのか、すごく不安ですね」
実は、現在の家から離れたところに、実家が所有する無人の古民家があるそう。いつかその家を修繕し、畑仕事をしたり、スナックを開いたりして、悠々自適な生活を送るのがなとみさんの夢なのだとか。
「実現するにはどのくらい貯金があればいいのかも、気になります」
第一生命社員がなとみさんの備えを採点。はたして結果は?
老後資金について、いろいろな不安や疑問があるというなとみさんに、第一生命が提案する「生涯設計プラン」を試してもらうことに。「生涯設計プラン」は、お客さま一人ひとりの将来の収入や支出、必要なお金を見える化し、今後のライフプランの参考にしていただくサービスです。
第一生命社員・古舘愛が、事前になとみさんからデータをいただき、フリーランスのイラストレーターという想定でプランを作成しました。その結果がこちら。
古舘:こちらのプランは、今の月収と、仕事をやめる年齢、月々の生活費などから算出しました。なとみさんは定年のないお仕事なので、74歳まで働くことを前提にしています。
現在の年齢から74歳まで働いたときの生涯収入1億9,373万円から、その間に出ていくお金、すなわち生活費や家賃・税金・雑費を差し引いた金額を算出すると、手もとに124万円残る試算となります。
次に、75歳から100歳まで生きた場合の収入、国民年金やNISA・iDeCoなどの合計金額から支出を差し引いた金額ですが、マイナス5,041万円となっています。
なとみ:マイナス5,041万円! 大赤字ですね(苦笑)。
古舘:といっても、現在の貯金などが反映されていませんので、そのぶんを入れていただくと、より現実に近い数字になると思います。
今のうちに、固定費の見直しや資産形成を検討することが重要に!
古舘:特に注目いただきたいのは、収入が75歳で大きく下がり、75歳以降は赤字が続いていること。つまり、仕事をやめてからの収入をどう補っていくかが重要になります。対策として2つご説明しますね。
1つ目は、節約です。特にスマホの契約プランと保険のプランは、どちらも契約時のまま、かなりの金額を毎月引き落とされている人が意外に多いんです。不要なオプションがついていることも多々あるので、見直しは節約の最重要ポイントになりますよ。
なとみ:月1,000円でも安くなれば、家族全員で年に数万円の節約になりますね! でも、それでも全然足りないですね……。もっと増やすにはどうすればいいんでしょうか?
古舘:そこで2つ目にご説明するのが、資産形成の方法です。
資産形成は、安全性をとるのか、収益性をとるのかで手段が変わります。NISAとiDeCoは、どんな商品を選択するかにもよりますが、比較的、安全性が高いものに分類されます。加えて、個人年金保険の加入を検討してみるのも一つの手です。特に定額タイプの個人年金保険であれば、契約した段階で将来受け取れる年金額が決まるので、老後の資金計画が立てやすくなりますよ。もし、より収益性をとりたい場合は、外貨建ての個人年金保険を検討してみるのも手かもしれません。
なとみ:資産形成にも、いろいろな方法があるんですね!
働けなくなったときのリスクにどう備える?
古舘:最後に1つ。人生には死亡するリスクと働けなくなるリスク、2つのリスクがあるといわれています。50代ですと、働けなくなるリスクが圧倒的に高く、収入と支出のバランスが崩れる大きな要因になります。
会社員の方は、傷病手当金など社会保障で補える場合がありますが、フリーランスの方は貯金、もしくは保険から補うことになります。そうした視点で、ご自身が入られている保険が今の自分や社会保障制度に本当にあっているのか、今一度、見直していただくことも大切です。
なとみ:私、ずいぶん前に養老保険に入ったのですが、あらためて内容を見直してみますね。
老後の選択肢は多いほどいい。そのために今こそ家計に向き合うべき。
古舘さんから「生涯設計プラン」の説明を受けたなとみさん。自分の老後資金をあらためて数字で目の当たりにして、かなり衝撃を受けたよう。
「75歳以降のマイナスの大きさにびっくり! やっぱり、老後に向けて今から支出を減らさないとダメだな、と気付かされました」
最後に、なとみさんから一言。
「今53歳ですが、いつか別の場所で田舎暮らしもしてみたいし、古民家を修繕してお店もやってみたい。はたまた、東京に戻るかもしれない。まだまだ、やりたいことはたくさんあるんです。自分自身にできるだけたくさんの選択肢を残すという意味でも、資産形成とコンパクトな家計の両輪で、少しでも多くのお金を残しておきたい! 『生涯設計プラン』を見せていただいたことで、あらためてそう思いました」
イラスト/なとみみわ
なとみ みわ
テレビ制作会社勤務を経て、イラストレーターに転身。Web・雑誌・書籍・ムック・広告などで幅広く活躍中。自身の日常生活や育児・介護の経験を題材にした、等身大の作品に共感が集まる。近著に『コミックエッセイ 1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた! 私の断捨離』(講談社)。
※ この記事は、ミラシル編集部が監修者への取材をもとに、制作したものです。
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