将来の夢を思い描くAKB48の篠崎彩奈さん。 将来の夢を思い描くAKB48の篠崎彩奈さん。

AKB48・篠崎彩奈「アイドルとお金の勉強の二刀流で描く将来の夢」。

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#お金
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自分の夢を描くとき、ふと頭をよぎるのはお金のこと。これは20代から30代へと移り変わる人たちなら特に、かもしれません。結婚して子どもを育てたい、キャリアアップのために転職や独立をしたい……そのためにはどのくらいお金がいるのだろうかと。

自分の夢を実現するためには「お金の知識も大事!」とお金の勉強をしているのは、アイドルグループ・AKB48で活躍する、あやなんこと篠崎彩奈さん。2022年3月にはFP技能検定3級に合格しました。

そんな篠崎さんが今、気になっているのは、将来へ向けた資産形成。そこで女性のライフプランニングを支援するファイナンシャルプランナー(FP)の大竹のり子さんから、お金の使い方について専門的なアドバイスを聞きました。

お金の使い方は、攻めと守りのバランスが大事。

FPの大竹のり子さんに質問する篠崎さん。

篠崎:FPの方とお話しできる機会は普段ないので楽しみにしてきました。でも、今日はお金の話を伺うので、すごく緊張もしています。よろしくお願いします!

大竹:篠崎さんはお金の使い方について、心がけていることはありますか? 今は20代のころから将来のためにお金を貯めようと考える堅実な方が増えていますね。

篠崎:日ごろ心がけているのはムダ使いをしないことです。お金を貯めるために貯金だけでなく、積立投資にまわすお金のことも考えています。けれど、お金は使うことも大事だなと考えていて、日々の生活を豊かにするための出費にはちゃんと使うようにしています。

大竹:お金は使わないと貯まらないというのは、本当にその通りだと思います。そういう風に感じたご経験があるのでしょうか?

篠崎:一時期は貯めることばかり考えていたんです。できるだけ使わないように我慢していたのですが、それだと楽しくないなと思った瞬間があって。それからは、両親を旅行に連れていったり、服とかコスメとか、自分の好きなことにも使ったり。そういう使い方をしたら仕事をもっとがんばろうと思えたんです。そのタイミングでお給料も増えたりしたので(笑)。

大竹:お金の使い方は、生活を豊かにしたり自分に投資をしたりする「攻め」と、将来やもしものときに備えて資金を準備しておく「守り」のバランスがとても大事。それと同時に、お金を貯めるにはモチベーションを保ち続けることも必要です。

篠崎さんがおっしゃるように、日々の生活を豊かにすることがさらにお金を貯めようというモチベーションにつながるのはすばらしいことですよね。キャリアアップにつながることもたくさんあると思います。若いうちにしかできないことにもどんどんチャレンジしてくださいね。

篠崎:はい! 私は今、「守り」としてつみたてNISAで非課税枠の満額を積み立てて、あとはiDeCoをやっています。その2つは絶対使わないお金として先にキープしておいて、そこから自分の好きなことに使って残ったお金を貯金するという感じです。貯金通帳もいくつか持っていて、いっさい手をつけない通帳と定期預金、そしてカード決済などで引き落とされる通帳に分けています。

大竹:篠崎さんはお金の管理もすごくマメですね。さまざまな家計を見ていると、貯められる人となかなか貯められない人では大きな違いがあって、貯められる人は共通して、先に給料から取り分けて貯蓄分や投資分などに回しているんです。こうしたやり方を「先取り貯蓄」と呼んでいますが、先取り貯蓄をしていれば、残りは全部使ってしまっても毎月一定額は必ず貯まっていくので、とても合理的だと思います。

篠崎:今はお金を貯める努力をしているのですが、もともとはお金に無頓着だったんです。15歳から働きはじめ、学生時代は通帳も親に全部預けていました。保険の管理も親任せ。保障のこともよく知らず、20歳でバセドウ病になったときは、加入していた医療保険では通院費用を補えなくて、金銭的に不安でした。貯金が少しあったのでよかったのですが、あの経験があってから病気に備える資金を考えるようになりましたね。

大竹:若くて健康なうちは、なかなか病気の備えまで考えられないものなので、ぜひよい経験のひとつと捉えていただきたいです。ただ、保険のしくみからいうと、一般的には健康な人ほど加入時の診査が通りやすく、年齢が若いほど保険料も抑えられます。

特に健康な女性の場合、最初に入院や手術を経験するのは妊娠・出産時であることも多いので、若いうちに医療保険に入っておくことは大事かなと思います。女性特有の病気への保障が手厚い女性向けの医療保険もあるので、保障の内容はしっかり比較検討することをおすすめします。

篠崎:私もまさに数年前に見直しました! 20歳でバセドウ病になったあとは保険に入りにくくなったので、心配した母が私のために可能な限りの保険に加入しておこうと言ってくれて。すっかり任せきりだったのですが、自分の口座から毎月何万円もの保険料が引き落とされていくので、「本当にこんなに必要なのかな?」と。結構な額だったので、再度見直したら、保障が重複していたり、死亡保険の掛け金もすごい金額になっていたり(笑)。自分がしっかりしなくちゃいけないと思いました。

アイドルを卒業したら、結婚や子育て、マイホームの夢も。

篠崎さんのライフプランについて質問をする大竹のり子さん。

大竹:将来の目標など、篠崎さんはどのようなライフプランを思い描いていますか?

篠崎:今27歳で、現役でアイドルをやっているのですが、卒業後は32歳くらいで結婚して、35歳までに子どもを2人産むというのが理想(笑)。実家が埼玉なので、埼玉に戸建てのマイホームを持つことが夢です。結婚、出産などにあたって、2024年からはじまる「新NISA」の内容に興味があります。

大竹:とても具体的で、すごいなと感心しました。新NISAでは非課税投資枠が広がるんですが、これに象徴されるように、個人の資産運用はこれからますます優遇が大きくなって追い風が吹いてくると思いますので、こうした制度を味方につけて仕事以外の収入源を持てると将来の選択肢も増えるのではないかと思います。

20代の方たちの中には老後に不安を感じて貯蓄に励んでいる人も多いようですが、篠崎さんはいかがですか?

篠崎:めちゃめちゃ考えます。以前、老後資金が話題になったときに不安になって、それがきっかけで老後のためにつみたてNISAとiDeCoをはじめたんです。年を取ってから大変な思いをしたくないし、孫ができたらおこづかいもあげたいですし(笑)。老後の資産形成について、ほかにできることを教えていただけますか?

大竹:資産形成のための選択肢は色々ありますし、それぞれに個性があるので、そうした個性や強みを生かしてバランスよく活用していくことが大切だと思っています。たとえば、先取り貯蓄を毎月5万円するのだとしたら、そのうち1万円は定期預金、2万円は投資信託の積立、残り2万円は貯蓄性のある保険にまわすといった感じです。貯蓄性のある保険の中でも老後への備えに強い保険が、民間の保険会社が扱う個人年金保険です。

個人年金保険では、60歳や65歳まで保険料を払い込むと、老後に、払い込んだ保険料に応じて一時金もしくは年金形式で給付金を受け取れます。保険ですので万が一の際の保障がついているものもありますし、払い込んだ保険料に応じた生命保険料控除も受けられます。

途中で解約すると解約返戻金が払い込んだ保険料の総額を下回るのが一般的ですが、貯蓄が苦手な人にとってはよい意味でのお金を貯める強制力にもなるかもしれません。

篠崎:私はまだつみたてNISAとiDeCoしかやっていないので、もっとお金のことを勉強して、もうちょっと将来へ向けての備えを増やしたいなと思いました。それぞれの個性を生かして、お金を分散させながら、将来に向けた資産形成をしていきたいです。

お金の知識を身につけて、若い人たちに発信し続けたい。

お金の勉強に興味を持ちはじめたきっかけを話す篠崎さん。

大竹:そもそも、篠崎さんがFP技能検定に挑戦したのには、何かきっかけがあったのですか?

篠崎:お金に興味を持ちはじめたのは、22、3歳のころでした。大学を卒業して、会社員になったまわりの友達は社会保険に入りますし、福利厚生や退職金も手厚いじゃないですか。一方、私は個人事業主になるので、けっこう厳しいなと。「このままじゃダメだ!」と思ったことがきっかけです。

お金に興味を持つようになって、メディアでもお金の話をするようになりました。そうすると「AKBのお金の担当といえば、あやなんだよね」とファンの方に言われ、「節税対策はどうしたらいいの?」とメンバーに聞かれ。確定申告の相談をされるようにまでなりました(笑)。だったらより自分の言葉に説得力を持たせたいと思い、資格を取ろうと勉強をはじめました。

大竹:お金の世界には、知って得することも、知らないだけで損することも本当にたくさんありますからね。お金は毎日付き合うものですし、人生と切っても切り離せないものだからこそ、篠崎さんのように若いうちから興味を持って勉強することが大切だと思っています。

篠崎:たしかに、お金の勉強をはじめるのに早いに越したことはないと思います。学生時代の必須科目に入れてほしかった(笑)。お金の知識がなかったときは、将来のことがすごく不安でした。だからといって貯めることにとらわれ過ぎても、普段の生活が苦しくなってしまう。お金との上手な付き合い方はまだまだ気になります。

大竹:「お金をいくら貯める」ということをゴールにするのではなく、こんなライフプランをかなえたいというゴールがあって、そうであればいくら必要か、どうやって貯めるかということを考えてください。忘れてはいけないのが、お金は道具であって目的ではないということ。

だから、お金を貯めることそのものをゴールにするのではなく、お金という道具を上手に使って自分の夢を実現することを目指してほしいです。このことを常に頭の片隅に置いておくと、上手にお金と付き合っていけるのではと思います。

篠崎:お金との付き合い方、勉強になります。最初のころはよく「アイドルがお金の話をするなんて……」と言われていたけれど、決して恥ずかしいことじゃない。お金についてお話しする仕事がもっと増えたらいいなという気持ちがあるので、FP技能検定の2級を早く取らなければいけないと思っています。絶対に大事なことだから、ちゃんと正しい知識を身につけて、これからも発信し続けたいです。

大竹:ご自身の実体験から出発して、資格を取るだけでもすばらしいのに、メンバーの方の相談にも乗っているなんて。お話を少しお伺いしただけでも、着々とステップアップされていることがわかるので、篠崎さんなら30代、40代はよりしっかりお金の知識を身につけて、上手く乗り切っていけそうです。

篠崎:今は税理士さんのお手伝いもさせていただいていて、もしかしたら大学院へ通うかもしれません。専門知識を深めて資格を取り、将来はちゃんと人に説明できるようになっていたいです。

大竹:芸能以外のお仕事もされているんですね。今では働き方が多様になって、会社員でも副業をする方が増えていますし、フリーランスや、篠崎さんのような個人事業主の方も今後さらに増えていくと思います。ますますお金の知識が必要な時代になっていきますね。

篠崎:先ほど、芸能以外の仕事もしているという話をしたのですが、「俳優になる」という大切な夢もあるので、お金のことを勉強しながら、二刀流で得意分野を増やしていけたらいいなと思っています。その夢を着実に追うためにも、お金の知識を身につけることが人生の目標です。

大竹:何か新しいことを思い立ったとき、それを実現できるかどうかの可能性には、やはりお金の備えがあるかないかが関わってきます。お金の知識を発信することで、皆さんの意識も変わっていくと思うので、篠崎さんにはぜひがんばってほしいです!

夢を追うためにお金の知識を身につけることが目標と語る篠崎さん。


篠崎 彩奈
1996年、埼玉県生まれ。AKB48の第13期生としてデビュー。雑誌のグラビアやバラエティー番組、ドラマ、舞台などで活躍中。2020年には湘南ベルマーレのPR大使にも就任。食生活アドバイザー検定3級・2級、実用毛筆書士認定試験3級など、多数の資格を所持。2022年3月にFP技能検定3級に合格し、金融知識の発信も行っている。

大竹 のり子
株式会社エフピーウーマン代表取締役。CFP(R)認定者・1級FP技能士。金融専門書籍・雑誌の編集者を経て、2001年にFPとして独立。2005年4月に「女性のためのお金の総合クリニック」である株式会社エフピーウーマンを設立。著作・監修した書籍は70冊以上におよび、最新刊に『数字が苦手でもわかりやすい!文系女子が幸せになる投資BOOK』(日本文芸社)がある。


※ この記事は、ミラシル編集部が監修者への取材をもとに、制作したものです。
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(登)C23N0110(2023.8.30)
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