母校の服飾学校でインタビューに応える小柳かおりさん。 母校の服飾学校でインタビューに応える小柳かおりさん。

会社員兼ファッションデザイナー&マンガ家、40代で夢と安定を両立。

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今の仕事は順調だと思っていても、ふと「このままでいいのかな」と不安になったり、「好きなことを仕事にしたい」と考えたりする方は、少なくはないかもしれません。近年では副業ができる企業も増えてきていることから、会社員をしながら、副業で好きなことに挑戦するスタイルが注目されています。そこで今回は、会社員でありながら、ファッションデザイナー、マンガ家としても活躍する小柳かおりさんにインタビュー。3つの仕事をはじめるまでの経緯、好きな仕事をする楽しさや苦労、夢をかなえる原動力について伺いました。

マンガ家になる夢があきらめきれず、アメリカ留学直後に大学中退。

これまでを振り返る小柳かおりさん。

──小柳さんは現在、会社員、ファッションデザイナー、マンガ家と3つの仕事をお持ちです。まずどのキャリアからスタートされたのでしょうか?

小さいころから物語を考えたり、絵を描いたりすることが大好きで、マンガ家になりたかったんです。でも、父がマンガ家で現実の厳しさをわかっていたから、賛成してもらえなかったんですよね。だから、子どもながらに夢を封印していました。

高校卒業後はアメリカの大学に進学することにしたのですが、出発の直前に父に「本当はマンガ家になりたい」と話したら、すんなり「いいんじゃない」と言われまして(笑)。

その後、いったんは大学に進学したのですが、マンガ家になる夢が捨てきれず、すぐに中途退学し帰国しました。帰国後はアルバイトをしながらマンガを描いて、いろいろな出版社に持ち込むという生活を送っていました。

──ここまででも、かなり波乱の人生ですね。

はい。出版社に持ち込みをはじめて1年、19歳のときにマンガ家デビューが決まりまして。マンガ雑誌で描くことになって、単発の作品は掲載されたのですが、連載は持てず、うまくいかなかった。そこで「やっぱり私にマンガの才能はない」と気づいたんです。

そのころ、景気も悪くなり、父の仕事にも陰りが出てきました。そんな状況を見て、このままマンガ家の仕事だけで生きていくのは難しいと思い、「これからは堅実に生きていこう!」と方向転換したんです。

高校時代の友達はみんな大学生になっていて、なんとなく自分だけ取り残されたような気持ちだったこともあり、あらためて21歳のときに大学受験をして、故郷の福岡を出て、東京の大学に入学しました。

──マンガ家デビューをされたのに、一度は夢をあきらめて、再度受験をして大学に進学されたんですね。

はい。大学に入る目的は「卒業後、会社員になって経済的な安定を得ること」だったので、大学1年生のときから毎日必死で勉強しました。

そのかいあって、就職氷河期にもかかわらず、大手IT系企業から内定をもらうことができました。IT系の職種を選んだのは、専門スキルを持って長く仕事を続けたいと思ったからです。また、大学進学にあたっては奨学金を500万円も借りたので、就職できてほっとしたのを覚えています。

「ファッションデザイナーを目指してみよう」、安定した毎日のなかで生まれた新たな夢。

ファッションデザイナーを目指そうと思ったきっかけを話す小柳かおりさん。

──晴れて会社員になったあとはいかがでしたか?

入社後は、会計システムの導入を担当し、資格も取得して専門性を伸ばしました。ただ、自ら望んだ“経済的に安定した生活”ではあったのですが、大企業は細分化された仕事が割り振られるので、自分が活躍できているという実感があまりなくて。

──19歳でマンガ家として、自分でストーリーを考えて、絵を描いて、営業までしていた小柳さんには、刺激が足りなかったわけですね。

仕事の規模は全然違いますけどね! 入社して時間が経てば経つほど「これは私のやりたいことだったのだろうか?」と自問自答することが増えていきました。

20代後半から、マンガ家の夢をあきらめたことへの後悔が募ってきて。会社勤めをしながら、数年に一度マンガを描いて、出版社に持ち込んだりもしたのですが、連載には至らずで。できる範囲で単発のマンガの仕事を続けていました。

そうやって人生に迷いながらも、35歳で会計監査法人に転職しました。

──会計の専門スキルを生かせるお仕事ですね。

しばらくは会計の仕事と、ほそぼそとマンガの仕事を続けていたのですが、30代後半になるとまた、「このままでいいんだろうか?」「新しいことをやりたい」という気持ちが芽生えてきたんです。

そんなときにふと「自分が思い描いた洋服が作れるようになりたい」と思って。年を重ねて、体形やコンプレックスの対象が変わってきていたこともあり、自分にぴったりの洋服選びに難しさを感じていたんです。

そこから、中学時代にワンピースをミシンで縫って、上手にできたときの感動を思い出して。母が洋裁科出身だったので、手芸にはなじみがあったのですが、当時はとにかく難しかった記憶があったんです。だからせっかくなら服飾学校に通って、プロのファッションデザイナーを目指してみようと決意しました。

──趣味レベルでなく、プロのファッションデザイナーを目指そうとされるところがまた小柳さんらしいですね。プロを目指すにあたって、具体的にはどのようなことをされたのでしょうか?

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