踊る子どもたち、揺れる親心。それでも希望はステージにある。

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子どもたちの体がリズムに乗って躍動し、まっすぐな眼差しがステージで輝く。
歓声、拍手、仲間との笑顔──ダンスが生み出すひとつひとつの瞬間が、子どもたちにとって、かけがえのない“挑戦の証”になっている。

学校での必修化などを背景に、年々増加を続けるダンス人口。
若い世代にとってダンスはぐっと身近な存在になりました。にもかかわらず、「このまま続けさせていいのか?」「将来の仕事として成立するのか?」と、親世代の中には不安や戸惑いがいまだに残っている方もいるようです。

そんな中、全国の小中高生が集う「SD.LEAGUE」は、子どもたちが夢を追い、親がその情熱に触れる場となっています。
2025年8月24日の北日本予選に出場した2組の親子に迫ると、ダンスが育むのは単なるスキルや表現力だけでなく、「家族の絆」や「生きる力」そのものだと気づかされました。

目次

個性を育み、家族と地域と、世界と繋がれるダンス。

左からNOSTYLEのNAOYA先生と姉弟で出場したSO-SUKEさんとANZUさん、応援のお母さん。ⒸSD.LEAGUE 2025
左からNOSTYLEのNAOYA先生と姉弟で出場したSO-SUKEさんとANZUさん、応援のお母さん。ⒸSD.LEAGUE 2025
パフォーマンス中のANZUさんとSO-SUKEさん。ⒸSD.LEAGUE 2025
パフォーマンス中のANZUさんとSO-SUKEさん。ⒸSD.LEAGUE 2025

──2度目の「SD.LEAGUE」の出場ということですが、挑戦するきっかけなどを教えてください。

先生:「D.LEAGUE」にはスタジオで教える先生やそこに通う生徒も興味は持っていて、イベントなどにダンサーがゲスト出演されるのも観ていたので、「SD.LEAGUE」の開催を知って私たちも挑戦してみたいなと思い、昨年から出場させていただいております。

──お二人は姉弟で出場されていらっしゃいましたが、踊ってみていかがでしたか?

弟:踊っていて、楽しかったし、気持よかったです!

姉:昨年挑戦した時に悔しい思いをしたのでリベンジのつもりで挑んだのですが、前回よりいい踊りができて、踊り終わった後もみんなで「良かったね」と言えたので、今年は楽しく終われました。

──ありがとうございます。ダンス自体はいつから始められたのですか?

姉:昔から踊ることが好きだったので、幼稚園の頃から少し習っていたんですけど、ちゃんと習ってみたいと思って、小学3年生から本格的に始めました。

弟:僕はお姉ちゃんと同じタイミングで一緒に始めたので、小学1年生からです。

──今は何年生ですか?

母:姉が中学3年生、弟が中学1年生なので、もうダンスを習い始めて6年ほどになりますね。初めは続くか不安だったのですが、自分たちから習いたいって言ってきたので……。地域のお祭りやイベントには必ずと言っていいほど先生がいらっしゃっていて、先輩たちが色んなステージで踊っている姿を見て憧れたみたいですね。

──スタジオも沢山ある中で、そこのスタジオを選ばれたのは、そういった地域での活動がきっかけになったんですね。

母:そうですね。ダンスバトルに初挑戦して負けたのが悔しかったらしく、「どこで習えるんだろうね?」って調べたら先生のスタジオがとてもアットホームな雰囲気で、年齢も関係なく個人をしっかり尊重してくれる優しいスタジオだったので、私も安心してお任せしました。

──ダンスを始めて成長できたなと感じる部分はありますか?

姉:以前より前向きに物事を考えられるようになったかなと思います。バトルで負けても、コンテストで負けても、次はもっと頑張ろうとポジティブに向き合えるようになりましたね。

弟:できないことがあっても、成功するまで諦めない心が強くなったと思います!

──自分の成長を自分の口でハッキリ言えるのはすごいですね! 親御さんから見ていかがでしょうか?

母:何事も基礎が大事ですが、それを身に付ける中で、まず2人とも我慢強くなりましたね。それから、それまでダンスの文化に触れてこなかったのが、夫婦そろってダンスの観戦が趣味になって、今では自分の子どもじゃなくても観るまでになりました。食事をする時もダンスの話題で盛り上がったり、旅行もダンスや音楽が目的になったりするので、思春期とかもあるんですけど、家族を繋いでくれるコミュニケーションツールになっていますね!

──とても素敵ですね。先生から見てお2人の変化は感じますか?

先生:間違いなく技術が上達しているのはありますが、人としての個性が増してきているなと思いますね。最初はチームで揃えて踊るっていうところから始まるのですが、バトルなどを通じて自己表現をしたり、お互いの個性を認め合う中で、爆発的なパッションを出せるようになってきて、今後ますますダンサーとして楽しみだなって感じます。

──では最後に、今後の目標や将来の夢を教えてください。

姉:ダンスを続けていきながら、私は看護師になりたいと思っています。

弟:まだはっきりした夢はないですけど、海外へ行ってダンスをしてみたいです!

──お2人とも素敵な夢ですね!

母:海外に行くなら英語の勉強も頑張らないとね(笑)。

先生:仮に言葉が通じなくても、ダンスがあれば通じ合えて、友達になることができるので、勉強もダンスも頑張って、世界中の人と繋がっていけたら素敵ですね。

子どもたちを心身ともに成長させてくれるダンス

左からお母さんとKANAUさん、LUSH☆danceSchoolのSAYUMI先生。
左からお母さんとKANAUさん、LUSH☆danceSchoolのSAYUMI先生。ⒸSD.LEAGUE 2025
センターでパフォーマンス中のKANAUさん。
センターでパフォーマンス中のKANAUさん。ⒸSD.LEAGUE 2025

──昨年に続き2度目の出場とのことですが、踊ってみていかがでしたか?

子ども:緊張はしましたけど、楽しかったです。

──ダンスはどれくらい習っているのですか?

子ども:今は小学6年生ですが、年長からダンスをしています。

──ダンスを始めて成長したこと、変わったことはありますか?

子ども:表情とか、表現力がつきました。

──お母さんや先生から見ていかがですか?

母:モジモジしなくなりましたね。前は人前が苦手だったんですけど、ダンスを始めてから度胸というか、人前で恥ずかしがることが少なくなりました。

先生:以前は試合中にずっと泣いていたりしていたんですけど、それでも諦めて帰るとかはしなかったので、本当にダンスが好きなんだなって感じますし、まだまだこれからたくさん成長してくれると思います。

──習い事としてのダンスの魅力ってどんな部分だと思われますか?

先生:やっぱり体力はもちろん付きますし、本番前の準備や待機の時間も集中したりと精神的にも成長できます。あとは他のスポーツと異なるポイントとして、やっぱり表現力は身に付くというか、個性や感情を閉ざさずにいられるようになるのかなって思いますね。

──明るい子が多い印象です。

先生:そうですね。ダンスを離れるとまた変わる場合もあるんですけど、ダンスをしている瞬間は前向きになれるというか、その時間だけでもポジティブに打ち込める経験ができるというのは人生的にも価値があると思います。

──身体面だけでなく、精神面でも成長できるのですね。最後に今後の目標や将来の夢があれば教えてください。

子ども:Dリーガーになりたいです!

──素晴らしい。ぜひダンスを続けて、夢を叶えてください。応援しています!

【まとめ】ダンスが育む「挑戦」「成長」「つながり」、そして未来への希望。

2組のインタビューを通じて浮かび上がってきたのは、「挑戦」「成長」「つながり」というキーワードでした。こういったポジティブな感情が、ダンスが子どもたちと家族にもたらしている一番の価値なのかもしれません。

ひとつのステップを踏むたびに、子どもは未来へ近づき、親はその背中を見守ります。
ダンスは子どもたちに自己表現の勇気を与え、負けから立ち上がる強さを育み、そして家族の会話を生む時間もつくってくれます。

さらに、その輪は家庭を越えて、地域の仲間や観客、そして世界の人々へと広がっていきます。ダンスは、国境も言葉も越えて通じ合える「もうひとつの言語」であり、子どもたちに未来を切り開くパスポートのような存在です。

第一生命が支援するのは、単なるスポーツやカルチャーではなく、子どもたちの将来への「希望・挑戦」そのもの。
舞台で輝く姿は、親の不安を希望に変えるだけでなく、社会全体に「次の世代を信じる力」を届けてくれるのではないでしょうか。

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#人と暮らし #ウェルビーイング #趣味 #家族
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