Dリーガー・TAKUMI×MiYUが語る プロダンスリーグ 「第一生命 D.LEAGUE」の魅力。
“世界中すべての人に、「ダンスがある人生」をもたらす”をミッションに活動を展開する、世界最高峰のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」。約半年間、14ラウンドに渡って、ステージ上で熱いショーケースを披露し競い合います。今回インタビューをしたのは、第一生命がタイトルスポンサーを務め、シーズンを重ねるごとに盛り上がりが増しているD.LEAGUEで活躍するDリーガーのTAKUMIさん(CyberAgent Legit所属)とMiYUさん(SEPTENI RAPTURES所属)。
4シーズン目を迎える「第一生命 D.LEAGUE」に初期より参戦し、昨年22-23 SEASONではMVD(Most Valuable Dancer)OF THE YEAR(TAKUMI)やBEST AWARD DRESSER(MiYU)も獲得するなど目覚ましい活躍をみせるお二人のクロストークが実現! その第1弾では「第一生命 D.LEAGUE」、その魅力に迫ります。
ダンスの新たな楽しみ方が拡がるプロダンスリーグ
――お二人が感じるD.LEAGUEの魅力はどんな部分でしょうか?
TAKUMI:年々規模を拡大していて、4シーズン目の今は13チームで競い合っているのですが、本当に個性のあるチームばかりが集まっているのが魅力的ですね! 例えばストリートダンスの技術を全面的に押し出すチームもあれば、色々なジャンルのダンスを混合しているチームもあります。あとは男性だけで肉体的なパワーで魅せるチーム、逆に女性だけのチームもありますし、観ていただければきっと〝推し〟のチームが見つかると思います。
MiYU:TAKUMI君が言うようにチームのスタイルやダンスジャンルも様々ですが、個々のダンサーをみても、私たちのようにストリートダンスの世界で育ってきた人もいれば、舞台やSNSなど様々なフィールドで活躍するダンサーがいます。それがD.LEAGUEという場所でパフォーマンスすることで、プロスポーツやオリンピックの選手のように、個人にもファンの方ができるなど、新しい世界が開いたって感じていますね
――一人一人にファンがつくという部分で意識することはありますか?
MiYU:ファッションやメイクなど、細かい部分まで見られているんだと気にするようにしていますね。ブレイクダンスがオリンピック種目として注目されていますが、D.LEAGUEもプロのダンスリーグとしてテレビやSNS、様々なメディアを通して多くの方に知っていただけるようになってきました。野球やサッカーなどメジャースポーツのように、競技経験のない方にも広く知られるようなスター選手がそのうちダンスからも多く出るようになるのではないかと思います。
TAKUMI:リーグ発足当初はコロナ禍のため無観客だったので、配信カメラに向かって踊っていたんです。それがファンの方々に生で観ていただけるようになって、やっぱり歓声があると自分たちも乗せられていいパフォーマンスができて、さらにお客さんが熱狂していく……。そんな相乗効果があるので、応援してくださる方の存在ってめちゃくちゃ偉大だし、一緒に作っていくものなんだなって実感しているので、絶対に会場に来て観て欲しいですね!
――無観客で配信のみの時期もあったんですね!
MiYU:そうですね。今でも日本全国どこからでも気軽に楽しめる配信を通して観戦していただく方は、会場観覧のお客さん以上にいらっしゃいます! なので、どのチームも自分たちのパフォーマンスを、映像を通してどう伝えるかまで意識しているので、配信でもしっかり楽しめるところもD.LEAGUEの魅力ですね。
TAKUMI:実際に、カメラワークまでプランを立てて作品を作るんです。事前に撮影スタッフの方に資料を提出するんですけど、最終的には当日のリハーサルで確認・調整をしていきます。振付・衣装・照明と同じように、めちゃくちゃこだわって作っているんで、会場に来られなくても、配信で存分に楽しんでいただけるはずです!
――当日の現場はどんな雰囲気なのでしょうか。他のチームを意識しますか?
TAKUMI:リスペクトし合っている空気感を僕は感じますね。もちろんその日の対戦相手とはバチバチですが、他のチームのパフォーマンスはいち視聴者として純粋に楽しみますし、ダンサーとしても刺激を受けますし、ものすごくリスペクトをしています。
MiYU:結構、バックヤードにいても、いいパフォーマンスには皆ワッと声を上げて沸いたりしていますよ!
競い合う中で進化するチームとダンサーたち
――ご自身のチームの強みはどこだと考えていますか?
TAKUMI:僕が所属するCyberAgent Legitは、各ダンスジャンルのエキスパートが集まっているところが強みですね。D.LEAGUEは2週間に一度のペースで計13作品以上を出していかないといけないので、表現の幅が求められるんです。その点だとこのチームでは、メインとなるダンスのジャンル毎に、ロッキン※1だったらena、ブレイキン※2だったらBBOY SHOSEI、ポッピン※3だったら自分や地獄君とか、誰でも任せられるので、シーズンを通して戦う上では武器になっていますね。
※1:ロック=鍵を意味し、素早い動きから様々なポーズで急停止することで魅せるダンスジャンル。一般的にはファンクミュージックに合わせて踊られることが多い。
※2:アクロバティックな技や床に手をついた状態でのステップなどが特徴のダンスジャンル。ストリートダンスの代名詞でありながら、パリ五輪の正式種目に採用され注目を集めている。
※3:筋肉を弾くポップや身体の各箇所を部分的に動かすアイソレーションなどのテクニックを軸に踊るダンスジャンル。ロボットダンスなどの様に人間離れした動きが特徴。
MiYU:私が所属するSEPTENI RAPTURESも以前は多彩なジャンルを武器にしていたので、さらに個々のレベルが高いCyberAgent Legitのパフォーマンスからは沢山勉強させていただきました。
TAKUMI:SEPTENI RAPTURES は僕らもとても参考にしていましたよ! MiYUもあらゆる魅せ方をして初年度からずっと輝いていているので本当にすごいなと思います。
MiYU:SEPTENI RAPTURESには様々なジャンルのダンサーが集まっています。前シーズンからはヒップホップを軸にしたスタイルになり、細かい部分で見直すべきところも見え、フィジカル面でのトレーニングやチームとしての一体感を今シーズンではさらに強化しています! 振付に体力が求められるという部分もあり、筋トレや走り込みを全員でのルーティンとして取り入れました。全員で取り組むことで、精神的にもまとまりが生まれ、パフォーマンスにも表れていると感じます。
――D.LEAGUEで日々試行錯誤しながら活動する中で、一人のダンサーとして得たものや気付いたことはありますか?
MiYU:やっぱり〝プロ意識〟というか、見られ方を気にするようになりました。服装も細かく意識し、常に良いパフォーマンスを発揮するための体づくりに対して気を遣うようになったことが大きいですね!
TAKUMI:Dリーガーとして色々な活動をする中で僕は自分自身を見つめ直す機会がすごく多くて、自分は何が好きなのか、なぜダンスをしているのかなど、自分の中で軸が定まってきた感じがします。
――それはどういったものなのでしょうか?
TAKUMI:ダンスって、即興で踊ったり、バトルをしたり、ショーをしたり様々なアウトプットの方法があって、これまで僕も色々してきたんですが、自分が表現したいものを緻密に組み立てて作品として残したいって気持ちが自分の中では特に強いんだなって気付きました!
MiYU:そういう視点で考えると、私はダンス以外の表現にも興味が出てきています。具体的には決まっていないですが、例えば演技にも挑戦してみたいなと感じています!
D.LEAGUEの魅力からチームや個人としての変化、成長などをお話しただき、お二人の活躍に興味をお持ちの方もいるのではないでしょうか? 続いての記事では、実際にどんなパフォーマンスをしているのか、お二人イチ押しの作品と共に観ていきましょう!
TAKUMI
福島県出身。9歳の頃まで野球一筋だったが、2011年の東日本大震災によって外出自粛の中、ダンスに出会う。その後、すぐさま頭角を現し、国内のダンス大会で数多くの優勝実績を上げると、“NYアポロシアターアマチュアナイト”では、自身の振付で月間百点満点優勝をするなど、海外でも活躍。他にもCM出演やアーティストMV出演、バックダンサーなど幅広い活動を展開。2023年には早稲田大学法学部を卒業。LDH史上最大規模のオーディション「iCON Z第二章」より結成されたグループ「THE JET BOY BANGERZ」にも所属。
CyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)
「Legit」は質の高い本物を意味し、『21世紀を代表するダンスチームになる』というスローガンのもと、世界のダンスコンテスト・バトルで活躍する各ジャンルのエキスパートが集結。持ち前のスキルとリーグ屈指のチームワークで支持を集め、22-23 SEASONでは「REGULAR SEASON優勝」、「CHAMPIONSHIP準優勝」に輝いている。
MiYU
大阪府出身。繊細なスキルと独自のグルーブを武器とする女性ヒップホップダンサー。チームやソロの活動において、国内外で様々なビッグタイトルを獲得し、世界のダンスシーンの中でも一際輝きを放っている。そのビジュアルやセンスを活かし、CM出演やモデル活動などダンサー以外にも、多彩な顔を持つ。
SEPTENI RAPTURES(セプテーニ ラプチャーズ)
「すべての音とシンクロする求道者HIPHOP集団」として、表現の真理を求め、ヒップホップを軸にあらゆるジャンルを高次元に昇華させるチーム。世界チャンピオンの称号を持つメンバーを筆頭に、コンテストやバトル、アーティスト、舞台など様々なフィールドの第一線で活躍する実力派ダンサーたちで構成。23-24 SEASONは新メンバー5名を加え、“歓喜=Raptures”を掴み取るため、さらなる進化を目指す。