ものまね芸人・山本高広の“キュン”な尿路結石をめぐる、健康生活思考録。
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#健康
チャリン、チャリン──便器に何かが当たる音が響いた。そこにあったのは、小さい、ハート型の石。キュン。いやそうじゃなくて……「これっていわゆるアレか?」。人は誰しも、自分の健康に危機感を抱き、生活を見直さなければならないときがきっと来る。
ものまね芸人の山本高広が、いかにして自分の健康と向き合わざるをえなくなったのか。度重なる不調を振り返り、自省を綴るエッセイ。
ある日突然誕生した、キュンな石。
2022年秋、ある日の夕方。自宅にいると、体が急に熱くなってきた。汗をかくようなものではなく、内側で熱がカッと発生し、じわじわと体内に広がっていくような、そんな熱さである。しかも、腹部が少し張る。お手洗いには行ったばかりだが、腹部の張りの先に尿意を感じる気もしてきた。熱と尿意。このふたつの掛け合わせに「なんだろうこの感じ……」と思いつつ、腰を上げ、再びお手洗いに向かう。
数分前にしたばかりのモーションで、ごく普通に排尿をはじめると、
チャリン、チャリン──。
便器に何かが当たる音が響いた。服から何か落ちたのか? ズボンから? 反射的に便器の中を確認する。
石だ。
石? 石というか砂利の粒っぽい。でも、外に行った覚えはないし、どこから落ちてきたんだろう? 瞬時に数多の疑問が頭の中で渦巻く。頭の忙しなさとは裏腹に、ただただ静かに便器に浮かぶ石を見つめる私……「自分の尿だしいいか」と、便器にそっと手を入れ、問題の石をすくい出した。見れば見るほど石である。
お手洗いを出て、収集した石を丁寧に水で洗い、あらためて観察してみる……。
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