お腹にガスがたまって痛いときの原因は？解消法を医師が解説。
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※ 記事中の保険・特約の名称は一部を省略しています。＜例＞女性特定治療保険（無解約返還金）（2018）⇒女性特定治療保険
お腹にガスがたまると、お腹が張った痛みで、仕事や勉強などに集中できず日常生活に支障をきたすことも。とはいえ、その他の不調や発熱があるわけでもないし、一時的なもので病院に行くのは大げさかも……。こんなふうに、お腹のガスだまりに悩みながらモヤモヤしている人、意外に多いのでは？
消化器内科医の稲森正彦先生によると、お腹のガスだまりには生活習慣の見直しで改善できる場合と、服薬治療を取り入れたほうが効果的な「病気」の場合があるそう。また、なかには重大な病気のサインであることも。そこで症状の違いや対処法、病院へ行ったほうがいい場合の見極め方などを教えてもらいました。
目次
- どうしてお腹にガスがたまるの？
- あなたのお腹のガスだまりの原因をチェック。
- いますぐできる、お腹のガスだまりの解消法。
- 生活習慣を見直して、ガスがたまりにくい体質に。
- ガスだまりが病気のサインになることも。
- 「お腹のガスだまり」に重大な病気が隠れていることも。
- それでも治らなかったら病院へ行くべき？症状の見分け方。
- 「たかがガスだまり」とあなどらないで！
- もし、重大な病気が見つかったら、入院費は？仕事は？
- 健康診断書等の提出で、「健康診断割引特約」が適用されます。
- 日常の不調が病気のサインかも。見逃さないようにしよう。
どうしてお腹にガスがたまるの？
お腹にガスがたまる原因は主に2つあります。1つは、食事の際に食べ物や飲み物と一緒に飲み込んだ空気。もう1つは、腸内細菌から発生するガスです。
口から飲み込んだ空気が腸に運ばれ、腸内細菌が発するガスと混ざりあうことで、お腹のなかにガスが発生します。ガスの一部はゲップで体の外に排出されたり、腸で吸収されたりもしますが、通常は体内にガスが残っていても問題はありません。
ところが、排泄が滞り腸内のガスの量が増えたり、ストレスや体調不良などで腸がガスを感じやすくなったりすると、膨張感などさまざまな不快感が気になるようになります。
あなたのお腹のガスだまりの原因をチェック。
日常生活のなかには、ガスがたまりやすくなるさまざまな要因があります。食生活や生活習慣に起因するものが多く、原因には個人差があるため、自分に当てはまりそうなものを探して改善していきましょう。
運動不足
昼間の活動量が減ると、食べたものを排出する腸の蠕動（ぜんどう）運動が鈍化。便通が滞りやすくなり、お腹にガスがたまりやすくなります。また、排泄のタイミングが不規則になり、日中に便やおならを我慢することが多くなるとお腹にガスがたまる原因になります。
締めつけの強い衣服
ウエストがきついズボンやスカート、ストッキング、下着などをよく着る人や、ベルトをきつく締めている人は、腸の動きが制限されやすく、ガスがたまる原因になります。
ストレス
心身に強いストレスを抱えていると、腸が過敏になり、普段なら気にならないようなガスだまりが気になることがあります。
いますぐできる、お腹のガスだまりの解消法。
お腹にガスがたまって膨張感や痛みがあるとき、すぐにできる解消方法を覚えておくと安心です。ただし個人差があります。
心身がリラックスできる服を着る。
ベルトを緩めたり、お腹を締めつけるデザインの服を避けたりして、できるだけリラックスして過ごせるようにします。
お腹をマッサージする。
手のひらをお腹の上におき、ゆっくり時計回りに動かします。腸の蠕動運動を刺激し、排泄を促す役割が期待できます。
刺激の強い食べ物を避ける。
激辛の食べ物をたくさん食べたり、冷たい飲み物を一気に飲んだりすることは避けましょう。胃腸への刺激により、胃腸機能が一時的に低下してしまうことがあります。
生活習慣を見直して、ガスがたまりにくい体質に。
長期的に症状を改善したい方は、毎日の生活習慣を見直すことで、ガスがたまりにくい体質に改善できる場合もあります。こちらも個人差があるので、自分にあった方法を見つけましょう。
運動習慣をつける。
活動量を増やして腸の蠕動運動を促します。ハードな運動をする必要はなく、自宅でできるストレッチやヨガ、散歩などでOK。毎日続けることが重要です。洗濯物を干したり掃除をしたりするときに、意識的に体をたくさん動かすだけでも、活動量のアップにつながります。
睡眠時間を増やす。
睡眠時間の少ない人はストレス過多の場合が多く、ガスだまりを感じやすい傾向が。また、睡眠不足は便秘の原因になりやすく、そのせいでガスがたまりやすくなります。できるだけ睡眠時間を確保するとともに、毎日決まった時間に寝て起きるようにするなど、規則正しい睡眠習慣を続けるようにしましょう。
食生活を見直す。
食物繊維を多く含む根菜類や葉物野菜などの食べ物は、腸の蠕動運動を促したり、腸内環境を整えたりする働きがあり、ガスをたまりにくくする効果が期待できます。ただし、食べ過ぎるとガスが発生しやすくなり、逆効果なので注意しましょう。
腸内環境を整え、便通を促してガスをたまりにくくするという意味では、乳酸菌も効果的。乳酸菌はヨーグルトや発酵食品などに多く含まれていますが、乳酸菌にはさまざまな種類があり、人によって相性のよいものや、効果の出方が異なります。
また、食事の内容が極端に偏ることもガスがたまりやすくなる要因に。バランスよくいろいろな食べ物を食べるのが良いでしょう。
ガスだまりが病気のサインになることも。
多くのガスだまりは生活習慣やストレスによるものですが、なかには病気のサインである場合も。どんな病気があるのか、症例とともに紹介します。
過敏性腸症候群
ストレスや自律神経失調などが原因で腸が過敏になり、下痢や便秘を繰り返す病気。お腹が痛い、ガスがたまって苦しいなどの症状があります。トイレの回数が増え、仕事の生産性が下がる、外出したくなくなるなど、日常生活に支障が出ることも。
病院では整腸剤や便通をコントロールする薬、痛みなどの症状を緩和する薬を使い、治療します。先生のお話によると、近年、キウイフルーツが過敏性腸症候群の人の排泄改善につながるという研究結果も出ているそうです。
【症例】ストレスによる胃腸の不調あり。過敏性腸症候群（20代・男性）。
もともとストレスに敏感で下痢と便秘を繰り返し、不登校の時期が続くなど学業にも影響が出ていたことから受診。
昼夜逆転など生活習慣の乱れがあったため、整腸剤や下剤で排泄が整うよう治療しながら、ノートに食事やトイレの記録をつけるように指導し、徐々に生活習慣が改善され、治療前に比べストレスが軽減。便通が安定し、改善されました。
慢性便秘症
慢性的に便が出にくくなり、お腹の張りをともないます。別の不調で病院を受診した際、慢性便秘症であることが判明することも。
病院では便を柔らかくする薬や、腸内環境を整える薬を使って治療します。
【症例】胃もたれ・胸やけ、お腹の張りなどの症状あり。慢性便秘症（30代・女性）。
胃もたれ・胸やけ、お腹の張りなど、体調全般の不調で受診。問診で慢性便秘症と判明。便通を促す薬を飲むと同時に、トイレの記録をつけたり、決まった時間にトイレに行くようにしたりすることで、徐々に便秘が改善。体調も回復傾向に。
「お腹のガスだまり」に重大な病気が隠れていることも。
お腹にガスがたまる病気のなかには、入院や手術が必要な重大なケースもあります。兆候を見逃さないよう、どんな病気があるかおさえておきましょう。
大腸がん
大腸にできた悪性腫瘍が大きくなり、腸の通り道をふさいで腸閉塞を引き起こすことで、便通が停滞。ステージにもよりますが、ガスがたまりやすくなったり、血便が出たりします。
腹水
がんなどの重大な病気が原因で、お腹に水がたまる症状。特に卵巣がんなどでよく見られます。
それでも治らなかったら病院へ行くべき？症状の見分け方。
ガスがたまって、食事もできないほどに症状が重い場合や発熱や腹部の強い痛みなどの症状も起こり、日常生活や仕事に支障が出るほどの悩みを抱えるようになったら、迷わず消化器内科や内科を受診しましょう。
女性のなかには、月経前にプロゲステロンが出て腸の蠕動運動が鈍くなり、ガスがたまりやすくなる人も。その場合は婦人科で相談するのがいいでしょう。
また、ガスだまりや便秘に悩んでいる人のなかには、市販の下剤でしのいでいる人もいるでしょう。もし、下剤を飲むのが習慣化していたり、規定の用量をオーバーして服薬していたりするなら、すぐに使用をストップしましょう。薬が効きにくくなる場合があります。
「たかがガスだまり」とあなどらないで！
とかく「たかがお腹にガスがたまったくらいで」とか「我慢すればなんとかなる」と、軽く捉えられがちなガスだまり。実は、思った以上に生活の質に影響しています。放置しないで、生活習慣を見直す、それでも改善しなければ病院へ行くなど、きちんと対処することが重要です。
また、大腸がんは若い世代でも罹患する可能性のある病気。親戚や家族に大腸がんの病歴がある人は、便の様子をたしかめる、年1回の健康診断を欠かさないなど、日ごろからきちんと健康管理をすることも大切です。
監修／稲森 正彦
もし、重大な病気が見つかったら、入院費は？仕事は？
お腹のガスだまりがきっかけで、がんのような重い病気が見つかった場合、入院して治療や手術を受けるのが一般的。
また、退院後もしばらく自宅療養が必要なことも多く、入院期間と合わせ仕事を長く休まなくてはなりません。そうなると収入面でもダメージが……。若い世代ほど貯蓄に余裕がなく、費用を捻出するのが大変なこともあります。
そんな「もしものピンチ」をサポートしてくれるのが、第一生命の「ジャスト」。働けないときの「所得」を守る保障と、医療・介護などの「費用」に備える保障から、自分のニーズに合った保障を自由に組み合わせることができます（※）。
※ パッケージ契約としての保険の組み合わせには、所定の要件があります。
健康診断書等の提出で、「健康診断割引特約」が適用されます。
契約時に第一生命所定の要件を満たす健康診断書等の提出で、ジャストの特約である「健康診断基本割引保険料（※1）」が適用されます。
さらに、健康状態が適用条件を満たせば、健康診断優良割引保険料が適用されるなど、健康なうちに加入するとうれしいメリットがあります（※2）。
※1 特約を付加するには、所定の要件があります。
※2 契約に際して、健康診断書等の提出とは別に健康状態の告知等が必要です。告知等の内容によっては健康診断優良割引の適用条件をすべて満たした場合でも、健康診断基本割引保険料になることや加入できないことがあります。また、割引の対象とならない保険があります。
日常の不調が病気のサインかも。見逃さないようにしよう。
入院が必要な重い病気になると、心身に大きな負担がかかります。費用面だけでも保険で備えておくと、もしものときの助けになります。
第一生命のジャストは、所定のがん、急性心筋梗塞・脳卒中による所定の状態に手厚く備えられる「3大疾病・介護・身体障害保険」や、乳がん・乳房の上皮内がんによる手術や子宮・卵巣の手術などに備える「女性特定治療保険」（※）などあなたに必要な保障を選べます。
また、「健康診断割引特約」だけでなく、同じ保障内容なら一般的には若いほど月額保険料は安くなります。日ごろの健康管理とあわせて、健康なうちに医療保険を検討してみましょう。
※ 女性特定治療保険は単独では契約できません。ジャストの医療保険など所定の保険を組み合わせて契約する必要があります。また、被保険者1人につき1契約に限り加入できます。
イラスト／北構 まゆ
【監修者】稲森 正彦
横浜市立大学附属病院消化器内科医師、横浜市立大学医学部医学教育学主任教授。胸やけ・腹痛外来で、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群など消化器の機能性疾患を専門に診察。患者のQOL向上を意識した最適な治療を行う。著書に、『ナーシング・グラフィカEX―疾患と看護（3）：消化器』（メディカ出版）、『日常診療で遭遇する原因不明の消化管障害 消化管の機能性疾患診療マニュアル』（診断と治療社）（いずれも共著）など。
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。
※ この記事は、2025年1月時点の商品の概要を説明したものであり、契約にかかるすべての事項を記載したものではありません。検討にあたっては「保障設計書（契約概要）」など所定の資料を必ずお読みください。また、契約の際には「重要事項説明書（注意喚起情報）」「ご契約のしおり」「約款」を必ずお読みください。
