まさかの入院になるかも!20代男性が入院しやすい疾病を3つ紹介。 まさかの入院になるかも!20代男性が入院しやすい疾病を3つ紹介。

20代男性も病気で入院する?原因になりやすい疾病を3つ紹介。

投稿日:
更新日:
#保険
お気に入り
     

※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」、生命保険料を「保険料」と記載している部分があります。

一般的に大病を患う機会が少ない20代には「自分が病気で入院する」など想像したこともない人が多いでしょう。たしかに中年期以降と比べれば、病気の罹患率や入院の確率は高くありませんが、それでも病気を抱えて入院を余儀なくされる若者は常に存在します。

医師であり、獨協医科大学総合診療医学講座主任教授を務める志水太郎先生に、20代の入院の原因ともなる3つの疾病について伺いました。

目次

20代ではどんな病気にかかりやすい?

20代ではどんな病気にかかりやすい?

風邪などの日常的な病気から大病、精神疾患まで、幅広い患者さんに対応する総合診療医である志水先生のもとには、20代の若い患者さんも頻繁に訪れるといいます。どんなにご自身の体力や健康に自信があっても、誰もがかかる可能性のある病気があり、ときには入院が必要となります。

志水先生によると「若い世代でも罹患し、入院につながりかねない病気をあえて挙げるのならば、『肺炎』『虫垂炎』『アナフィラキシー』の3つです」とのこと。

以下では、その特徴や症状を、1つずつみていきましょう。

風邪をこじらせて起こりやすい「肺炎」。

細菌やウイルス感染などにより、肺の中にある肺胞という部位が炎症を起こす病気が、感染による肺炎です。原因の多くは細菌感染ですが、そのほかにインフルエンザのようなウイルスや、マイコプラズマなどの微生物でも発症するほか、薬剤やアレルギーによっても引き起こされる可能性があります。

「若い世代では、たとえば仕事などで無理をして、風邪をこじらせて来院するケースが多いです。特に体力が落ちて免疫力が低下しているときにかかりやすく、もともと気管支が弱いなど呼吸器系に問題がある人も発症しやすい傾向があります」(志水先生)

肺炎の症状。

初期症状は、熱やだるさ、せき、たんを伴うことが多く、風邪とよく似ています。しかし、高熱や激しい咳が1週間近く続いたり、胸が痛んだり、呼吸が苦しく、ぜーぜー、ヒューヒューなどの音がする症状がみられたりする場合は、肺炎の可能性が高いです。放っておくと呼吸困難を起こしたり、命にかかわるほど重症化したりする場合もあり、注意が必要です。

肺炎の治療法と入院期間。

原因を突き止めるための検査を行ったあと、それにあわせて治療薬が選択されます。たとえば細菌が原因であったなら、その細菌にあわせた抗菌薬を使います。比較的軽症であれば、内服薬を処方し自宅療養となりますが、重症化の傾向がみられたら、入院して点滴による治療が行われます。

入院が必要な期間は、通常1週間前後です。ただし、ほかの病気を併発するなどして治療が長引けば1か月におよぶケースもあります。

放置すると重症化も!「虫垂炎」。

放置すると重症化も!「虫垂炎」。

大腸のはじまりの部分にある盲腸から垂れ下がっているひも状の臓器、虫垂が炎症を起こす病気です。一般的には「盲腸」の名で知られていますが、正式な病名としては虫垂炎となります。

虫垂炎の原因ははっきりわかってはいないのですが、虫垂のねじれや、食物のカスが石のように固まり詰まるなどし、細菌やウイルスによって化膿性の炎症が起こるケースが多いようです。そのほかに、ストレスや生活習慣の乱れも発症と関係しているとされています。

「虫垂炎は全年齢層で発症しますが、10代から20代の患者さんがやや多くなっています。どういった人がかかりやすいかは明確になっておらず、いつ誰がかかってもおかしくない病気です」(志水先生)

虫垂炎の症状。

初期症状は、胃や上腹部の痛みとして表れることがよくあります。その後、痛む場所が右下腹部へ移り、そこから全体的な腹痛へと広がっていくのが1つの特徴で、腹痛とともに吐き気が起きることも多いです。

なお、虫垂炎とよく間違えられる疾患として急性胃腸炎があります。胃や腹部の痛みはある程度共通しますが、急性ウイルス性胃腸炎だと水様の下痢が伴うことが多いため、それが判断材料の1つになります。

虫垂炎を治療しないまま症状が進めば、虫垂が破裂して溜まっていた膿が腹部に広がり、それが敗血症や腹膜炎といった命にかかわる病を引き起こすことがあります。

発症後36時間以内に虫垂が破裂に至る可能性があるため、虫垂炎が疑われるなら、躊躇せず、受診していいかを病院に連絡して確認しましょう。

虫垂炎の治療法と入院期間。

過去には、虫垂炎といえば手術が第一の選択肢でした。病の原因である虫垂自体を切除してしまえば、再発のリスクもほぼありません。しかし、ここ10年で、抗菌薬による“切らない治療”という新たな選択肢も有力視されるようになりました。

明らかに虫垂が肥大し、強い炎症を起こしているような中重度では手術が必要となる一方、炎症が軽度な初期の状態であれば、絶食によって腸の安静を保ちつつ、抗菌薬で菌を抑える治療でも成果がでています。

入院期間は、抗菌薬による治療は1週間から2週間といったところです。手術はどのタイミングにより行うかで入院期間が変わるかもしれません。

命の危機も!「アナフィラキシー」。

アレルギーを引き起こす原因となる「アレルゲン」に触れたり、体内に取り込んだりすると起きる症状が、アナフィラキシーです。

アレルゲンにさらされると、人体の免疫機能がそれに対し過剰に反応し、全身に強いアレルギー反応が広がります。原因となるアレルゲンの種類は人によって異なり、そばやピーナッツといった日常的な食物から、薬の成分であったり、蜂に刺されたりといったケースまで多種多様です。

「アナフィラキシーは、初めてアレルゲンにさらされたときには起きません。アレルギー反応にかかわる細胞が活性化する2回目以降から発症します。自分にとって何がアレルゲンなのか、そのすべてを把握するのは現実的ではありません。結果として、世代を問わず誰にでも発症する可能性のある病気といえます」(志水先生)

アナフィラキシーの症状。

アレルゲンにさらされて数時間、ときには数分で、アレルギー反応が広がり症状が悪化していきます。全身のかゆみや蕁麻疹、激しい動悸、のどの腫れや息苦しさ、嘔吐や下痢など、その症状は多岐にわたります。

もっとも怖いのが、気道の腫れやけいれんによる窒息で、治療しないと1時間以内に命を落とすケースもあります。また、末梢血管の拡張により、心臓をはじめとした重要な臓器に血が戻りにくくなってショック状態となると、命にかかわります。

若い世代の場合、かゆみや蕁麻疹といった反応がすぐに出てくることが多いので、それを放っておかず、すぐに病院にかかることが大切です。

アナフィラキシーの治療法と入院期間。

アレルゲンの種類にかかわらず、まずはアドレナリンを注射して末梢血管を収縮させることにより血圧を上昇させます。その後は、点滴などをして経過を見つつ、呼吸器症状が重いなら気管支拡張剤、皮膚や粘膜の炎症が強いなら抗ヒスタミン剤といったように、症状にあわせた投薬を行うこともあります。

入院が必要な期間は、ショック状態が回復しないなど重症化してしまえば長引く恐れもありますが、おおむね数日前後です。

不測の事態への備えは大丈夫?

不測の事態への備えは大丈夫?

このように、たとえ20代であっても入院という不測の事態が起こる可能性がありますが、それに対する備えは万全でしょうか?

公益財団法人 生命保険文化センターの2019年の調査によると、入院にかかる自己負担額の平均は20万8,000円。予期せぬ出費で生活が苦しくなることがないよう、備えが必要です(※1、※2、※3)。

※1 集計ベースは、過去5年間に入院し、自己負担費用を支払った人(高額療養費制度を利用した人+利用しなかった人(適用外含む))。

※2 治療費・食事代・差額ベッド代・本人や家族等の交通費や衣類・日用品などを含む金額。また、高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。

参考:公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(2019)

※3 公的医療保険には、医療費の自己負担に限度額を定める高額療養費制度があり、実際の負担額はケースにより異なります。

病気への備えとして代表的なものといえば医療保険ですが、重病に対する保障を充実させる一方で、日帰り入院や短期入院への保障をあまり考慮せずにプランを組んでいる人もいるのではないでしょうか。

近年は、医療技術の発達や、厚生労働省による医療費適正化計画などで、入院期間の平均が短くなっています。

厚生労働省の調査によると、1990年の平均入院日数が44.9日であったのに対し、2020年にはそれが32.3日まで短くなっています。そして、入院患者の約7割が14日以内に退院するといいます。そうした現状を踏まえると、備えとして、日帰り入院や1泊2日の入院から保障を受けられる「一時金タイプの保険」を検討するのも選択肢の1つです。

参考:公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(2019)

参考:厚生労働省「患者調査の概況」(2020)

もしものときのために備えておこう。

繰り返しになりますが、ここで挙げた3つの疾患は、誰しも身に起きる可能性があるものです。そしてまたこの3つ以外にも、若くしてかかる可能性のあるさまざまな疾患が存在し、いつ自分に降りかかってくるかわかりません。「自分は大丈夫」という根拠のない自信から備えを何もしていないなら、いざ入院となった際にきっと苦労します。20代であっても健康を過信することなく、もしものときに備えておくことで、日々をより安心して暮らせるようになるはずです。

写真/Getty Images、PIXTA


志水 太郎
医学博士、獨協医科大学総合診療医学・総合診療科主任教授。
2005年愛媛大学医学部卒業。江東病院、市立堺病院内科チーフレジデント修了。数か国での総合内科武者修行・教育活動、練馬光が丘病院、東京城東病院などを経て、2016年より獨協医科大学に勤務。2018年より現職。著書に『診断戦略』(医学書院)など。


※ この記事は、ミラシル編集部が監修者への取材をもとに、制作したものです。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

(登)C23N0063(2023.6.28)
お気に入り
     
キーワード
#保険 #病気・けがへの備え #働けなくなるリスク #医療保険
mirashiru_kaiinntouroku.jpg
ミラシルの会員特典ご紹介!
投稿日:
#人と暮らし