誰でもギャルになれる?ぱーてぃーちゃんに聞くギャルマインドの作り方。
つけまつ毛やカラコン、明るい髪色に厚底ブーツ……。「ギャル」に対して、そんなイメージを持っている人も少なくないでしょう。しかし、現在では見た目だけでなく、前向きな姿勢、人に振り回されずに自分を貫く、嫌なことがあってもくよくよしないなどの「ポジティブ思考=ギャルマインド」を持つ人も立派なギャルだと言われています。
「ギャルマインド」を身につけたギャルになれば、明るく楽しく暮らせるのではないか……。そんなふうにギャルに憧れる人たちに「待った」をかけたのが、信子、金子きょんちぃ、すがちゃん最高No.1によるお笑いトリオ・ぱーてぃーちゃん(以下、「金子きょんちぃ」を「きょんちぃ」、「すがちゃん最高No.1」を「すがちゃん」と記載)。
今回は、「ギャルとチャラ男のパリピ漫才」で飛ぶ鳥を落とす勢いの3人が持つギャル観、そして、自分を受け入れて無理なく生きることについての考え方も聞きました。
ギャルも多様化?ぱーてぃーちゃんが考える、平成ギャルと令和ギャルの違い。
──きょんちぃさんと信子さんがギャルになったきっかけは?
きょんちぃ:うちはまわりから言われるだけで、自分をギャルだとは思ってなくて。浜崎あゆみさんを追いかけていたらこうなっただけなんです。でも、うちらの世代って最初は絶対、藤井みほな先生のマンガ『GALS!』じゃない?
信子:たしかに、最初にギャル文化を知ったのは『GALS!』! うちはそのあと、小5で初めてギャル系雑誌の「egg」を買って、ギャルへの憧れがもっと強くなった。ピンクのアイシャドウとか厚底ブーツを買ってもらったり、小学校にピンヒールを履いていって怒られたりしてました。
──すがちゃんさんがチャラ男になったのはいつごろだったんですか?
すがちゃん:高校ですね。ちょうどドラマの『ごくせん』とか「men’s egg」が流行っていて、ギャル男やお兄系と呼ばれるファッションがかっこいいとされていたんですよ。僕もそれを真似して、超ストレートのM字バングで、でっかいバックルのベルトをつけて、ナメクジが這(は)いずり回った跡みたいなラメ模様が入ったピッタピタのTシャツを着てました。
──みなさんがおっしゃっているように、いわゆる「平成ギャル」はファッションやメイクが特徴的でしたが、最近は見た目の共通性がなくなってきたように感じます。みなさんが考える「令和ギャル」とはどういうものですか?
信子:ギャルも多様性って感じなんですよね。見た目でいっても、ヤマンバギャル、黒ギャル、白ギャルみたいな「平成ギャル」のなかに、原宿系ファッションとかがいろいろ入り込んできたって私は思う。
──たしかに平成ギャルのほうが、コミュニティが独立していて、そのなかでだけ文化が成熟していた印象が強いです。
信子:今のギャルのほうが社会に馴染んでるんだよね。
きょんちぃ:そうそう。起業ギャルとかもいるし、頭がいい。昔のギャルって、学校に行っても「つけまつ毛を外せ」とか「髪の毛を黒に戻せ」とか言われて、アクセサリーも没収されて……みたいなことがあったけど、今はギャルたちも好きなことをしながら、ちゃんと勉強ができる時代だよね。
「ギャルは明るくてポジティブ」。そのイメージ、誰が作ったの?
──ギャルマインド、つまり精神性についても変化を感じますか?
信子:「好きなものを全力で追いかけている」「自分がある」っていうところは今も昔も共通してるかも。楽しいことが大好きっていうのは変わらないんじゃないかなって思うけど、「これがギャルマインドだ!」って一言で表すのは難しい気がします。