阿諏訪泰義がブッシュクラフトで至った「悩みとの上手な付き合い方」。
お笑い芸人の阿諏訪泰義(あすわたいぎ)さんは、ソロキャンプブームの火付け役となった芸人・ヒロシさんとともに、ソロキャンプグループ「焚火会」を立ち上げ、多いときには仕事も含めて週に5回もキャンプに行くという、大のキャンプ好き。しかも、「ブッシュクラフト」という自給自足に近い究極のキャンプスタイルを好まれています。
自分の好きなものを追求することで「救われた」と語る阿諏訪さん。ブッシュクラフトの魅力や、そこから得られた人生哲学についてお話を伺いました。
キャンプが嫌いだった少年時代。
──阿諏訪さんがキャンプにハマったきっかけは何だったのでしょうか?
子どものころから親父にはアウトドアによく連れて行ってもらっていたんです。キャンプとか釣りとか。でも、全然楽しくなくて。何で外でメシを食わなきゃいけないんだよとか、家でゲームしたいなとかずっと思っていました。
考えが変わったのは、お笑いをはじめて間もない20代のころ。当時所属していた事務所の近くにある公園で、後輩や同期とバーベキューをしたんですよね。近所で買ってきた安い肉でお酒を飲んで。
──楽しそうですね!
はい。外でぼーっとするのが楽しくて。で、このままここで寝たいな、テントがあれば寝られるなと思ったんです。それがキャンプをやってみようと思ったきっかけでした。結果的に30代になった今は、キャンプもするし、釣りもするし、親父と同じことをしていますね(笑)。
──人に連れて行かれるんじゃなくて、自主的に行くというのが良かったのでしょうか?
そうだと思います。そこから夏に友人とレンタカーを借りて山梨とかにキャンプに行くようになって、それも楽しすぎて、秋にも行くようになって、冬になっても行きたくなっちゃって。最終的にソロキャンプやブッシュクラフトというスタイルに行き着きました。
シンプルな課題に向き合うのが楽しい。
──「ソロキャンプ」は流行りでもあるので耳なじみがあるのですが、「ブッシュクラフト」とは何でしょうか?