小谷実由に聞く趣味の見つけ方。「好き」はめぐりめぐって自信になる。
趣味らしい趣味が見つからない、やりたいことが思いつかない……。大人になるにつれ、そんな悩みを抱えるようになった人も少なくないのではないでしょうか。そうした方に向けて、日ごろから趣味を楽しみ暮らす人へ「大人になってからの趣味」をテーマにインタビュー。
今回お話を聞いたのは、骨董品やくし集め、猫や読書など、多くの「好き」をSNSや執筆活動、Podcastなどで発信するモデルの小谷実由さん。意外にも「趣味」という言葉に苦手意識があったという小谷さんに、好きなものと出会うきっかけや趣味によって救われた経験、趣味を見つけたいと考えている人へのメッセージなどを伺いました。
「趣味」という言葉に、ずっと苦手意識を持っていた。
──小谷さんが大人になってから見つけた趣味を教えてください。
子どものころからものを集めるのが好きで、大人になってからは猫やお花のモチーフの骨董品、くし、カセットやレコードを集めることが好きになりました。どれも持っているだけで気分が上がります。
あと、本を読むことと写真を撮ることは大人になってから好きになりました。最近は夫と週末に知らない街を散歩することも好きです。知らない街を歩いていると、風が気持ちよかったり、季節を感じたり、ささいな楽しみが転がっていることに気づくんです。
──小谷さんが趣味に出会うきっかけは?
生活の中で、自然と出会うことが多いです。くし集めは旅行先でたまたま入ったお店で買ったくしからでした。読書は、もっといろいろなことを知って文章をうまく書けるようになりたいと思ったことがきっかけでしたね。写真を撮ることも、日常で見つけたおもしろいものを覚えておきたいと思ったから。
ふとしたときに「あ!」と思うことやワクワクする感情がすごく好きですし、それが私にとっては純度の高い「本当の自分の気持ち」だと思うんです。だから、わざわざ何かに踏み込まなくても、日常で何かに気づくことが趣味につながっていると思います。ただ、ここまで話しておいてなんなのですが、私、「趣味」という言葉にずっと苦手意識があって……。
──苦手意識ですか?