左下腹部が痛い！生理痛の原因は子宮内膜症でした。【私の手術体験記＃2】
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女性特有の病気は、女性なら誰しも気になるもの。とはいえ、婦人科にかかるとなると少し勇気がいる、という方は多いのではないでしょうか？ 3回にわたる本連載では、女性特有の病気と判明し、入院・手術を経験された方にインタビューを実施。
2回目の今回は「子宮内膜症」。現在フリーランスで働かれている、みくるべさん（38歳）は、26歳のときに子宮内膜症（チョコレート嚢胞）と診断されたとのこと。診断されてから入院・手術に至るまでのお話をうかがいました。
目次
- 婦人科には縁がないと思っていたのに。20代で子宮内膜症と診断されるまで。
- ようやく入院、そして初めての手術。経験して感じた予想外のこと。
- 第一生命「ジャスト」で、予測できない入院・手術に備えよう。
- がんに一時金で備えるなら、「3大疾病・介護・身体障害保険（無解約返還金）2022 」。
- 「まさか」は誰にでも起こる可能性があるから。事前に備える手段を考えておこう。
婦人科には縁がないと思っていたのに。20代で子宮内膜症と診断されるまで。
子宮内膜症とは、本来子宮の内側にある子宮内膜が別の場所にできてしまう病気のこと。そして子宮内膜症が卵巣に起こると、卵巣内に古い血液がチョコレートのようにたまることから、「チョコレート嚢胞」と呼ばれています。
みくるべさんがチョコレート嚢胞と診断される前は、普段の生理症状で気になる点はなかったとのこと。では、どんなきっかけでチョコレート嚢胞と診断されたのでしょうか？
ある日、生理と同時に左下腹部に激痛が。母親に連れられ病院へ。
──病気が判明するまで生理が重いなど、気になることはありましたか？
子宮内膜症と診断される前は、生理で困ったことはないと思っていました。でも今振り返ってみると、20代前半から年に1回、生理ではないのに謎の下腹部痛があったな、と。その痛みで1週間くらい寝こむこともありました。
──1週間も！ それはかなりつらかったのでは……？
はい。病院にも特に行かず、じっと痛みをやり過ごしていました。今思うと、子宮内膜症と関係していたのかもしれません……。
あとはPMS（月経前症候群）がひどかったり、経血に血の塊が混じっていたりなどでしょうか。でも、生理の症状を誰かと話すこともなかったので、何か症状があっても「みんなもそうなんだろう」くらいに軽く考えていました。病院や婦人科に行く、という発想もなかったですね。
──では、みくるべさんが婦人科を受診することになった経緯を教えてください。
生理が始まるとほぼ同時に、左の下腹部に激痛が走ったんです。今まで経験したことのない痛みで、そのときは仕事を休み3日間寝こみました。
見るに見かねた母親から婦人科をすすめられたんですが、当時の私はどうしても婦人科への恥ずかしさがあって。かたくなに「婦人科とは関係ないよ」と首を横に振ったので、最初は胃腸科に行きました。
──胃腸科ではどのような診断をされましたか？
腹部まわりのエコー検査を受けたら、「卵巣が異常に大きい。影もある」と言われました。紹介状を書いていただき、その日のうちに婦人科を受診しました。
まったく想定していなかった展開で、「なんで自分が！」とショックを受けました。自分の体に何が起こっているのか、これからどうなるのか……とにかく怖かったです。
──そして、子宮内膜症のチョコレート嚢胞と診断されたんですね。
はい。左の卵巣に約8cm大のチョコレート嚢胞があることがわかりました。ただ、同時に行った嚢胞のがん検査の結果は、少し時間をおかないとわからなくて。「もしがんだったらどうしよう」と、判明するまでずっと不安でした。
手術は半年後──不安を抱えながら、闘病記を検索する日々。
──まだ20代ですし、思いもよらない診断ですもんね。誰もが怖いと感じると思います。
そうなんです。その後、嚢胞が良性だという結果が出て、本当にほっとしました。
ただ、手術は半年後と言われて……。入院自体は高校生以来の2回目でしたが、手術は初めてでした。なので、「手術」という言葉がとても恐ろしかったですね。
──手術まで半年あくと、その間も気持ちが落ち着きませんよね。
鎮痛剤は処方されたものの、手術を待っている間に、「またあのときと同じような激しい痛みに襲われたらどうしよう」と思うと不安でした。
手術までは、同じように子宮内膜症と診断された方の体験談などを検索していました。でも当時はSNSが今ほど発達していなかったので、ブログがほとんど。情報も少なかったように思います。それに20代で診断された方は、検索してもあまり見つからず、孤独で不安な日々を過ごしていました。
ようやく入院、そして初めての手術。経験して感じた予想外のこと。
診断を受けてから手術までの半年間、月に一度通院されていたというみくるべさん。次に、いよいよ入院・手術となったときのお話をうかがいました。
病気も生き方も誰かと比べるものではない──入院・手術を経て実感。
──入院中や術後の経過などはいかがでしたか？
入院日数は5日でした。手術は腹腔鏡手術だったんですが、経過は良好でした。ひたすら歩く練習と、ご飯をしっかり食べることを意識していました。
ただ術後、出血が多くてナプキンが足りなくなってしまったことがあって。そのとき、同室の方からナプキンを分けていただいたんです。その方は、小さいお子さんがいる若いお母さんだったんですが、子宮がんで子宮を摘出されていて、ナプキンはもう必要ないから──と。
──とても優しい方ですね……！
そうなんです。本当に優しい方でした。入院するまで、「病気になった自分はなんて不幸なんだ」「誰も自分の気持ちをわかってくれない」と卑屈になっていました。でも実際に入院して、こうした優しさに触れて、いろんな方に支えてもらっていることに気づきました。
家族はお見舞いに毎日来てくれましたし、病院の方も細かいところまでお世話をしてくださって……。つい自分だけ、と考えてしまっていましたが、「病気も生き方も誰かと比べるものではない」と、実感した瞬間でした。
仕事を休めば即収入減。手術の不安に加えてお金の不安も。
──入院当時、学校で事務のパートをされていたそうですが、入院中や退院後の療養中、お仕事はどうされていましたか？
入院期間・術後の療養期間をあわせて約1か月お休みしましたが、入院期間の8月はちょうど夏休み。それ以外の時期だったら休みづらかったと思います。退院後の療養期間も特に繁忙期だったらと思うと、恐ろしいですね。
手術までの半年間も月1回、仕事を休んで通院していました。当時、私1人で担当している業務が多く、正直休みづらくて……。でも事情を説明したら、ほとんどの方はとても優しく、体調を気遣ってくださいました。
──入院期間以外の通院などでもお休みされていたんですね。
そうなんです。パートだったので、仕事を休めば収入は途絶えてしまうため、かなりのダメージでした。ただ、1か月ほど休んでいた8月の時期は夏のボーナスが少し出たので、いくらかは補てんされました。
初めての手術でただでさえ気持ちが参っているときに、お金のことを考えなくてはいけないのはつらかったですね。
入院以外にも思わぬ出費。20代の収入・貯金では大きな痛手に。
──今回の入院・手術費用はどれくらいかかりましたか？
5日間の入院で、病院に支払った金額は約18万円ですね。当時の私には、とても払えない金額だったので親にお願いしました。
──それ以外ではどのような費用がかかりましたか？
1番は検査費用ですね。検査自体が多く、1回で5,000円くらいかかったように思います。
そのほかで言うと、最初に受診した胃腸科で約3,000円、婦人科の初診で約1万4,000円かかりました。手術前の通院でもお金はかかったので、診察代や交通費を含めると1回の通院で数千円の出費。手術までの半年分ともなると、金額が大きくなりました。
また8月に手術を受けて退院後、年内は月1回通院していたので、そのぶんの費用もかかりました。
──トータルで考えるとかなりの金額になりそうですね……。
はい。当時の私は収入も多くはなく、また好きなことばかりにお金を使っていて貯金もしていませんでした。自分が病気になることも想定していなかったので、医療保険にも加入しておらず……。親のサポートがなかったら、どうなっていたかわからないです。
また当時は制度自体知らなかったこともあり、高額療養費制度（※）は利用しませんでした。病気自体への知識もそうですが、もしものための制度についても知っておくべきだったな、と今では思います。
※ 高額療養費制度は医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月（1日から末日まで）で上限額を超えた場合、超えた額を支給される制度です。上限額は、年齢や所得に応じて定められます。
──ここまで、入院・手術当時を振り返ってお話をうかがってきました。ご自身の経験を踏まえて、ミラシル読者に伝えたいことはありますか？
私は今38歳ですが、婦人科を受診したことのない同年代の友人も何人かいます。生理痛などの症状があっても、婦人科自体のハードルが高いようです。私もその気持ちはよくわかるのですが、不正出血や下腹部痛などの自覚症状がなくても、やはり「勇気を出して行ってみて」と言いたいですね。
当時私と同室だった方は、さまざまな婦人科系の病気を抱えて入院されていました。「子宮内膜症以外にも病気は当然ある」「自分もほかの婦人科系の病気になる可能性がある」と、自分が入院してその様子を目の当たりにして、「自分ごと」として捉えるようになりました。
やはりいつ病気やケガをするかはわからないので、もしもの備えとしてお金のことなどを健康なうちから考えておくことをおすすめします。
第一生命「ジャスト」で、予測できない入院・手術に備えよう。
ここまで、子宮内膜症のチョコレート嚢胞で入院・手術を経験された、みくるべさんにお話をうかがってきました。
入院・手術費用だけではなく、手術前の検査や退院後の通院にかかる費用など、思いのほか負担が大きいようです。手術を控えてメンタル的に大変なときだけに、できればお金の心配はしないで済ませたいもの。
保険で備えるというのも、1つの方法です。第一生命の「ジャスト」は、自分が必要とする保障を選んで、自分にあった保険をカスタマイズできる保険商品です。今回のお話のように、入院・手術費用で働けなくなったときに備えられる保険など、豊富な種類をラインアップしています。
がんに一時金で備えるなら、「3大疾病・介護・身体障害保険（無解約返還金）2022 」。
子宮内膜症の特にチョコレート嚢胞は、放置していると卵巣がんなどの発生原因にもなるとされ、年齢が上がるとともにがん化へのリスクも高まります。
卵巣がんに限らず、誰にでも起こりうるリスクがあるのが、がんです。こうしたがんへの備えにおすすめなのが、第一生命のジャストから選べる「3大疾病・介護・身体障害保険（無解約返還金）2022」。
生まれて初めて所定のがんと診断確定された（※3）、または急性心筋梗塞・脳卒中による所定の状態になった場合などに、保険金が支払われます（※4）。実際にがんとなれば、どうしても不安に駆られてしまうもの。慌てずに治療に専念するためにも、費用面での備えは重要です。
※3 責任開始の日から数えて90日以内にがんと診断確定されたときや、上皮内がん・非浸潤がん・大腸粘膜内がん、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんなどは、保険金のお支払いの対象となりません。
※4 保険金などのお支払いは1回限りです。死亡保障はありません。ただし、死亡後に 所定のがんと診断確定されたときは、保険金をお支払いします。また、急性心筋梗塞もしくは脳卒中を直接の原因として死亡したときは、保険金額と同額の死亡返還金が支払われます。
30歳の女性が保険金額を100万円として、3大疾病・介護・身体障害保険に加入した場合を考えてみます。生まれて初めて卵巣がんとなり診断確定をされた場合、3大疾病保険金として100万円が受け取れます（※5）。
※5 責任開始の日から数えて90日以内にがんと診断確定されたときや、上皮内がん・非浸潤がん・大腸粘膜内がん、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんなどは、保険金のお支払いの対象となりません。保険金などのお支払いは1回限りです。 死亡保障はありません。ただし、死亡後に 所定のがんと診断確定されたときは、保険金が支払われます。
また、所定のがんや要介護状態などに一生涯備えたい場合は、「3大疾病・介護・身体障害終身保険（2024）」もおすすめです。
「まさか」は誰にでも起こる可能性があるから。事前に備える手段を考えておこう。
女性特有の病気にかかるリスクは、女性であれば年齢にかかわらず誰にでもあります。みくるべさんのように、普段の生理で自覚している症状がなかったとしても、何かしらの病気にかかっている場合もあります。
「自分は大丈夫」と油断せずに、定期的に婦人科を受診したり、婦人科検診を受けたりすることをおすすめします。そして病気への備えと並行して、もしも入院・手術となった場合を考え、健康な今のうちから医療保険を検討してみてはいかがでしょうか？
イラスト／みくるべ
女性特有の病気に関するほかの体験談は、以下からチェック！
みくるべ
フリーランス複業家。新卒で入った会社を退職後、13年以上アルバイトを続け、2020年からInstagramでマンガを配信。自らの病気の体験談など、多くの女性に共感される経験や思いを描いたマンガが人気を博す。そのほかセミナーなども開催。在宅ワークで複業家としても活躍。
【監修者】高橋 怜奈
医学博士。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。
2016年6月にボクシングのプロテストに合格し2020年10月まで世界初の女性医師プロボクサーとして活動。ダイエットや無理のない減量、食事療法、運動療法のアドバイスにも定評がある。産婦人科医YouTuberとして医療情報の発信をYouTubeやTikTokで行うほか、テレビや雑誌などで女性のデリケートな悩みに答える。
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
※ 面談中の意見や提案は個人の経験に基づく情報も含まれます。
※ 病気の症状や治療の過程での副作用、感想には個人差があります。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。
※ この記事は、2024年9月時点の商品の概要を説明したものであり、契約にかかるすべての事項を記載したものではありません。検討にあたっては「保障設計書（契約概要）」など所定の資料を必ずお読みください。また、契約の際には「重要事項説明書（注意喚起情報）」「ご契約のしおり」「約款」を必ずお読みください。
