

【枌谷力が解説】解くだけでビジネスコミュニケーション力UPクイズ。
社内で、客先で、オンラインで、対面で。ビジネスにおけるコミュニケーションで悩むことって多いですよね。特に、仕事にも慣れてきた一方で、責任あるポジションも任されるようになってくると、上司や後輩への対応など、ますます人との接し方は複雑になってくることも……。
そんな悩みに答えるべく、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションについて、多岐にわたり活躍する4名のビジネスの達人に聞く、クイズ企画をご用意しました! 4名の達人それぞれの答えと解説を参考に、あなたにとっての最適解を見つけてみてくださいね。
今回の達人は、営業職、Webデザイナー、ディレクターなど多数の職種を経て、現在はWeb制作会社・株式会社べイジで経営者として活躍する枌谷力さんです。
目次
- 1問目「大丈夫です、と返す後輩が心配」後輩とのコミュニケーションの悩み。
- 2問目「あいさつのタイミングを逃した……どうする?」客先とのコミュニケーションの悩み。
- 3問目「管理ツールのメッセージに気づいてもらうには?」テキストコミュニケーションの悩み。
- 4問目「上司に自分の意見を伝えるには?」上司とのコミュニケーションの悩み。
クイズの主人公:ミライ(30歳)。 新卒で入社した会社も今年で8年目。会社の業務にもすっかり慣れて、昨年からはチームリーダーも任されるように。リーダー会議に出席する機会も増えて、成果が求められることも増えてきた……。客先への対応に加えて、上司との関係やチームのまとめ方、後輩のフォローなど、誰かに相談するほどでもないけれど、誰かにアドバイスしてほしい! |
1問目「大丈夫です、と返す後輩が心配」後輩とのコミュニケーションの悩み。

Q.「質問ある?」と聞くと「大丈夫です」と返ってくる後輩。どうもわかっていなそうなとき、どうすればいい?
A.必ず1つ質問をさせる。
B.「本当に大丈夫?」と再度確認をする。
枌谷力さんによる、1問目の答えと解説。
【答え】
B.「本当に大丈夫?」と再度確認をする。
コミュニケーションがうまくいかなくなる典型的パターンの1つに、「思っていることを言わない」があります。このケースの、後輩が「本当は大丈夫じゃないのに言わない」というのは、まさにそれにあたります。
一方で先輩も、「本当は大丈夫じゃないのに、大丈夫と言っているのじゃないか」と思っているのに言わないと、同じことが起こります。超能力者でもない限り、人は他人の頭の中を正確に見ることはできません。口に出す、言葉に出す、がコミュニケーションの基本です。
そして、後輩のほうが経験が少なくプレッシャーに負けやすいと考えると、先輩がまず歩み寄るべきでしょう。このケースの場合なら、「本当は大丈夫じゃないように見えるけど、本当に大丈夫?」や「自分も過去に似たようなケースで大丈夫と言ってしまって失敗したことあるんだけど、本当に大丈夫?」など、後輩が「実は……」と話しやすくなる働きかけを行いましょう。
なお、日ごろから高圧的だったり機嫌が悪い態度を見せていたりすると、肝心なときに心を開いてくれなくなります。日ごろから良好な関係性をつくっておくのは大前提の話です。
2問目「あいさつのタイミングを逃した……どうする?」客先とのコミュニケーションの悩み。
Q.プロジェクトに途中加入して初めての打ち合わせ。全員がそろった瞬間に議題がはじまってしまい、あいさつのタイミングを逃してしまった。どう切り出す?
A.議論優先! 発言の機会が回ってきたときに、手短にあいさつをしてから話をする。
B.第一印象は何よりも重要! タイミングを逃さずあいさつをする。