ほけん勉強部3回目メインビジュアル (第3回)mimmamのほけん勉強部「将来、年金だけで暮らしていくのは……無理かも」

(第3回)mimmamのほけん勉強部「将来、年金だけで暮らしていくのは……無理かも」

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#保険
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※ 記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※ 文章表現の都合上、生命保険を「保険」、生命保険料を「保険料」と記載している部分があります。

「今の生活には不安はないけど、将来は……いろいろ心配!」と声をそろえるのは、ファッションモデルとして活躍する人気の双子ユニットmimmamさん。お金のプロであり、女性のライフプランニングや保険にも詳しいファイナンシャルプランナー、大竹のり子さんに、保険のイロハや20代の今こそ検討したい保険について学んだ結果、「今」の備えについては2人とも自信がついたよう。そこで、最後となる第3回目は、老後に向けて20代の今から備えておきたいことについて教わります。

(第1回)mimmamのほけん勉強部「20代の私たちにも保険は必要なの?」
(第2回)mimmamのほけん勉強部「女性は誰でも早いうちに備えなくちゃと納得!」

妹のmimさん
妹のmimさん。老後も困らない生活ができるのか不安でいっぱい。
姉のmamさん
姉のmamさん。老後資金の「リアル」と今からできる備えを知りたいそう。

ファッションモデルとして、今年で活動10年目の節目を迎える人気の双子ユニットmimmamさん。28歳の現在、「安定した職業ではないので、このままずっと十分な収入を得られるかわかりませんし、今からどれくらい貯めておけば老後に困らないのか見当がつかないしで、不安しかないです!!」(mimさん)、「本当のところ、老後にはどれだけのお金が必要で、今から何をしておくべきか知りたいです」(mamさん)と、将来への漠然とした不安があるようです。

ファイナンシャルプランナーの大竹のり子さん
ファイナンシャルプランナーの大竹のり子さん。

そこで、20代からできる老後の備えについて、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子さんに直撃してきました!

20歳からずっと払い続ければ、老後の備えは国民年金だけで十分?

老後の備えについて大竹さんに相談するmimmamさん

大竹:mimさんもmamさんも、20歳のときからずっと国民年金の保険料を払い続けているそうですね。

mam:私たちが65歳になるのが、約37年後。その頃は本当に公的年金が支給される? されるとして、何歳からいくらぐらい支払われる? などなど疑問はたくさんあります。でも、自分のためだけじゃなくて、私が払う年金保険料が今の高齢者を支えている部分もあると思うので、やめるわけにはいかないかなあと。

mim:国民年金の保険料って、なかなかいい金額なんですよね。同世代の友だちともよく「年金って高いよね〜」という話になります。でも、とりあえず払い続けていますが、公的な年金だけで暮らしていけるんでしょうか?

大竹:これから60歳まで国民年金の保険料を支払い続ければ、満額が支給されます。ちなみに、令和4年度の支給額は満額で月6万4,816円です(※)。

※出典:日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」

mimmam:えっ? ……(絶句)

人生のどこかの段階で、老後の生活資金を準備しておくことが「マスト」!

大竹さんの話に驚くmimmamさん

大竹:かなり生活を切り詰めたとしても、月々約6万5,000円で暮らしていくのは……。

mim:無理無理!

mam:生活費が高い東京では不可能な気がしますし、地方でも厳しい気がします。

大竹:そうなんです。まずは、国民年金だけで老後の生活を不自由なく送ることはかなり難しいという現実を知っておいてください。ということは、人生のどこかの段階で、公的年金とは別に老後の生活資金を準備しておくことは「マスト」なんです。

mim:老後にどれだけお金が必要かということをニュースで目にすることがあるけど、そういうことだったんですね……。

大竹:必要な老後資金がいくらになるかは、どれだけ生活費が必要かによって変わるので、人それぞれです。でも、どんな人でも、年齢を重ねて働けなくなる前に、老後の生活資金を自分でも準備しておく必要があるということは事実です。ちなみに、mimさんとmamさんは何歳まで働きたいと思っていますか?

mimmam:一生現役でいたいです!

大竹:頼もしいですね! では、ひとまず70歳まで今と同じ収入を得て、老後の生活資金を準備できると仮定してみましょう。現在28歳なので、準備期間は約40年間ありますね。たとえば、月に2万円ずつ貯金したとしたら、単純に計算して40年間で960万円。3万円なら1,440万円、4万円なら1,920万円、貯めることができますよ。

貯金が苦手なら、個人年金保険や貯蓄型保険、iDeCoなどを活用するのがおすすめ。

老後の生活資金の貯め方について相談するmimさん

mim:月に4万円貯金しても2,000万円には届かないんだ! 第1回目で、3か月分の生活費の貯金は目の前で必要な備えって言われたから、それとは別に、老後のために月4万円の貯金……いや、できる気がしない!(笑)。月2万円が現実的な金額かなあ。それですら、貯金が苦手な私にとってはハードルが高いし、40年間も貯め続けるなんてとても自信がないなあ……。

大竹:貯金が苦手な人は、保険会社の個人年金保険や終身保険など貯蓄型の保険に加入したり、iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用したりするといいですよ。貯蓄型の保険は、積み立てのような感覚で毎月保険料を支払っておくと、万が一の際の保障が得られるだけでなく、解約時や満期時にまとまったお金を受け取ることができます。
貯蓄が苦手な人は、定期預金をはじめても何かあると解約してしまいがちです。でも、保険の場合、最初の回でもお話ししたとおり、途中で解約すると解約返還金(解約返戻金)が支払った保険料の総額を下回ることも多いので、がんばって続けられるというメリットもありますよ。

mam:最近、投資に興味があってiDeCoのことを調べていました。

大竹:iDeCoは、掛け金を積み立てて自分で運用し、老後に自分で受け取ることができるという年金制度です。預金のほか、保険や投資信託でも積み立てができ、税負担が軽減できるという魅力がある一方、一度積み立てると原則として60歳まで引き出せないことがデメリットと言われています。ただ、mimさんの場合は、この「一度積み立てたら、60歳になるまで引き出せない」という点が、逆にお金を貯めるための味方になってくれるかもしれませんね。
個人年金保険や貯蓄型保険もそうですが、お金を引き出しにくいという点を利用するとmimさんでもがんばれるのでは?

mim:それはいい!  貯蓄型の保険やiDeCoは、浪費ぐせのある私のためにあるようなものですね(笑)。希望が見えてきました!

お金を増やしたいなら、投資性のある商品をチョイス。

つみたてNISAについて尋ねるmamさん

mam:つみたてNISAも気になっているんですが、どうですか?

大竹:つみたてNISAも、通常、投資信託で積み立てるので、運用がうまくいけば積み立てたお金が大きく増えていってくれます。金融庁のホームページにある「資産運用シミュレーション」で計算すると、たとえば月2万円を年率3%の利回りで運用して30年間積み立てた場合、最終積立金額は1,165万4,738円になります。積み立てた元本は、30年間で720万円なので、全然違いますよね。「お金を増やしたい」と思ったら投資を検討するのは賢い選択だと思います。ただし、投資には元本割れのリスクがあることを十分理解しておきましょう。

mim:第1回目からの話をまとめると、私の場合、今のリスクに備えるには、まず3か月分の生活費の貯金+医療保険の加入。老後の備えとしては、貯蓄型の保険やiDeCoなどを活用するといいってことですね。

大竹:そのとおりです! ただ、一度にすべてをはじめると、負担がかかって挫折してしまいかねないので、まずは3か月分の生活費の貯金と医療保険への加入を優先しましょう。貯蓄型の保険やiDeCoも早くはじめたいと思うかもしれませんが、目の前の貯金ができて、かつ、その過程で生活費から毎月の貯蓄ができるようになってからでも遅くありませんよ。

お金の不安を減らしたいなら、1つずつ確実に「備え」の手を打つべし!

mam:保険について相談できる人が身近にいなかったので、基本の考え方や選び方がわかってすごく勉強になりました! あと、老後の備えについてどうやって準備していけばいいか、自分が調べていたことと合っている部分も多かったので、間違ってなかったんだなと自信もつきました。

mim:今日の話を聞くまでは、「今の収入で、どれだけ貯金できていればいいのか」「老後も困らない生活ができるのか」「リアルにどれだけのお金が必要なのか」といったことが全然わからなくて、正直、大富豪にでもならない限り、お金の不安は一生ぬぐえないんじゃないかとすら思っていました(苦笑)。でも、何をどうすれば備えられるのか、その方法や金額の目安がわかったので、これからお金のプランニングをしてみたいと思います。

大竹:万が一の備えにしても、老後の生活への備えにしても、情報に振り回されてしまうと不安がどんどん増してしまいます。お金の悩みを減らすには、1つずつ手を打っていくのが一番なので、焦らずにできることからはじめていきましょう。

対談を終えて談笑する大竹のり子さんとmimmamさん

(第1回)mimmamのほけん勉強部「20代の私たちにも保険は必要なの?」
(第2回)mimmamのほけん勉強部「女性は誰でも早いうちに備えなくちゃと納得!」

取材・文/知井恵理 写真/アキタカオリ ヘアメイク/いたつ スタイリング/岡村春輝


mimmam
ミムマム●ファッションモデル、アーティスト。姉mamと妹mimのリアル双子ユニット。2013年8月デビュー。 デビュー初月に雑誌『Zipper』と専属モデル契約を結ぶ。アーティストデビューも果たし、10〜20代女性のファッションアイコンとして勢いを加速中。ネット上で『可愛すぎる双子』として注目を浴びるもっともホットな双子モデル。2022年6月時点で、Twitterのフォロワー数は2人合わせて35万人以上!

大竹 のり子
株式会社エフピーウーマン代表取締役。ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)、マネーマネジメントコーチ。金融専門書籍・雑誌の編集者を経て、2001年にファイナンシャルプランナーとして独立。2005年4月、女性のためのお金の総合クリニックとして、株式会社エフピーウーマンを設立。著書は70冊を超える。最新刊は 『数字が苦手でもわかりやすい! 文系女子が幸せになる投資BOOK』(日本文芸社)。講演やテレビなど各メディアへの出演も多く、女性が正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。


※ この記事は、ミラシル編集部がファイナンシャルプランナー、面談者への取材をもとに、制作したものです。
※ 面談中の意見や提案は個人の経験に基づく情報も含まれます。
※ 掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。
※ 記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。
※ 貯蓄型の生命保険は、解約返還金や満期保険金が払込保険料の累計額を下回る場合があります。
※ 税務の取り扱いについては、2022年5月時点の法令等にもとづいたものであり、将来的に変更されることもあります。変更された場合には、変更後の取り扱いが適用されますのでご注意ください。詳細については、税理士や所轄の税務署等にご確認ください。

(登)C22N0088(2022.6.27)
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#保険 #老後への備え #個人年金保険
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