お金を上手に管理する方法から貯蓄のコツまで【単身者向け】 お金を上手に管理する方法から貯蓄のコツまで【単身者向け】

お金を上手に管理する方法から貯蓄のコツまで【単身者向け】

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#お金
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「毎月何にいくら使っているのかわからない」「貯蓄のことをあまり考えずお金を使っている」という単身者は少なくないのではないでしょうか。しかし、お金の管理がしっかりできていないと、将来に向けた貯蓄はできず、突然まとまったお金が必要になったときにも困ってしまいます。今回は、単身者向けの上手なお金の管理方法や、貯蓄を増やすコツについて、金融教育についての実績が豊富なファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんが解説します。

目次

お金の管理が上手にできない人の特徴。

お金の管理が上手にできない人の特徴。

お金の管理がうまくできていない人には、以下のような特徴があります。「お金管理が苦手だ」「いつまでたっても貯蓄が増えない」という人は、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

収支を把握していない。

収支を把握できない人は、いくつかのタイプに分けられます。1つ目は、今まで収支を把握した経験がないという場合。そうした人は、一度収支を記録しはじめてみると、管理できるようになることもあります。2つ目は、そもそも収支を把握する必要性をわかっていないという人。そして3つ目は、収支を考えながら生活することが苦手という人です。このタイプは生活水準を身の丈に合わせられず、気づいたときには多額の負債を抱えているというケースも少なくありません。

無駄遣いが多い。

無駄遣いが多い人は、衝動的に買い物をしてしまいがち。無駄遣いをしているという自覚がなく、「欲しい」と思ったら、本当に必要なものかをよく考えず買ってしまうので、同じ商品や似たようなアイテムをいくつも持っているということも少なくありません。「お金が足りなくてもなんとかなる」と軽く考えていることも多く、クレジットカードのリボ払いを利用して購入したり、高額のローンを組んだりしてしまい、返済に追われる家計に陥ってしまうこともあります。

自分に合ったお金の管理方法を知らない。

家計簿が続かなくて、お金の管理をあきらめてしまったという人もいるのではないでしょうか。お金の管理方法は、家計簿だけではありません。次に挙げるようなお金の管理方法を試したり、できる範囲で続けたりして、自分に合ったお金の管理方法を探してみましょう。

誰でもできるお金の管理方法【収支の把握】

誰でもできるお金の管理方法【収支の把握】

ここからは、単身者向けにお金の管理方法を具体的に紹介します。まずは、収支を把握する方法から見ていきましょう。

家計の収支を記録する。

まずは、家計の収支を記録してみましょう。家計簿アプリを使ったり、手帳に書き込んだりと、どんな形でも構いません。1か月記録してみると、それぞれの用途に使っている金額や、家計の問題点が見えてきます。家計簿をつけるのが苦手な人は、食費や趣味に使うお金など、使いすぎてしまう費目だけでも記録することをおすすめします。使うたびに記録するのが面倒だという人は、1か月分のレシートやクレジットカードの明細をとっておいて、まとめて記録してもよいでしょう。

貯蓄を管理する。

収支の記録をつけなくても、貯蓄が増え続けるように管理できていれば問題ありません。所有している貯蓄額や金融資産を把握した上で、1年間に貯蓄する目標額と、目標を達成するための予定を立てましょう。毎月予定通りに貯蓄できているかチェックし、できていない場合は原因を確認し、お金の使い方を見直します。

支払い方法はまとめる。

近年、一気にキャッシュレス化が進み、クレジットカードやQRコード決済など、支払い方法は多様化しています。しかし、ポイントが貯まるからといって、クレジットカードを何枚もつくったり、複数の支払い方法を混在させたりしていると、収支の把握が難しくなってしまいます。管理がしやすいよう、支払い方法はなるべく少なくすること。支払い方法が複数になる場合も、それぞれの用途を明確に決めるようにしましょう。

誰でもできるお金の管理方法【お金の使い方】

誰でもできるお金の管理方法【お金の使い方】

上手にお金を管理するには、お金の使い方を見直すことも大切です。ここでは、支出を管理するためにできることを紹介します。

収入を振り分ける。

収入が入ったら用途別に振り分け、その範囲内で使うようにしましょう。そうすることで、支出が収入を上回ることもなく、急な出費にも対応できます。以下の4つの用途で振り分けるのがおすすめです。

●流動費(日常で使うお金)
食費・外食費・日用品費・被服費・医療費・理美容費・レジャー費・趣味費・交際費・特別支出費など。細かく用途別に振り分けておくと、特定の費目で使いすぎてお金が足りなくなる事態を避けられます。

●固定費
家賃・車関係費・光熱費・通信費・保険料など、決まったタイミングで必ず支払いが発生するもの。

●特別支出
慶弔費や故障した家電の買い替えなど、イレギュラーで少し大きめの支出は特別支出に分けましょう。1年間で必要になる金額を想定し、その12分の1を特別支出費として流動費に加え、別の口座に毎月振り分けます。

●予備費
病気や失業・自然災害・親の介護など、不測の事態に備えたお金。最低でも生活費の3か月分は、常にキープしておくようにしましょう。

お金を使うときのルールを決める。

ついつい無駄遣いをしてしまう人は、自分なりにお金を使うときのルールを決めましょう。たとえば、洋服や贅沢品などの場合は「最低5回は使うものなら買う」「同じようなものがないか確認する」、生活必需品なら「買う物をメモしておく」「買い物に行くときは冷蔵庫の中身を確認する」など、買う前に一度立ち止まって考える時間を設けると、衝動買いや無駄遣いを防げます。

予算を決める。

3か月ほど収支を記録すると、費目ごとに使っているおおよその平均額がわかります。それをもとに予算を決め、その範囲内でお金を使うようにするのも1つの方法です。収支の記録が難しい場合は、ひとまず予算を組んでみて、調整しながら適切な予算額を探ってみるという手もあります。食費・趣味・被服費など、お金を使いすぎてしまいがちな費目がある場合は、その部分だけでも予算を決めて管理できるようにしましょう。

誰でもできるお金の管理方法【貯蓄】

誰でもできるお金の管理方法【貯蓄】

「毎月、支出後に残った額を貯蓄すればいい」と考えている人もいるかもしれませんが、それでは着実に貯蓄を増やしていくのは難しいでしょう。ここでは、貯蓄ができるようになるコツを解説します。

貯蓄の目標額を決める。

「1年間で100万円貯められるようにがんばろう」などと、いつまでにいくら貯蓄するのかという目標を決めることで、モチベーションが上がり、お金の管理がうまくいく人もいます。目標額に到達するためには、どうすべきかを考えてみましょう。ただし、目標を達成したいからといって、食費を極端に下げて栄養不足になったり、病院へ行くのを我慢して病気を悪化させるといった、健康に関わる部分を節約するのはおすすめできません。

貯蓄の目的を明確にする。

漠然と貯蓄をするのではなく、何のために貯蓄するのかを明確にすることで、目標額や貯蓄の方法が見えてくる場合もあります。たとえば、「老後のための生活資金」という目的を定めれば、年金を見据えた金額設定ができ、個人年金保険・iDeCo・NISAの活用も視野に入れて考えられるでしょう。

貯蓄のしくみをつくる。

「貯蓄用のお金を別の用途に使ってしまった」「貯蓄分に振り分けるのを忘れてしまう」という人は、毎月決まった額が自動で引き落とされるしくみをつくるのがおすすめです。

たとえば、個人年金保険へ加入すれば、銀行口座から保険料が保険会社へ自動的に振り込まれるので、老後のお金を着実に準備できます。さらに、一定の条件を満たすことで、所得税・住民税の個人年金保険料控除が受けられるというメリットもあります。ただし、解約すると、解約返還金の額が払い込んだ保険料の総額を下回る可能性があるという点には、注意が必要です。

老後のための生活費のように長期的に貯めていくお金は、iDeCoやNISAなどの制度を活用して増やしていくという選択肢もあります。ただし、元本割れなどのリスクがあるため、3年以上使う予定がない資金の3割以内のお金で運用することをおすすめします。

【まとめ】自分に合ったお金の管理方法を見つけて、貯蓄を着実に増やしていこう。

お金の管理ができていないと、突然の出費や不測の事態が起きたときに困ってしまったり、気づかないうちに負債を抱えてしまったりすることもあります。いろいろ試して自分に合ったお金の管理方法を探し、少しずつでも着実に貯蓄を増やしていくことを目指しましょう。

写真/PIXTA


豊田 眞弓
FPラウンジ代表。経営誌やマネー誌のライターを経て、1994年より独立系ファイナンシャルプランナーとして活動。個人相談や講演のほか、ウェブサイト・雑誌などに多数のマネーコラムを寄稿。「子どもマネー総合研究会」理事のほか、「親の介護・相続と自分の老後に備える.com」を主宰。亜細亜大学などで非常勤講師も務める。


※ この記事は、ミラシル編集部が監修者への取材をもとに、制作したものです。
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(登)C23N0101(2023.8.22)
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