【助産師が解説】トイレトレーニングはいつからはじめる?進め方は? トイレトレーニングはいつからはじめる?進め方は?

トイレトレーニングはいつからはじめる?進め方は?【助産師が解説】

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#健康
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子どもの成長にともない気になってくるのがトイレトレーニングのこと。特に、初めてのお子さんだと、「いつごろ、どんなきっかけではじめたらいいの? うまくおしっこをできるようになるかな?」と、不安を感じることもあるかもしれません。

そこで、トイレトレーニングをタイミングよくはじめて、スムーズに進めるためのポイントを、妊婦さんや産後ママ向けのセミナー講師なども務めるフリーの助産師の浅井貴子さんに教えていただきました。

目次

トイレトレーニングはいつからはじめるの?

トイレトレーニングはいつからはじめるの?

トイレトレーニングとは、「日中のおしっこが自分で行けるようになる」ために親子で取り組むトレーニングのこと。

おしっこが出そうになったらトイレまで我慢して、トイレでおしっこができるようになることが目標です。では、そんなトイレトレーニングはいつからはじめたらよいのでしょうか?

トイレトレーニングは2歳を過ぎたころから。

生活習慣に関するしつけは、子どもの体と心の成長にあわせた働きかけが大切です。トイレトレーニングをはじめられるくらいに、子どもの体と心が成長してきたかどうかは、次の3つの条件が目安となります。

一般的に、3つの条件がそろうのは2歳過ぎくらい。そのため、そのころからトイレトレーニングをはじめる子どもが多いようです。

1:おしっこの間隔が2時間以上空く。

「おしっこをトイレまで我慢できる」ようになるには、ぼうこうにある程度の量のおしっこがためられることが前提。おしっこの間隔が2時間以上空くようになれば、一般的には、その前提をクリアしていると考えられます。

2:1人で歩いてトイレまで行ける。

自分でトイレまで歩いて行けるようになることも大切です。ちなみに、「トイレに座る・座っていられる」こと自体は、親がサポートしてあげてください。

3:トイレやおしっこの意味がわかるようになる。

トイレやおしっこに興味を持ち、「トイレに行こう」という親の声かけを理解し、「ちっち」などの発語や身ぶりなどで自分の意思を伝えようとする、行為の理解も大切です。

親の都合など、トイレトレーニングをはじめる際に考慮したほうがよいこと。

子どもの成長に関する上記3つの条件のほかに、親の都合など、トイレトレーニングをはじめる際に考慮したほうがよいことについても浅井さんに聞きました。

イヤイヤ期は避けたほうがいいの?

2歳代はイヤイヤ期のピークとも重なりますが、「イヤイヤ期だからやらない」とひとくくりにする必要はありません。イヤイヤするときは、必ず何らかの理由があり、子どもなりの自我を主張しています。

どうして嫌がるのかを考えてあげて、子どもの気分を上手に盛り上げながらトイレトレーニングも行っていきましょう。最初からできる必要はありません。少しずつ成功体験を増やしていけばよいのです。

親に余裕がないときは?

下の子どもの産前産後とかぶる、引っ越しや転職などバタバタしているなど、親に精神的・時間的な余裕がないときや生活環境に大きな変化があるときは、少し落ち着いてからはじめましょう。

まわりの環境が変化すると、それまでできていたことができなくなる「退行現象」は子どもにとって珍しくありません。逆に、変化がきっかけになってやる気がアップすることもあります。親自身の余裕だけでなく、子どもの余裕も見ながら取り組んでいくとよいでしょう。

季節は夏のほうがいいの?

よく聞くのが、「厚着の冬より薄着の夏のほうがサッと脱がせてトイレをさせやすいから、トイレトレーニングをはじめるのに適している」ということ。たしかに、洗濯物は乾きやすいし、合理的でもあります。

とはいえ、子どもの準備ができているのであれば、次の夏まで半年以上も延ばすのは好ましくありません。季節にかかわらずはじめても大丈夫です。

トイレトレーニングをはじめる前にどんな準備をしたらいいの?

トイレトレーニングをはじめる前にどんな準備をしたらいいの?

子どもの様子を見ていて、そろそろトイレトレーニングをはじめる時期が近づいてきたかな? と思ったら、次のような準備をしていきましょう。

親のトイレを見せる。

おむつにおしっこをしていた子どもが、トイレでできるようになるには、まず「おしっこはトイレでするもの」という生活習慣を知ってもらう必要があります。

それには、普段の生活のなかで親がトイレで用をたすところを見せてあげるのが効果的です。可能であれば、上の子の行動を見せてあげてもよいでしょう。

絵本や動画でイメージづくり。

トイレトレーニングに関連する絵本や動画などを親子で楽しむことで、トイレやおしっこに興味が生まれ、「自分もやってみたい」という気持ちの芽生えが期待できます。

トイレの環境を整え、楽しくなるようなグッズを準備する。

トイレトレーニングには子どもサイズのおまるか補助便座が必須になります。浅井さんによると、最初から補助便座を使う人が多いとのこと。なお、排せつ時に足をしっかり床などにつけて踏ん張れることは重要です。補助便座に座ったときに足がぶらぶらしないよう、踏み台などで工夫しましょう。

トイレに行くのが楽しくなるような雰囲気づくりも大切です。子どもの好きなキャラクターの補助便座を使ったり、シールシートを使ったりして、トイレに誘いやすくします。ただし、トイレ内におもちゃなどをたくさん置きすぎて遊ぶ場所にならないように気をつけてください。

子どものおしっこサインに注目!

おしっこが出る感覚やぼうこうにおしっこがたまった感覚は、1歳を過ぎたころから大脳に伝わるようになるといわれています。子どもによっては、「ブルっと体を震わせる」「股に手を当てる」「ん? という表情をする」「おむつを引っ張る」などのしぐさでサインを出すことがあります。

こうしたサインに気づいたら「おしっこが出たね」と声かけをしましょう。子どもは、この感覚が「おしっこ」なんだ! と少しずつ理解していきます。また、親が子どものおしっこのタイミングや間隔をつかむのにも役立ちます。

おしっこをすると気持ちいいことを伝える。

新生児がおむつを開けた途端におしっこすることがよくあるように、解放感からおしっこが出やすくなります。おふろで裸になったときにおしっこが出たら、「おしっこが出たね、気持ちいいね」と声をかけて、何もはいていない状態で排せつすることの気持ちよさを伝えてあげましょう。

トイレトレーニングの進め方。

トイレトレーニングの進め方。

子どもと親の準備が整ったら、いよいよトイレトレーニングをスタートします。

はじめたら集中して取り組もう。

「3つの条件など、その子にとっての『はじめるなら今!』を見極めて、家族で協力しながら短期集中で進めたほうがスムーズにいく」と浅井さんはいいます。次のような方法で取り組んでみてはいかがでしょうか。

タイミングを決めてトイレに誘う。

たとえば「おふろの前」「お昼寝の前またはあと」「夜、歯磨きをしたあと」など、誘うタイミングを決めて、毎日のルーティンにしていきましょう。ただし、最初はトイレに行ってもおしっこが出ないことも多いため、誘いすぎには注意しましょう。

おしっこが出そうになると、お股に手を当てるなどのサインがある子は、それを手がかりに誘うとよいです。子どものことをよく観察してサインを上手にキャッチし、少しずつ成功体験を増やしてあげることが親の役目です。

おしっこが出ないときはサッと切り上げる。

トイレに座らせるのは1分~2分程度。おしっこが出なくても切り上げます。

おしっこが出た、出ないにかかわらず、できたことをほめる。

慣れないうちは補助便座に座っているだけでも、子どもにとっては大仕事。「トイレに行けたね、上手に座れたね」と、ほんの小さなことでもほめてあげましょう。

また、なかには、安定感がないことから補助便座に座ることに抵抗を示す子どももいます。その場合、通常の座り方とは反対向きに(開いたふたのほうを見るように)座らせると、ふたを持つことで安定感がでて座れるようになることも。状況に応じて試してみてください。

布パンツを上手に活用。

紙おむつに比べ、おしっこが出てぬれた感じがよくわかるトイレトレーニング用の紙パンツもおすすめですが、さらにぬれた感覚がわかる布パンツ(一般的な布のパンツ)は、おもらしするとおしっこが足を伝って流れる感触まで実感できるため、トレーニングには効果的です。

紙パンツに比べて、親がより注意深く子どもの様子を見る必要がありますが、布パンツにトライしてみてはどうでしょうか。その際は、子どものモチベーションを高めるためにも、子どもが好きなキャラクターが描かれたものなどを使うといった工夫が大切です。

トイレトレーニングを進めるときに気をつけておきたいポイント。

トイレトレーニングに取り組むときには、次のようなことを心がけておきましょう。

失敗しても焦らない・叱らない。

トイレでおしっこが出なかったり、おもらしが続いたりすると、ママやパパは、焦ったり叱ったりしがちになるかもしれません。子どもは、叱られるとトイレに行くのがイヤになってしまいます。「行き詰まったかも」と感じたら、いったんお休みして、タイミングを見て再開しましょう。

無理強いしない。

トイレに誘っても子どもが嫌がるときは無理強いしてはいけません。「また、次行こうね」でよいのです。イヤイヤ期のときは特に、「押してダメなら引いてみる」が鉄則です。

うんちや夜のおしっこは別だと考える。

日中、トイレでうんちができるようになる時期は、個人差もありますが、おしっこができるようになって1年後くらいのケースが多いようです。カーテンの陰に隠れる、いすの背につかまっていきむなど、排便スタイルにこだわりのある子もいますから、無理にトイレでさせる必要はありません。

また、就寝中におしっこが出るからと、夜中に起こしてトイレに連れていくのはNGです。排尿機能が発達すれば自然に夜間の尿量は減ってきます。夜中に起こすと、この機能が整うのをかえって妨げてしまう可能性があるのです。

基本的な体づくりも大切。

トイレトレーニングというと、トイレでおしっこができる・できないに焦点をあてがちですが、排せつをしっかりコントロールできる力を身につけていくためには、基本的な体づくりも大切です。

体づくりは、ママの場合と変わりません。ママのなかには、産後に尿もれなどを経験した人も多いのではないでしょうか。尿もれを防ぐためには、骨盤底筋群の一部である尿道括約筋の働きが重要です。つまり、お産で緩んだ骨盤底筋群を鍛えることが効果的。そして、子どもの排せつコントロールもこれと同じなのです。

外遊びをたくさんして体をよく動かす、普段の生活のなかで背筋を伸ばしてしっかり立つ、脚を閉じてきちんと座るなどで骨盤底筋群は鍛えられます。また、ゴムボールなどを内ももの間にはさんで、ぎゅっと力を入れて取られないようにする遊びなど、親子で楽しく取り組める骨盤底筋群のトレーニングも取り入れてみましょう。

トイレトレーニングは子どものペースにあわせて楽しく進めていこう。

トイレトレーニングは、その子にとっての適切なタイミングを見極めてはじめることが大切です。うまくいかないこと、あと戻りすることもあるかもしれませんが、親は焦らず、叱らず、無理強いせずに、親子の関わりを楽しみながら取り組んでいきましょう。

写真/PIXTA イラスト/こつじゆい


浅井 貴子 
フリー助産師 
赤ちゃん訪問指導歴約30年。群馬大学医学部助産課程卒業後、浜松医科大学医学部附属病院 産婦人科病棟、聖隷浜松病院NICUに勤務。現在は自治体の赤ちゃん訪問のほか、産前産後のケアに関する執筆・セミナー講師、ベビーマッサージ・マタニティスイミングのインストラクター、ママや赤ちゃんに役立つ商品開発や監修に携わる。産後ケアホテルマームガーデン葉山のアドバイザーも務める。


※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。 
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