元「青文字系」カリスマモデルAMOがわが子につなぐ“おさがり”
10代後半から20代にかけて、ガーリーファッションの代表格として数々の「青文字系」雑誌(※)で読者モデルをつとめていたAMOさん。結婚・出産を経て、現在はファッションブランド「ルビー アンド ユー(RUBY AND YOU)」と「ポワニェ(poiregnee)」のディレクターとして活躍中です。
母親業と両立しながら、常に自分の好きなことを表現してきたAMOさんは、2人のお子さんに対しても、「私と同じように、自分が夢中になれることを見つけてほしい」と語ります。今回は、そんなAMOさんの現在小学3年生の息子さんと小学1年生の娘さん(2024年7月時点)の母としての願いが詰まった“おさがり”を紐解きながら、わが子へ受け継ぎたい思いについて伺いました。
※ 青文字系雑誌:異性からの目線を意識したフェミニンなファッションを提案する赤文字系雑誌に対して、同性から支持されるような自分主体で個性的なファッションを取り扱う雑誌のこと。
ライフステージが変わっても大切にしたい「AMOらしさ」。
──2つのブランド「ルビー アンド ユー(RUBY AND YOU)」と「ポワニェ(poiregnee)」は、どちらもAMOさんらしいガーリーな世界観のお洋服が特長です。どんな思いが込められていますか?
「ルビー アンド ユー」は第1子の息子を妊娠中だった2015年に立ち上げたブランドです。少女から大人へ、そして母へと、人生のグラデーション期にいた私の気持ちが色濃く反映されています。日常にも取り入れやすい「かわいい」を目指して、リアルクローズを意識したデザインが多いですね。
「ポワニェ」は、その延長線上として生まれたブランドです。第2子の娘が小学生になり、気持ちに余裕が出てきたことで、「もう少し自由な感覚で新しいことに挑戦したい」という思いからスタートしました。ちょっと大胆なカットラインや、サテンやグリッターといった素材を取り入れながら、年齢や立場に関係なく楽しめるデザインを目指しています。
──2つのブランドを運営するだけでも大変だと思いますが、同時に子育てもされていて、とても忙しい毎日なのでは?
デザイン業務はほとんど自宅で行えるので、時間の融通は利くほうだと思います。ただ、子どもたちが学校から帰ってくるとどうしても集中できないので、それまでに作業を終わらせられるよう、毎日、時間との闘いです(笑)。
最近、子育てと仕事の両立が忙しくてお休みしていたYouTubeでの動画投稿も、3年ぶりに再開しました。子どもの成長とともに自分と向き合う時間が取れるようになってきたので、私自身の中にある好奇心を、今後いろいろな形で表現していきたいと思っています。
わが子の今しかない感性を大事にしてあげたい。
──AMOさんが子育てで一番、大事にしていることは何ですか?
大人の意見や顔色を気にするのではなく、そのときそのときの自分の感性を大事にしてほしいということ。子どもたちは絵を描くことや工作が大好きなんですが、ものづくりについて相談をされたら、アドバイスはしても、「こうしたほうがいいよ」と方法を教えたり、否定したりすることはしないようにしています。
親から掛けられた言葉って、大人になっても結構覚えていませんか? だから、子どもたちには自信がつくような、自己肯定感を高める声掛けを意識しています。その成果なのか、2人ともいつも自信満々で(笑)。のびのびと育ってくれていますね。
わが子へ受け継ぎたい、あのときの母の思いと、自分だけの「かわいい」を大切にする気持ち。
──今日は、親御さんから受け継いでAMOさん自身も大事にしているおさがり1つと、AMOさんがお子さんたちへ受け継ぎたい2つのアイテムを持ってきていただきました。まず1つ目は何でしょうか?