プロ雀士・伊達朱里紗の“最強ルーティン”。勝負強さの秘訣とは?
大きなプレゼンや商談、面接など、会社員にも「勝負の場面」はつきもの。集中力を研ぎ澄まし、プレッシャーに打ち勝つためにはどうすればいいだろう……と悩んでいる方もきっと多いはず。
近年、競技麻雀のチーム対抗プロリーグである「Mリーグ」が発足し、将棋や囲碁に並ぶ「頭脳スポーツ」としてファン層を広げている麻雀の世界。常にプレッシャーのかかる勝負の世界で戦っているプロ雀士は、日々のプレッシャーとどのように向き合っているのでしょうか。
今回、声優としても活躍しながら、プロ雀士としてMリーグでMVPに輝くなど圧倒的な勝負強さで注目を集めている伊達朱里紗さんに、試合前後の“最強ルーティン”を伺いました。
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目次
- 好きになったら猪突猛進! たどり着いた声優と雀士の二刀流。
- プロが落ち込む瞬間はただ1つ。心を救った師匠の言葉とは?
- 試合前は“激烈バトルモード”のスイッチをオンに! 伊達朱里紗の6つの最強ルーティン。
- 無慈悲な“麻雀さん”に何をされても、諦めない。
好きになったら猪突猛進! たどり着いた声優と雀士の二刀流。
──現在プロ雀士として大活躍されている伊達さんですが、声優としてもさまざまな作品に出演されています。そもそもどのようなきっかけで声優になろうと決めたのですか?
昔から猪突猛進タイプといいますか、小学校の国語の授業で朗読を褒められたのがうれしくて、しゃべるお仕事をやってみたいなあと思ったのがきっかけでした。そこから、どうやったら声優になれるんだろうって調べて、声優になるための道を一気に突き進んでいきました。
──小学生のころの夢をかなえられたんですね! 麻雀とはどのようにして出合ったのでしょうか?
中学を卒業したら東京の声優養成所に通いたいと思っていたのですが、親に反対されてしまって上京できず……。この先どうしようと悩んでいた高校3年生のときに、たまたま麻雀を題材にした『咲-Saki-』というテレビアニメを観たんです。
登場する高校生たちが麻雀対局をしていくというアニメで、麻雀用語もバンバン飛び交っていて。当時は、麻雀のルールもまったくわからなかったんですが、バトルマンガを読んでるような感じで、とにかくワクワクしておもしろくて、毎週楽しみにしていました。このアニメが麻雀との出合いでしたね。
──ルールもわからないけどなぜか無性に惹かれてしまったと。その後は、どのようにして麻雀に夢中になっていったのでしょうか?
大学時代に、先輩にルールを教えてもらってプレイするようになったんです。
私が麻雀に夢中になっていったのには3段階あって。1つが友達と家のこたつでやる最初の夢中段階。その次に、雀荘に行き全自動卓で打ってみる段階。そして最後が、声優の先輩が経営していらっしゃった雀荘に毎日通うようになって「強い人たちすげー!」って圧倒される……という3段階です。みるみるうちにハマっていきました。
初期のころは、なんとなく「雀荘こわい!」って敬遠してたんですけど、実際に行ってみたら「全自動卓すごーい! 何で今まで手で積んでたんだろう」って。もうもとには戻れない感覚でしたね(笑)。
プロが落ち込む瞬間はただ1つ。心を救った師匠の言葉とは?
──2018年に発足した麻雀プロリーグ「Mリーグ」。伊達さんが加入したことで、さらなる盛り上がりを見せています。麻雀のプロを目指そうと思ったきっかけを教えてください。
声優としてのあり方に悩んでいるときに、先輩の雀荘に通って麻雀を打ってたんです。週8と言っていいくらいそれはもう頻繁に(笑)。そこで、強い人たちの中で麻雀を打つのが本当に楽しくて!
努力すればするほどできることが増えて着実に強くなっていく実感もあるけど、極めきれない。そんな麻雀の奥深さを知って、もっと追求したいと思うようになりましたね。あとは別の声優の先輩でプロの資格を持っている方がいて、その方への憧れもきっかけの1つです。
──2019年のプロデビュー後、大会優勝、Mリーグドラフト指名など目覚ましい活躍を経て、見事Mリーガーとなった伊達さん。プロとして強敵と戦い、視聴者からも見られる立場となり、麻雀との向き合い方に変化はありましたか?
とくに最初のころは、言葉の渦に巻き込まれる感じがしてましたね。SNSや配信動画へのコメントなどが自分に降りかかってくるというか。気になっていないつもりでも、“ちりつも”で心の負担になっていたなあと。
SNSで非難され落ち込んでいたときに、私の麻雀の師匠から「自分たちプロが落ち込むのは、麻雀の勉強が足りなくて試合の内容が悪かったときだけでいい」って言ってもらえて、今でもこの言葉を大切にしています。それ以降メンタルがだいぶ強くなりましたね。
麻雀が強ければ認めてもらえる。試合の内容をよくして、自分が納得できる対局をしたいと強く思うようになりました。こう考えられるようになるには、経験も必要だったと思います。
──試合中はいつも落ち着いていらっしゃるイメージですが、ご自身ではプレッシャーに強いほうだと思いますか?
麻雀をはじめるまでは本当にすぐ傷つくようなタイプで、メンタルも全然強くなかったです。
Mリーグに入ってからも、2年目のシーズンに、個人MVPが取れるかどうかっていう試合があったんですが、そのときはプレッシャーを一番強く感じて、いろんな気持ちがぐちゃぐちゃになって、お腹も痛くなって、「ああああああ~~!」って試合前はずっと部屋でうずくまっていました……。
──そこで見事MVPを獲得されたんですよね。
大人になって泣くことってあんまりないんですけど、MVPが決まったときは、「うわーーーん!」って、部屋で1人で声を出して泣きました。本当にたくさんの方に応援してもらっていたので、背中を押してくれた人たちの声に応えることができてよかったっていう涙でしたね。1人で戦っているわけではないんだなって。
試合を重ねて不条理な経験もたくさんすることでどんどんメンタルも強くなっていった感じです。麻雀に鍛えられましたね。
試合前は“激烈バトルモード”のスイッチをオンに! 伊達朱里紗の6つの最強ルーティン。
意外と誰でも真似できる!?
圧倒的な勝負強さで知られる伊達朱里紗さんの“最強ルーティン”とは?
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