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【安達裕哉が解説】解くだけでビジネスコミュニケーション力UPクイズ。
社内で、客先で、オンラインで、対面で。ビジネスにおけるコミュニケーションで悩むことって多いですよね。特に、仕事に慣れてきた一方で、責任あるポジションも任されるようになってくると、上司や後輩への対応など、ますます人との接し方は複雑になってくることも……。
そんな悩みに答えるべく、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションについて、多岐にわたり活躍する4名のビジネスの達人に聞く、クイズ企画をご用意しました! 4名の達人それぞれの答えと解説を参考に、あなたにとっての最適解を見つけてみてくださいね。
今回の達人は、webマーケティング会社であるティネクト株式会社の代表取締役であり、著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)が2023年から2年連続でビジネス書のベストセラー1位となった、安達裕哉さんです。
目次
- 1問目「全員あてのメッセージに、みんなが反応してくれない!」テキストコミュニケーションの悩み。
- 2問目「上司への急ぎのお願いをするには?」上司とのコミュニケーションの悩み。
- 3問目「あいさつのタイミングを逃した……どうする?」客先とのコミュニケーションの悩み。
- 4問目「部下を効果的に褒めるには?」後輩とのコミュニケーションの悩み。
クイズの主人公:ミライ(30歳)。 新卒で入社した会社も今年で8年目。会社の業務にもすっかり慣れて、昨年からはチームリーダーも任されるように。リーダー会議に出席する機会も増えて、成果が求められることも増えてきた……。客先への対応に加えて、上司との関係やチームのまとめ方、後輩のフォローなど、誰かに相談するほどでもないけれど、誰かにアドバイスしてほしい! |
1問目「全員あてのメッセージに、みんなが反応してくれない!」テキストコミュニケーションの悩み。
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Q.自分がリーダーを務めるチームのメンバー全員あてに、社内チャットツールで投げかけたメッセージ。毎回、特定の人からしか返信がない……。どうやったらみんなが反応してくれる?
A.人の名前と「返信が必須」であることを明記してメッセージを送る。
B.雑談なども交えて、みんなが返信しやすいチームの雰囲気をつくる。
安達裕哉さんによる、1問目の答えと解説。
【答え】
A.人の名前と「返信が必須」であることを明記してメッセージを送る。
まず前提として、「みんなから反応がほしい」という話と、「リプライは義務」という話とは、切り分ける。
リプライが義務であれば、「返信は必須」とメッセージに記述しなければならない。それを記述せずに「できれば返信をくれ」という程度であれば、特定の人からしかレスポンスがないのは当然と考える。
逆に言えば、「特定の人」から確実にレスポンスをしてほしいのであれば、全員に対して適当にメッセージを投げるのではなく、人を指定して送るべきであり、「全員あてで投げかける」などと、適当なコミュニケーションをするべきではない。
「全員に投げかける」というのは、結局「誰に対してもメッセージを出していない」とも取られるので、これは100%、リーダーの怠慢である。
2問目「上司への急ぎのお願いをするには?」上司とのコミュニケーションの悩み。
Q.忙しい上司にすぐに資料を確認してもらいたい。どうすれば早く確認してもらえる?
A.忙しい相手なのでメールで、件名や冒頭に「至急!」などとわかりやすく明記して連絡する。
B.直接のコンタクトが必須。メールやチャットはNG。