エナジードリンクはどんな効果がある?飲む時間・タイミングのおすすめは?
「もうひと踏ん張りしたい」「頭をシャキッとさせたい」そんなとき、エナジードリンクに手を伸ばしたことはありませんか? でも、本当に効果があるのか、おすすめの飲む時間帯やタイミングはあるのか、など細かい疑問点も意外と多いのがエナジードリンク。そんなエナジードリンクについて気になるポイントを管理栄養士の望月理恵子先生に聞いてみました。
目次
- エナジードリンクは清涼飲料水。医薬品的な効果は期待しないで。
- エナジードリンクにはさまざまな栄養成分が入っている。
- エナジードリンクはどんなときに飲むのがおすすめ?
- エナジードリンクについてよくある質問。
- Q:大事なプレゼンに頭をシャキッとさせて臨みたいのですが、カフェインはどのくらいのタイミングで体に影響が出てくるものですか?
- Q:カフェインを摂取するならエナジードリンクとコーヒーのどちらがおすすめですか?
- Q:エナジードリンクを飲んで、逆に眠たくなることもありますか?
- Q:栄養ドリンクとの使い分けはどう考えたらいいですか?
- エナジードリンクを飲むときの注意点。
- 飲みすぎに注意。
- 空腹のときには飲まない。アルコールと一緒に飲まない。
- カフェイン依存症に注意。
- 妊婦・授乳中の人、子どもは飲まないこと。
- 【まとめ】飲み方さえ間違えなければ、エナジードリンクにはメリットがある。
エナジードリンクは清涼飲料水。医薬品的な効果は期待しないで。

エナジードリンクは栄養ドリンクと混同されがちですが、実は別のもの。栄養ドリンクは医薬品や医薬部外品に該当するものもありますが、エナジードリンクは大半が食品扱いの「清涼飲料水」です。
つまり、エナジードリンクに医薬品のような効果を求めるのはNG。あくまで、刺激的な味や炭酸の爽快感などで気分をスッキリさせるといった、気分転換・リフレッシュ効果を期待するといいでしょう。
エナジードリンクにはさまざまな栄養成分が入っている。

エナジードリンクの成分を見てみると、カフェイン・アルギニン・ビタミンB群・ブドウ糖など、さまざまな栄養成分が入っていることがわかります。それぞれ、どんな成分なのでしょうか? 表にまとめてみました。
代表的なエナジードリンクの成分と概要
| 栄養成分名 | 概要 |
| カフェイン | コーヒーやお茶にも含まれる成分です。脳や気分をスッキリさせたいときに摂ることが多いです。 |
| アルギニン | アミノ酸の一種です。体内ではタンパク質の合成や代謝などに関わる働きがあるとされています。 |
| ビタミンB群 | エネルギーをつくる過程に関わるビタミンです。それぞれに違う働きがあり、あわせて摂ると相乗効果があるとされています。 |
| ブドウ糖 | 主に脳のエネルギー源として使われます。 |
取材内容をもとにミラシル編集部にて作成
エナジードリンクはどんなときに飲むのがおすすめ?
エナジードリンクは、カフェインを主成分としているものが多いです。一般的にカフェインを含む飲料には、眠気を抑制し、集中しやすくする効果が期待できるため、勉強や仕事、運動など、集中力を必要とするときに飲むのがおすすめです。
ただし、糖分が多く含まれているものもあり、飲みすぎると血糖値が上がって逆に眠くなってしまうかもしれません。
エナジードリンクについてよくある質問。

いつも何気なくエナジードリンクを飲んでいるけれど、もっと効果的な飲み方があるのでは? と思ったことはありませんか。望月先生に聞いてみました。
Q:大事なプレゼンに頭をシャキッとさせて臨みたいのですが、カフェインはどのくらいのタイミングで体に影響が出てくるものですか?
A:カフェインは摂取後30分くらいで効果が出てくると言われています。
一般的にカフェインを含む飲料は飲んでから約30分後にスッキリした感覚を得やすく、2時間ほどその状態が続くと言われています。そのため、プレゼンの30分前に飲むとよいかもしれません。
ただ、カフェインに対する感受性は人によってかなり差があります。すぐに体外に排出される人もいますし、14時間も体内にとどまった人がいたという記録もあります。自分の体質にあわせて調整するとよいでしょう。
Q:カフェインを摂取するならエナジードリンクとコーヒーのどちらがおすすめですか?
A:含有量ならコーヒー。ただし目的によって選ぶのがおすすめ。
コーヒー(浸出液)には100ml中約60mgのカフェインが含まれています。代表的なエナジードリンクのカフェイン含有量は100mlあたり約30mgなので、100mlあたりのカフェイン量はコーヒーのほうが多いです。
ただ、エナジードリンクには頭をシャキッとさせたり、スッキリした気分にさせたりするための工夫がされている一方、コーヒーの香りは気持ちを落ち着かせるとも言われているため、目的にあわせて選ぶのがよいでしょう。
Q:エナジードリンクを飲んで、逆に眠たくなることもありますか?
A:糖質が多いため眠くなることも考えられます。
一般的な清涼飲料水に多く含まれる糖分は、血糖値を上げる働きがあります。それによって気分がスッキリするかもしれませんが、急激に上がった血糖値は急激に下がりやすく、そのときに眠気を感じるということはあり得ます。
Q:栄養ドリンクとの使い分けはどう考えたらいいですか?
A:エナジードリンクはあくまで清涼飲料水。栄養補給をしたいなら栄養ドリンクを。
一時的にスッキリした気分になりたいときはエナジードリンク、しっかり栄養補給をしたいときは栄養ドリンク、で使い分けるのはどうでしょう。
また、風邪薬や頭痛薬を飲んでいるときは、エナジードリンクではなく栄養ドリンクにしたほうがいいと思います。それらの市販薬にはカフェインが含まれていることが多く、エナジードリンクと一緒に飲むとカフェインの過剰摂取につながるおそれがあります。ただし栄養ドリンクにもカフェインが入っている製品があるので、成分をよく確かめてください。
エナジードリンクを飲むときの注意点。

望月先生によると、エナジードリンクは、飲み方を間違えると逆効果になることもあるそうです。気をつけるべきポイントを聞いてみました。
飲みすぎに注意。
カフェインの摂取量の上限は個人差があるため、摂りすぎは注意が必要です。一度に大量に摂取すると血中のカフェイン濃度が高まって、めまいや吐き気などの症状を引き起こすことがあります。大人は1日400mgまでの摂取なら健康被害が起こらないと言われていますが、体格なども影響するため、もっと少ない量で症状が出てしまう人もいます。
エナジードリンクについてもカフェインが多く含まれているため、基本は1日1本にするとよいでしょう。もし2本飲む場合は間隔を空けてください。また、コーヒーやお茶などと続けてエナジードリンクを飲むのも、カフェインを摂りすぎてしまうので避けることをおすすめします。
空腹のときには飲まない。アルコールと一緒に飲まない。
血糖値が急激に上がったり下がったりするのは体によくありません。空腹のときは特に血糖値が上がりやすくなるので、何かおなかに入れてからエナジードリンクを飲むのをおすすめします。たとえば、ヨーグルトや牛乳、トマトジュースなどをおなかに入れてから飲むのがいいでしょう。
また、アルコールと一緒に飲むと神経を高ぶらせて興奮させる作用が重なるので悪酔いをするおそれがあります。「エナドリ割り」などはやめたほうがいいでしょう。
カフェイン依存症に注意。
エナジードリンクを常用していると、カフェイン依存症になる心配があります。カフェインを摂取しないとやる気が出ない、ということにならないよう、エナジードリンクはここぞというときに飲むようにするのがおすすめです。
妊婦・授乳中の人、子どもは飲まないこと。
妊娠中の人・授乳中の人は、胎児や赤ちゃんへの影響を考えてカフェインの摂取は控えてください。15歳未満の子どもは、積極的にエナジードリンクを飲む必要はありません。カフェインへの耐性が低い人ほど健康被害が出るリスクが高まります。また、体質的にカフェインに敏感な人も控えたほうがいいでしょう。
【まとめ】飲み方さえ間違えなければ、エナジードリンクにはメリットがある。

エナジードリンクは、一時的に集中力を高めたいときや活力を得たいときなど、「ここ一番で踏ん張りたい」ときの強い味方。一方で、飲み方を間違えると、パフォーマンスを下げることも……。
大切なのは「適量」と「タイミング」です。頼りすぎず、上手に付き合うことで、エナジードリンクはあなたの強い味方になってくれるはずです。
写真/PIXTA イラスト/こつじゆい
【監修者】望月 理恵子
健康検定協会主宰。管理栄養士・ダイエット指導士・ヨガ講師・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザーなど栄養に関する資格を多数持つ。服部栄養専門学校特別講師・山野美容芸術短期大学講師・小田原銀座クリニック栄養顧問などを務める。「RIZAP」の立ち上げの際の栄養監修を行った。
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
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