共働きで料理をしたくないときの対処法&便利サービス
※本記事は「Kajilly」(提供元:ベアーズ株式会社)から掲載しています
共働き夫婦で揉めることが多いのは「帰宅後に夕食は誰が作るのか」問題です。仕事から疲れて帰ってきた後に時間は料理をしたくないと考える人も多いでしょう。
今回の記事では、料理をしたくないときの対処法の他、料理の負担を減らせる便利なサービスについて紹介します。
目次
共働きで料理をしたくない理由
この段落では、共働きの夫婦が料理をしたくないと感じる理由として3つをピックアップし、それぞれについて考察します。3つともあてはまるという方も多いのではないでしょうか。
仕事後に料理をする気力がない
共働きの夫婦が料理をしたくない最大の理由が、働いて帰った後に料理をする気力や体力が残っていないというものです。料理が趣味でストレス解消になるという人は別として、仕事で身も心も消耗してしまったときに家でまで作業をする気になれないのは自然なことといえます。
仕事後に料理をする体力がない人や普段から料理しない人はテイクアウトやお惣菜などを利用するケースが多く、「しかたがない」と受け入れているようです。しかし、「自炊をしないことに罪悪感を覚える」「家族に悪いなと思う」という人も少なくありません。
自分だけ料理をするのは不公平
家族が「料理は妻の役割」と思い込んでおり、妻だけが料理を負担する習慣になっていないでしょうか。女性のほとんどが専業主婦で社会的にも男性上位だった時代ならともかく、女性もフルタイムで働く人が増えた男女平等の現代には、あてはまらない価値観かもしれません。「夫婦共稼ぎなのに、どうして私だけが料理をしなければならないの」と思っている妻は多くいます。
不公平であるだけでなく、料理の負担が大きすぎて疲れがピークに達している場合もあります。一日働いた疲れは男性も女性も同じはず。あるいは、体力において劣る分、女性のほうが疲れやすいともいえます。それなのに、帰宅後に夫は夕食を待っているだけで妻だけが台所に立たなければならないとなれば、妻が不満を感じるのも当然ではないでしょうか。
料理をするメリットが感じられない
節約や家族の感謝というメリットを感じられないと、料理をするモチベーションは下がっていきます。
共働きの場合は世帯収入も高いため、食費にもある程度、お金をかけられる場合が多いです。外食やテイクアウト等を利用する経済的な余裕があるなら、疲れた体を引きずるようにしてまで料理や後片付けをしたくないと考えても、不思議ではありません。
「疲れているけれど、家族に喜んでほしいから」という思いでがんばって炊事をしたとしても、家族の反応が薄いために意欲をなくすケースもあります。妻や夫が台所仕事をしてくれていることを無意識にでも「当然」と思っていると、心からの「いつも料理をしてくれてありがとう」という言葉は、なかなか出てこないものです。
共働きで料理をしたくないときの対処法
「料理を作らなければ」と思いながらも、どうしても気が向かなかったり、体が動かなかったりすることもあるでしょう。この段落では、料理をしたくないときの対処法を紹介します。
料理をしたくないことを家族に相談する
「料理をしたくないなんて、家族に申し訳ない」と罪悪感を持っている人は、自分の気持ちをなかなか表現できずに我慢をしてしまいがちです。1人で抱え込まず、まずは家族に素直に相談してみましょう。なぜ、料理をしたくないのか、料理や料理に付随する買い出し・後片付け等が自分にとってどのように負担になっているかを、具体的に伝えることが大切です。
その上で、家族の意見を聞いてみましょう。すべての人が手料理を毎日食べることにこだわっているとは限りません。率直に相談することで、案外、簡単に解決に向かう可能性もあります。
料理を家族で分担する
夫婦のどちらかに負担が偏らないよう、家族で分担をして料理を作る方法もあります。例えば、妻はご飯を炊いてみそ汁を作るところまでをやり、夫がおかずを作るなどの分担もできます。または、夫婦で台所に立って、手分けしながら料理を進めていくのも楽しいかもしれません。
誰にでも得意・不得意があります。料理が苦手な人なら代わりに洗い物を担当したりして、得意な家事を挙手制で割り振ると良いでしょう。分担した場合、お互いの料理の仕方や味にダメ出しするのはNGです。お互いに褒め合ってモチベーションを高めることをおすすめします。
ご飯は別々に食べる
共稼ぎの場合、平日の食事はそれぞれで用意して、それぞれのタイミングで食べることにしたほうが、お互いに楽になるケースもあります。家族の分まで料理を作ろうとすれば「きちんと用意しなければ」と思ってハードルが上がってしまいますが、自分の分だけなら手軽に済ませられるものです。
最初から「朝食・夕食は別々に食べる」等のルールを決めておきましょう。そうしないと、帰宅が遅い側が「向こうが早く帰宅しているはずだから夕食を作っておいてくれるだろう」と期待するかもしれません。逆に早く帰宅した側が料理を用意していたときに、相手が食事を済ませてきて腹が立つということを避けられます。
もちろん、夫婦で食事を楽しみたい気持ちは大切です。平日にすれ違い生活をする分、休日は一緒に食事をするといった工夫をすれば、夫婦の絆を強化できます。
時短できる料理グッズを使う
料理の時短に役立つ便利グッズや調理家電を取り入れることにより、料理の負担を減らすという対策ができます。
例えば、電子レンジでパスタをゆでられるグッズは100円均一ショップでも入手できます。大きな鍋を使ってパスタをゆでる場合はお湯を沸かすのも食後に洗うのも大変ですが、便利グッズなら電子レンジに入れて放置するだけで良く洗い物も少ないため、かなり時短になります。
他には、電子レンジでゆで卵を作れるグッズや高速炊飯ができる炊飯器、全自動でエッグマフィンを作れるホットサンドイッチメーカーなども便利です。
準備と後片付けの時間を減らすことができれば、料理をするハードルを下げられます。ハイテクな道具を使う面白さも楽しめるので、夫が料理に興味を持つきっかけになる可能性もあります。
おかずの品数を減らす
「一汁三菜」が理想的な献立という考え方もありますが、共稼ぎで時間がない場合や疲れている場合、毎食に複数のおかずを準備することはけっこうな負担となります。料理の時間と手間を減らすためには、おかずの品数を減らしたり、簡単な料理だけにするという方法もあります。
主菜のおかずはきちんと料理するとしても、副菜は納豆やもずく等、パックから食器に盛り付けるだけでよいものにすれば、栄養バランスや食事のボリュームを補うことが可能です。または、一品でも満足感を得やすい丼ものを選ぶのもよいでしょう。
外食や中食を活用する
自分で作るのが難しいような凝った料理を手軽に食べられるのが外食の魅力。料理の準備や後片付けが不要な上、いつもと違った食事を摂ることがリフレッシュにもつながります。小さい子どもがいる場合はお店の選択肢が限られることもありますが、ファミリー向けの店舗なら気軽に利用しやすいでしょう。
また、デパ地下やスーパー、コンビニなどでお弁当やお惣菜を買って帰る中食スタイルも、毎日の食生活を楽にしてくれる選択肢のひとつ。ご飯や味噌汁だけ用意しておいて、おかずだけ買うなど、部分的に活用するとコストも抑えられます。
共働きで料理をしたくないときの便利なサービス
料理の負担を減らす方法を紹介してきましたが、それでも、「どうしても料理をしたくない」と感じることはあるでしょう。そのような場合に助けてくれるサービスを紹介します。
デリバリー
どうしても料理をしたくない気分や体調のときは、必要に応じてデリバリーを利用するのもひとつの手段です。
デリバリーは一食当たりにかかる単価は自炊よりも高額になってしまうものの、料理のジャンルやメニューが豊富にある点がメリットです。ラーメンなどデリバリーの定番である中華食堂メニューやお寿司、ピザ、お弁当やファミリーレストランのメニューなどから選択できます。
買い物に行く必要もないため、家にいながらオーダーできることもデリバリーのメリットです。インターネットで注文できるサービスもあるため、帰宅する電車の中等で注文することも可能です。
食材宅配サービス
献立ごとに必要な食材とレシピがセットになったミールキットの宅配も、忙しい共働きの主婦や育児中のママに人気です。買い物と献立作りの手間と時間を大幅に減らすことができるので、料理に関する負担をかなり軽減しつつ、作り立ての料理を食べられます。
また、料理や栄養のプロがカロリーや栄養バランスに配慮して作った献立を家で手軽に作れるという魅力もあります。他にも、「安全性の高い食材を使用している」「調理のコツがレシピに書かれている」「食材が無駄にならない」等、食生活を大切にしたい人にとってうれしいポイントが食材宅配サービスには多いといえます。
宅食(宅配弁当)サービス
調理済みの弁当やお惣菜を、冷蔵や冷凍で届けてくれる宅食サービスも人気です。スマホやパソコンから手軽に注文できる上、届いてすぐ食事ができるのも魅力です。最近では専属の管理栄養士が栄養価やカロリーに配慮してメニューを考案した宅食サービスも多く、健康に気をつけながら宅食に頼ることができます。
定期配送が可能なサービスもあるため、ライフスタイルや注文頻度に合わせて適切な宅食サービスを選びましょう。
料理代行サービス
コンビニエンスストアでもお弁当やお惣菜が売られているので、忙しいときには便利な存在です。とはいえ、糖分や塩分、添加物なども多く含まれるものが多いため、使い続けることは心配と感じる人も多いでしょう。健康のためには、やはり、家庭で調理した食事が一番です。
そこで、料理代行サービスを活用するという方法がおすすめです。体にやさしい家庭料理をプロに作ってもらえるので、安心して食べられる他、おいしい食事を手間なしに楽しめます。一週間分のおかずを作り置きしてもらうといった利用方法もあります。家庭での調理だけでなく買い物や他の家事も一緒にやってもらうことも可能です。定期コースの他、単発での依頼や利用したい当日の依頼もできます。
まとめ
共働きで忙しく疲れている人は料理をしたくないと感じることもあるでしょう。そのような場合には、まず、パートナーに相談して、食事に関するお互いの希望をすり合わせることが大切です。
他には、食事や料理に関するさまざまなサービスを活用しましょう。上手に手を抜きながら、楽しい食卓を過ごせますように。