運動したいけど続かない?継続のコツ、ランニングしながら聞いてみた。
「最近体を動かしてないし、休日は寝てばかりだな」「この1年で5キロ太ったし、何か運動しなきゃまずいな」と思いつつ、なかなか行動に移せない人もいるのでは? 仕事もあるし、家のこともあるし、運動で疲れたら何もできないでしょ……。運動をはじめられない理由、いろいろありますよね。
そこで、ランニングを習慣にしている伊藤さん(仮名)と、まさに「ランニングを続けたいけれど、続かない」友人の山本さん(仮名)に、日頃運動不足ぎみのミラシル編集部Aが走りながらいろいろ聞いてみました。
さて、ランニングを続けるコツをつかんで、山本さんは継続へと踏み出せるのでしょうか?
目次
- 一緒に走った2人のプロフィール。
- ランニングをはじめたきっかけと走るペース。
- ランニングを続けるために気をつけていること。
- ストイックな生活は必要なし。だけど自然と節制するように。
- 続けると、体の調子がわかって健康への意識も変わる。
- ランニングを続けるコツは?
- 走る「仲間」を見つける。
- 走る時間を有効活用する。
- 会話ができるくらいのペースで走る。
- ランニングをはじめるときに心掛けたいこと。
- ランニングを続けるにはグッズ選びも大切。
- 【まとめ】「無理せず気持ちよく」で運動をはじめてみよう。
一緒に走った2人のプロフィール。
今回、一緒に走ってお話を聞く2人を紹介します。
2人は大学時代の友人。なんと、伊藤さんはフルマラソンに出場した経験あり! 山本さんは野球をやっていた……。「運動経験ほぼなし」の筆者がついていけるのか? とにかく、スタートしてみましょう!
ランニングをはじめたきっかけと走るペース。
──じゃあ、軽く走りながらいろいろ聞きましょうか。ランニングをはじめたきっかけは?
伊藤:もともとマラソンを見るのが好きで、大学時代には3時間半切るのを目標にフルマラソンに挑戦したんですけど、達成できなくて挫折しちゃって。娘が生まれて1歳になって、「がんばっている姿を見せたい」と思ったのがきっかけで、また走りはじめたんです。
山本:朝4時に起きて走ってるんでしょ? 凡人の僕には無理だな。
──朝4時!?
伊藤:娘を寝かしつけたあとに走ろうと思っていたら、なかなか寝てくれなくて……。結局、娘と一緒に寝て、そのぶん早起きして走ることにしたんです。
──4時起きで、週にどれくらい走っているんですか?
伊藤:週に6日、1日10km程度ですね。
山本:冬は寒くて、布団から出たくないよ。しかも週6日!
伊藤:これは僕のペースだから。夜に走ってもいいし、週1回のペースでもいいと思う。
ランニングを続けるために気をつけていること。
──走り続けるために気をつけていることってありますか?
伊藤:遅くまでの飲み会と夜更かしですかね。以前は夜型人間で2時とか3時まで起きてることもあったけど、さすがにしなくなりました。
ストイックな生活は必要なし。だけど自然と節制するように。
山本:食べるものにも、気をつける必要があるのかな。お菓子も好きで食べちゃうけど。
伊藤:そんなにストイックじゃないよ(笑)。お酒も飲むし、お菓子も食べる。ただ、二日酔いしないように気をつけてはいるね。それから3食ちゃんと摂ることかな。走りはじめてから自然と体の調子がよくなって、ご飯もしっかり食べられるようになったよ。
続けると、体の調子がわかって健康への意識も変わる。
──毎日走ってると、健康になりそうですよね。
伊藤:うーん、体は締まったんですけど、僕の経験から言うと、走ることで健康になるというより「健康への意識が高まる」って感覚ですね。「ちょっとのどが痛いな、カゼをひきそうかな」と感じると、悪くならないように対策をとるようになりました。
──体の不調に敏感になったということ?
伊藤:あ、たしかに! 僕はひどい鼻炎でティッシュが手放せないほどだったんです。妻からも病院に行くのをすすめられてたけど、行かずじまいでした。で、ランニングをはじめたらすごく呼吸が苦しくて、急いで病院で診てもらいましたよ。薬は飲んでいるけど、今は快適にランニングも生活もできています。
山本:ランニングをはじめたおかげで、体に気をつかうようになったってことか。
ランニングを続けるコツは?
──あー! ちょっと待ってください、ペースが速すぎます! まだまだ聞きたいことが……。
伊藤・山本:すみません(笑)。ついつい速くなって。
──(ハァ、ハァ)これ、どれくらいのペースですか?
伊藤:1km7分くらいかな……。そんなに速くないですよ。
ごほうびや走る楽しみを見つける。
──ふぅ、気を取り直して。ランニングを続けるコツをお聞きしたいです。伊藤さんの、早起きしてまで走るモチベーションって何でしょう。
伊藤:最初はもちろん、起きたくないな、と。でも走ったあと、その面倒くささを上回る「爽快感」を体験したことかなぁと。それに、朝、日の出のタイミングで走ると、空の色を見ているだけで爽やかな気分になるんですよ。
山本:うーん、その爽快感を知るには、まず早起きしなければならないのか……。
伊藤:何でもいいので、楽しみを見つけるのは? 僕は、「次の大会で目標を達成したら、ランニンググッズを1つ買う」とかごほうびを用意しているんだけど、もっと身近な楽しみでもいいと思うよ。
──「走ったあと、ビール飲もう」とか?
伊藤:あー、いいですね! 僕はランニンググループに入っていて、月1回の練習会のあとに飲み会があるんです。そこで飲むビールが、本当においしい。すごく幸せな時間(笑)。
山本:みんなで飲むビール、おいしいだろうな~!
走る「仲間」を見つける。
山本:一緒に走る仲間がいるのはいいね。でも最初から仲間を見つけるのはハードルが高いな……。
──ちょっと気が引けますよね。
伊藤:僕は、自分の練習記録をSNSに投稿してました。そこにリアクションをもらえると、励みになるし、ほかの人の練習の様子を見て、それが背中を押してくれるし……。
山本:なるほど、SNSを利用するのか。
伊藤:そう、自分の意志だけじゃ続けられないこともあるから。僕はランニング用のアカウントをつくって、今も毎朝の空の景色を撮って発信してるよ。
走る時間を有効活用する。
──走る時間をつくるのって、けっこう大変ですよね。仕事もあるし、ほかにやることもあるし。
山本:そこです! 結局、走る時間が取れなくて続かない。
伊藤:うーん、走る時間は意識して確保する必要はあるけど、ランニング中、何もしていないわけでもないよ。僕は、走りながら仕事のことなんかでごちゃごちゃした頭を整理したり、好きな音楽を聴いたり。ラン仲間には、英語の教材を聴いて走りながら勉強してるとか、オーディオブックを聴きながら走ってる人もいるよ。
山本:読書が趣味だから、オーディオブックはいいかも! ちょっと続けられる気がしてきた(笑)。夕飯食べる前に走ってみようかな。でもなかなか続かないんだよな。何かコツとかある?
会話ができるくらいのペースで走る。
伊藤:苦しくなるほど走らない、かな。僕もランニングを続けようとして何度も挫折してるし。
山本:そうなの? 挫折したことがあるって聞いて、急に親近感がわいてきた(笑)。なんで続かなかったの?
伊藤:たぶん、フルマラソンのためにきつい練習スケジュールを組んでいたからかな。「今日はこれか……」って思うだけで憂鬱になったから、今では苦しいペースで走らないようにしてるんだよね。
──苦しくないペースって、どのくらいでしょう?
伊藤:目安としては、鼻呼吸で走れるくらい。誰かと会話しながら走れる感じです。ハァハァと口で息をしながら走るのは、がんばりすぎです。
山本:なるほどね。たしかに「え、こんなんでいいの?」みたいな感じで終わらせるほうが、次の日も気楽に走り出せるかもしれないな。僕は、がっつりスポーツをしてた経験から、ついついきつめに走ってしまうタイプなんで……。
伊藤:運動経験があると、ついがんばっちゃうよね。
山本:がんばりすぎることが続かない原因っていうのは、納得だな。
ランニングをはじめるときに心掛けたいこと。
──あの、そろそろ、私、がんばらないで走るのは限界かも……(ハァ、ハァ)。
伊藤・山本:ちょっと休憩しましょうか。
初回は、気持ちのいい日・時間帯を選ぶ。
──おかげで落ち着いてきました。最後に、ランニングをはじめてみようという人にアドバイスはありますか?
伊藤:そうですね、ランニング初日は、晴れた日の気持ちのいい時間帯を選んで走るといいのでは。気持ちよさを経験すると「次も走ろうかな」と思えるから。
山本:最初の体験が大事ってことか……。その発想、なかったな。
伊藤:雨だったら走らないし、体調が悪い日は積極的に休めばいい。はじめたからには毎日続けないと、って思うと負担になってしまうよね。
──継続するには、楽しい経験を重ねるということも大切なんですね。今日は本当にありがとうございました。
伊藤:こちらこそありがとうございました。じゃあ僕たちは、もう少し走っていきますんで。
山本:ありがとうございました。継続するコツが少しつかめたし、実践してみようかな。それでは、失礼します!
ランニングを続けるにはグッズ選びも大切。
あいさつをしたとたん、2人は風のように走り去ってしまいました……。さて、伊藤さんは、「ランニングを続けるためにはグッズ選びも大事。特にシューズ」とアドバイスします。
ランニング中は足に体重の3倍もの衝撃がかかるとも言われます。クッション性のあるランニングシューズを履くことは、ケガを防ぎ、ひいては気持ちよくランニングを続けることにつながるでしょう。伊藤さんが普段から愛用している、おすすめのグッズを紹介しますね。
【まとめ】「無理せず気持ちよく」で運動をはじめてみよう。
ランニングを習慣にしている伊藤さんも、かつては挫折したこともあるとか。その経験から、ランニングを続けるためには、楽なペースで走ること、ケガをしたり体調を崩したりしないように注意を払うことが大切だと話します。
今回はランニングでしたが、運動をする目的は、体重を落とす、頭や心をすっきりと保つ、景色を楽しむなど人それぞれ。あなたならではの楽しみ方を見つけて、運動をはじめてみませんか?
※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
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