料理研究家・コウ静子が教える「パパ&ママのいたわりレシピ」vol.2
子育て中のパパやママは、どうしても自分のことが二の次、三の次になってしまいがち。「あれ、体の調子がおかしいな……」と感じても、そのままにしてはいませんか?
そんなときは、食で改善! 料理研究家・国際中医薬膳師のコウ静子さんに、身近な食材でつくる、パパやママに起こりがちな、体のちょっとした不調を整えるのに役立つレシピを教えていただきます。(全3回)
2回目に取り上げるのは、「イライラやストレス」。イライラをやわらげる食材や、みかんの皮を乾燥させた「陳皮」のつくり方もご紹介します。
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vol.2「イライラやストレス」。
香りのある野菜で「気」の巡りをよくする。
子育てはうまくいかないことだらけ。仕事に家事・子育てにと、1人何役もこなさなければならず、大変! そんなパパやママの心と体を、どんなごはんが元気にしてくれるのでしょうか? |
ささいなことでも、気がふさいだり、気づまりしたりすることはありますよね。ストレスから、肩や首が凝ったりするなど、体に症状が現れてしまうことも。そんなときは心をほぐし、緊張をやわらげることが必要です。
イライラしたり、不安な気持ちになったりするとき、中医学や薬膳(=中医学の理論に基づく料理)では「気」の巡りが滞っている状態、つまり「気滞(きたい)」であると考えます。「気」とは、生命維持のために必要な3つの要素の1つで、体全体を動かすエネルギーのことです。
エネルギーが停滞している場合に頼りになる食材が、香りのある野菜やハーブ。香りが気持ちをリラックスさせ、滞っていた「気」を再び巡らせ、心を落ち着かせてくれます。
香りのある野菜やハーブで手に入りやすい食材というと、季節にもよりますが、セロリやパセリ・パクチー・玉ねぎ・クレソン・春菊・せり・三つ葉などでしょうか。1種類だけでなく、複数の種類を組み合わせてみてもよいでしょう。
今回ご紹介するのは、「気」を巡らせる、香味野菜を使ったチヂミと、ほかのレシピにも応用できる「食べるたれ」のレシピです。韓国の定番料理・チヂミをサクッとした食感に仕上げるコツもご紹介します。