結婚した20代~30代はいくら貯金しておくべき?今から考えたい夫婦の資産形成。 結婚した20代~30代はいくら貯金しておくべき?今から考えたい夫婦の資産形成。

結婚後の20代~30代はいくら貯金しておくべき?今から考えたい夫婦の資産形成。

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大きなライフイベントの1つ、結婚。家族の幸せを築いていくには、それを実現する資金について考えることも大切です。先行き不透明な時代に、夫婦の資産形成はどのような方法で行えばよいのでしょうか。「幸福度の高い家計づくり」をモットーに資産形成の相談を数多く受けている、FP事務所ハートマネー代表の氏家祥美さんに解説いただきました。

目次

結婚は貯金のはじめどき!将来の資金計画を立てよう。

結婚は貯金のはじめどき!将来の資金計画を立てよう。

「婚約指輪・結婚指輪・結婚式・新婚旅行と、結婚にはけっこうお金がかかったな」「家を買うならいくら貯金しておけばいいんだろう」などと、結婚をきっかけにお金のことを具体的に考えはじめる方は少なくありません。10年後、20年後の家族の姿をイメージし、それまでに何をすればよいのかをまとめた「ライフプラン」が役に立ちます。

20代~30代は社会人として自分が成長し、それに応じて収入や支出が大きく変わる時期。さらに結婚後は出産や住宅購入など、大きなライフイベントを迎える人もいるでしょう。結婚を機に将来の資金計画を立てることで、家族が幸せに向かう道のりを着実につくっていきましょう。

理想の生活を考える。

「資金計画といっても、何から考えればいいのかわからない」という方もいらっしゃると思います。その場合は、まず、人生の三大資金といわれる「大きな出費」に注目すると、イメージがしやすくなります。

●人生の三大資金

三大資金

検討事項

住宅資金

賃貸・持ち家、どこに買うか、戸建てかマンションか など

教育資金

公立か私立か、習い事はさせるか など

老後資金

何歳まで働くか、退職金はどれくらいか など

取材内容をもとにミラシル編集部にて作成

住宅資金・教育資金・老後資金といっても、いろいろな検討事項があることがわかります。「住まいにこだわりはないが、子どもは中学から私立に通わせたい」「子育てが不安なので、実家の近くに一戸建てが欲しい」「通勤に便利な都市部のマンションを購入したい」など、お互いのこだわりを早いうちに話し合っておきましょう。

また、結婚や出産を機に「専業主婦(主夫)になりたい」「産休・育休後は仕事に復帰したい」「出産後はパートやアルバイトをしたい」という人もいれば、「定年まで勤めたい」「より活躍できる環境を目指して転職したい」「将来、起業を考えている」という人もいるでしょう。

理想の仕事や働き方は、人それぞれです。仕事に対する価値観は、家計の重要な要素となります。まずはお互いの希望や価値観をオープンにし、理想の将来をイメージするところからはじめてみましょう。

理想の生活のために必要な資金を知る。

お互いの理想の生活についてイメージをすりあわせたところで、それに必要な資金を考えていきます。

前述した人生の三大資金を軸に、何にどのくらいの金額を準備しておきたいかといった観点で考えるとわかりやすいでしょう。

また、人生の三大資金の優先順位も大切です。いつごろ出産したいか、いつごろ家を買うか、いつごろ子育てが終わるかなど、イメージしたライフイベントによって、優先順位は変わってきます。夫婦に必要な時期や目安の金額が明確になったら、それを確保する計画を立てて実行していきます。

夫婦それぞれの収支を確認する。

資金計画を立てる場合、夫婦お互いの収支を把握しておくとよいでしょう。最近は家計簿アプリを使って、お互いの収支を共有している夫婦もいます。夫婦で家計簿アプリのアカウント1つを共有して、銀行口座やクレジットカードの情報をひもづけておけば、お互いの収入や支出をスマホで簡単に確認できます。

夫婦の中には、収支をオープンにしたくないケースもあるでしょう。その場合は、生活費用の銀行口座を共有してお互いのお小遣いについては共有しないなど、共有する範囲を決めることでプライバシーを守れます。

その場合でも、少なくとも人生の三大資金についての準備状況は把握しておくことをおすすめします。理想の生活をかなえる資金がどれくらい貯まったか、いつも見える状態になっていると、資金計画のモチベーションにつながります。

結婚した20代〜30代の平均貯金額はどのくらい?

結婚した20代〜30代の平均貯金額はどのくらい?

ここで20代~30代の2人以上世帯のお金の事情をみてみましょう。社会人生活がはじまり、生活や環境が大きく変わっていくこの世代は、どれくらい貯蓄をしているのでしょうか。

20代世帯

貯金額(平均値)170万円
金融資産保有額(平均値)403万円
金融資産保有額(中央値)171万円

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」(2023年)

世帯主が20代である2人以上世帯の貯金額の平均は、170万円です。金融資産保有額の平均は403万円で、中央値は171万円になっています。貯金のほかに、生命保険や株式、個人年金保険などの金融資産を保有していることがわかります。

30代世帯

貯金額(平均値)408万円
金融資産保有額(平均値)856万円
金融資産保有額(中央値)337万円

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」(2023年)

世帯主が30代である2人以上世帯の貯金額の平均は、408万円という結果でした。金融資産保有額の平均は856万円で、中央値は337万円となっています。20代よりも収入が増えていることや、貯金のほかに、投資信託や株式、生命保険や個人年金保険など、将来への備えを着実に行っていることがわかります。

幸せを形にする、夫婦の資産形成のヒント。

幸せを形にする、夫婦の資産形成のヒント。

夫婦の幸せをしっかりと形にするには、人生の三大資金をどう備えるかが重要です。では、大切な資金を貯めるには、どうすればいいのでしょうか。しっかり無理なく資金を貯めるヒントをみていきましょう。

結婚したばかりの夫婦は、小さくしっかり備えることからはじめよう。

結婚したばかりなど経済的な余裕が少ない場合は、まず何かあったときにすぐに使える現金(貯金)から準備し、余裕ができたら投資信託や個人年金保険などで老後資金の準備をはじめることを検討するとよいでしょう。

どんな資金の貯め方でも、有効なのは口座振替。

資金計画にはこつこつ貯める貯金、個人年金保険などの保険商品、投資信託などの金融商品というように幅広い選択肢があります。勤める企業によっては、給与からの引き去りで財形貯蓄を利用できるところもあるでしょう。どれを選ぶか悩むところですが、いずれにしてもおすすめは「口座振替」にしておくということです。

夫婦によって住宅資金・教育資金・老後資金の3つの優先順位は異なると思いますが、口座振替にすると貯めるための手間がかからず確実です。引き去ったあとの残りのお金で家計をやりくりする習慣ができると、計画的に資産を形成できます。

3つの選択肢のバランスと組み換えを柔軟に。

資金計画は、状況に応じて変える柔軟性をもちましょう。貯金・保険・投資の3つについてメリットとデメリットを理解したうえで、バランスよく組み合わせるのがよいでしょう。無理のない資産形成ができるよう、資金計画は夫婦で慎重に検討しましょう。

夫婦の資金計画でよくある質問集。

2023年の金融広報中央委員会の調査によると、年間手取り収入からの貯蓄割合は、20代~30代の2人以上世帯の平均で14%前後という結果になっています。その額を人生の三大資金にどう配分するかは、悩むところだと思います。ご夫婦から資金計画に関連してよく寄せられる質問から、そのヒントが得られるかもしれません。

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」(2023年)

結婚前に契約した個人年金保険は見直すべき?

結婚したばかりのご夫婦の中には、独身時代に個人年金保険などの保険商品を契約し、将来に備えていたという方も多いと思います。個人年金保険には、税制の優遇(控除)が受けられるというメリットがあります。独身時代に契約した個人年金保険は、家計の負担にならないのであれば、老後資金の一部として今後も継続していくとよいでしょう。

公的年金にプラスして老後資金を準備したほうがいい?

公的年金だけでは老後資金が不足すると感じる人は、あらかじめ不足を補う老後資金を準備しておきましょう。

また、公的年金の受給開始年齢は原則65歳からですが、受け取り開始時期を70歳、75歳のように後ろ倒しする「繰り下げ受給」を選ぶことで、年金受取額を増やすことができます。たとえば、公的年金の受給を後ろ倒しにしている数年間の収入を、個人年金保険などで補うという方法もあります。

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収入が減って加入している保険の保険料が払えなくなったら?

先行き不透明な時代には、収入が減ってしまうことも珍しくありません。保険料が払えなくなった場合、保険商品によっては「払済保険」に変更するという選択肢があります。

払済保険への変更は解約と異なり、以後の保険料の払い込みをやめ、これまでに支払った保険料の範囲内で契約を継続する方法です。払済保険への変更後は保険金額が一般的に少なくなってしまいますが、解約する前に、保険会社に相談してみるといいでしょう。

【まとめ】将来を見すえた資金計画が大切!

夫婦の資産形成は、お互いの幸せをつくり上げる大切なものです。だからこそ、2人が無理なく長く続けられる計画が重要になってきます。

そのためには、お金がストレスにならない工夫が必要です。毎日お金のことばかり考えていると、疲れてしまいます。あまり考えなくても、しっかりと資金が貯まっていく。それを実現するのは、貯金・保険・投資のバランスをうまくとって資金を準備することです。そうすることで、夫婦の理想を実現する資産が形成されていくでしょう。

先が見えない時代だからこそ、将来を見すえた資金計画が大切です。多くの夫婦に、理想へ向かう道のりも楽しくなるような資金計画を目指してほしいと思います。

写真/Getty Images イラスト/オオカミタホ


氏家 祥美 
FP事務所ハートマネー代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。旅行会社、FP会社で働いた後、2010年に現在の事務所を開業。金融リテラシーの普及に努め、高校の家庭科の教科書では経済パートの執筆も行う。


※ この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。 
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(登)C24N0024(2024.5.15)
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#お金 #資産形成 #生活費 #年金 #保険 #貯金 #教育費 #子育て #結婚・婚活
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