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植物や旅への興味から新たな自分を発見。モデル・NOMAさんに聞く、趣味のはじめ方と深め方。

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本業以外の分野にチャレンジし、人生の領域を広げている「趣味」上手な方にインタビュー。今回お話を伺ったのは、モデルとして活動しながら、フィトテラピーやアロマブレンドデザイナー、フードレメディーなどさまざまな資格を持つNOMAさん。30か国以上を巡る旅好きとしても知られ、趣味で得た知識を活かして、本を出版したり、トークショーやイベントにも出演したりするなど、活躍の場を広げています。趣味上手な彼女はどうやって趣味を見つけたのか、そして、それを深めていくコツとは? NOMAさんが本業のほかにライフワークを持ったきっかけから紐解き、探っていきます。

体が資本であるモデルの仕事が植物への深い関心につながった。

──ライフワークは自然探求ということですが、興味を持つようになったきっかけは?

(alt/スタミナ勝負なモデルの仕事がきっかけで自然や植物に興味を持った)

私はのどかな風景が広がる佐賀県で生まれ育ちました。両親が昆虫を研究していることもあって、幼いころから両親の昆虫採集の手伝いや植物採集をよくしていたんです。家の庭にはミントやローズマリーなどたくさんのハーブが植えられていて、摘みたてのハーブでお茶を飲むこともありましたし、母がハーブショップにも連れて行ってくれました。自然が身近にあり、次第に植物についてものめり込むようになりました。

(alt/自然はとても身近な存在だった幼少期のNOMAさん)
自然はとても身近な存在だった幼少期のNOMAさん。

──子どものころ、好きになった自然や植物に今も夢中になれる理由は何でしょうか。

 

20代ではじめたモデルの仕事のおかげなんです。モデルはスタミナ勝負の仕事で、極寒の中で薄着で撮影をしたり、炎天下で分厚いニットやコートを着たり。ハードスケジュールのなか、睡眠時間が満足に取れなくても、絶対に体調は崩せないし、肌もニュートラルな状態に保たなくてはいけません。でも、もともと私は美容や健康の知識に乏しく、自分のケアがまったくできないタイプで(笑)、仕事をはじめたばかりのころは、たびたび調子を崩すことがありました。これじゃいけないと思ったとき、目が向いたのが植物でした。母が出してくれていたハーブティーのことを思い出し、肌が荒れたり、体調を崩したりしたときには何が効くのかなって。植物が持つエネルギーや薬効についてもっと知りたいと思うようになり、植物やハーブ、薬草の本などを読んで、独学で知識をつけていきました。

自分の体の変化を直に感じ、趣味がより本格化していった。

──さらにそこから、アロマセラピーやフィトテラピー、フードレメディーなどの勉強もされていますが、学ぼうと思ったきっかけは何でしたか?

(alt/自分自身でアロマの調合も行うNOMAさんのノート)
自分自身でアロマの調合も行うNOMAさんのノート。

独学だとどうしても視野が狭くなってしまうと思ったんですよね。30代に入る手前から飲食のプロデュースをすることが続いていて、日本の食事養法でもあるマクロビオティックの書物を読み込んでいたんです。そんな時に料理人のmleさんと出会い、マクロビオティックの考えを基礎とし、自然の摂理と丁寧に向き合うことを通して自分をケアする“食養”=フードレメディーを学びました。

 

──アロマインストラクターの資格も取得されていますよね。

 

フードレメディーと出合ってから数年後に、ハーブや漢方もプロフェッショナルな方のもとで学んでみたいと思い、フィトテラピーを専門にされている森田敦子さんのスクールで講座を組ませていただき、生徒さんを募って一緒に学ばせていただきました。アカデミックな研究をされてきた森田先生の授業は新しい発見に満ちていて、とても楽しかったです。そこで、香りの世界に関心を寄せるようになり、昨年アロマインストラクターの資格も取得。自分をケアする方法を知ったことは、健康に仕事を続けられることにつながっています。モデルの仕事をしていなかったら、ここまでの健康オタクにはなっていなかったですね。

 

──植物や食事などの知識は実生活で役立つ場面が多いですよね。

(alt/たくさんのアロマを常備しているNOMAさんの自宅)
たくさんのアロマを常備しているNOMAさんの自宅。

それはもう日常のいたるところで。アロマに関していえば、リラックスしたいときやリフレッシュしたいときなど、精油を使ってうまく気分転換ができるようになりました。逆に、その時々で自分にとって心地いい香りが変わるので、「今の私は落ち着きたいんだな」とか、「エネルギーチャージしたいんだな」とか、自分の状態を知ることになります。そういえば妊娠中、苦手になった香りがあったんです。調べてみると、やはり妊婦は避けたほうがいいものだったそうで、本能で遠ざけようとしていたと知って人間ってすごいなと思いました。こうして普段の生活に学びを役立てていくと、学ぼうと思わなくても、毎日の暮らしの中で知識を深めていくことができるのだと思います。

年を重ねてもこの探究心は枯れない。「発信すること」が趣味を深めることにつながる。

──NOMAさんは、趣味で得た気づきや知識をSNSで積極的に発信されている印象があります。

(alt/趣味に没頭し続けていたら、いつの間にか仕事にもつながったと話すNOMAさん)

 

自分の知識や視点、大切にしていることをいろんな人と共有することが好きなんです。人はそれぞれ違う人生を歩んで、違うレンズを持っていますよね。自分のレンズをしっかり磨き上げることと同時に、それをシェアすることも大切だと思う。多様な考え方をインストールすることで自分の感覚を広げ、アップデートする。それが、次のアイデアにもつながります。

 

──その発信・シェアが、本の出版やトークショーの出演など実際に新たなお仕事にもつながったのですね。

(alt/数多くのセミナーなどにも出演し、さまざまな講義を行っている)

SNSなどでフィトテラピーやフードレメディー、アロマのことなどを発信していて、それを見た方からお声をかけていただくことが増えました。昨年出版した本『WE EARTH~海・微生物・緑・土・星・空・虹 7つのキーワードで知る地球のこと全部~』(グラフィック社)も、もともと私のインスタグラムを見たエディターさんが声をかけてくださったのが出発点になったんです。

(alt/ NOMAさんの著書『WE EARTH ~海・微生物・緑・土・星・空・虹 7つのキーワードで知る地球のこと全部~』(グラフィック社))
NOMAさんの著書『WE EARTH ~海・微生物・緑・土・星・空・虹 7つのキーワードで知る地球のこと全部~』(グラフィック社)。

──「仕事につなげよう」と思って趣味をはじめたり、発信していたわけではなく、好きなことに没頭していたら、次のきっかけが向こうからやってきた感じでしょうか?

 

そうですね。趣味については、世の中の流れやトレンドにいい意味で流されず、自分の“好き”をどれだけ大事にできるかどうかだと思います。だから、知りたい! 気になる! といった、自分の中の“ワクワクバロメーター”を信じること。ワクワクを指針にすることで、自分にフィットする趣味に出合えると思います。趣味が豊かになれば、自分も成長できるし、しっかりとした人生の土台を築くことができる。そして、ライフワークと呼べる趣味を持つことは、人生を長くともに歩める友を見つけることになります。たとえば私が夢中になっている植物は、人間と同じ多細胞生物ですが、20億年を超えて地球に生き続けてきた大先輩。植物から学ぶことはたくさんあります。香りやアロマについても、まだまだ解明されていないことが多く、きっとおばあちゃんになっても私の探究心は枯れないと思う。そう思うと、余計にもっと知りたいと燃えるんです(笑)。

領域を広げ続けるために、自分の中にある当たり前を見つめ直す。

──NOMAさんは若いころから、旅もライフワークにされていますね。

(alt/旅を通じたたくさんの出会いがさらなる探究心へつながると話すNOMAさん)

20歳で行ったインドが旅に夢中になるきっかけになりました。当時の私はいろいろと悩みすぎて、心と体のバランスを崩してしまっていたんです。そのとき、ふと「そうだ、インドに行こう」と。私の日常とあまりにも違う光景が広がるインドの旅は想像以上にハードでしたが、逆にそれがよかったようで、みるみる本来の自分らしさを取り戻しました。直感を研ぎ澄まして対応しないといけない場面が多々あり、一時的に頭でっかちになっていた当時の自分にすごく効きました。このことがきっかけで、ますます頭で考えすぎず、感覚に身を任せていこうと思うように。そして、自分の五感をフルに使って世界を見に行こう、文化に触れようと興味が広がりました。上京したのも、モデルの仕事をしながら世界を見て、本を出したいと思うようになったのがきっかけなんです。

(alt/近くの公園には週に何度も足を運び自然に触れている)

──それからアフリカ・南米・アジアなど30か国以上を旅し、30代に入ってからは日本国内も積極的に旅をされています。「旅に出たい、いろんな世界を見たい」と思う気持ちが、仕事をがんばるモチベーションにもつながったのだと思いますが、旅で得た気づきは日常のどんな場面で役立っていますか?

 

自分にとって居心地のいい場所で長く生活していると、その中の当たり前や常識ができていきます。でも、それはその場所でつくられているものです。インドにはインドの常識が、アフリカにはアフリカの常識がある。言ってしまえば、この世の中には絶対に正しい答えなんてないと思います。だから、いろんな場所に行くことによって、自分の中の当たり前の概念を見つめ直すきっかけになる。それに、旅先では新しい自分に出会うことや、おもしろいアイデアがおりてくることもあります。

 

──植物・アロマ・旅など興味が尽きないNOMAさんですが、今後してみたいことはありますか?

(alt/四季によって変化する花や植物にも常に目を向けている)

旅先でおもしろい植物に出合うことが多いんです。特に秘境の植物は過酷な環境で生き延びるために、すばらしいパワーを秘めたものが多い。また、その土地ならではの植物を使った現地の人たちの間で伝わる民間療法があったりもします。今後は、各地で植物をリサーチしたり、民間療法を体験したりして、さらに自分の趣味を深く掘り下げていきたいですね。そして、アウトプットも好きなので、発信することは変わらず続けていきたい。多くの人に自然への興味を持ってもらえるようなきっかけづくりができたらと思います。

(alt/今後も新たなライフワークを行っていくと話すNOMAさん)
今後も新たなライフワークを行っていくと話すNOMAさん。

編集/原田結 取材・文/浦本真梨子 写真/濱田紘輔 ヘアメイク/長澤葵 スタイリング/田村和之 衣装協力/coxco・EQUALAND・Paraboot・NORTH WORKS・ReFaire 


NOMA
ノーマ●1982年生まれ、佐賀県出身。大学在学中にモデル活動をスタート。ファッション誌やビューティー誌などで活躍する傍ら、幼いころから興味のあった植物や宇宙など自然探求をライフワークとし、フィトテラピー・アロマテラピー・フードレメディー・アロマブレンドデザイナー・環境カオリスタなどの資格を取得。また、旅先で得たインスピレーションや植物の知識をもとに商品開発やディレクションを行うほか、環境省森里川海アンバサダー、グリーンピースオーシャンアンバサダーなどエコロジストとしても活動。著書に、地球サイエンス&カルチャーブック『WE EARTH ~海・微生物・緑・土・星・空・虹 7つのキーワードで知る地球のこと全部~』(グラフィック社)などがある。@noma77777


※この記事は、ミラシル編集部が取材をもとに、制作したものです。
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