

【7つの偏愛】声優・石川界人編。人気声優の転機となった2つの作品とは?
ミラシル連載企画「7つの偏愛」。アニメ・ゲーム・映画など、さまざまな分野で活躍する声優の皆さんに、7つのテーマごとに「愛してやまないお気に入り」を紹介いただきます! 【ミラシル連載企画「7つの偏愛」】 |
今回は声優・石川界人編。『ハイキュー!!』の影山飛雄役や『ダンダダン』のジジ(円城寺仁)役など、数々の作品に出演する石川さんに「7つの偏愛」を伺いました。
肌身離さず持ち歩く必需品から、声優人生の励みとなっている父からの宝物まで、「7つの偏愛」を通して、石川さんの素顔に迫ります。役者としての転機となった作品とは──?
目次
「声優であり続けること」がモチベーション。

──2010年のデビュー以来、常に最前線でご活躍されている石川さん。そのために意識していることを教えてください。
「声優である」ということです。
僕はアフレコがとても好きでこの業界に入っているし、何でもできる人間ではないので、「お芝居をするためにこの仕事をしている」ということをずっと念頭においています。
──石川さんの出演作の中でも、特に最近話題なのが『ダンダダン』の「ジジ」役ですが、演じる上でどんなところにこだわっていますか?
『ダンダダン』の持ち味ともいえる速いテンポ感と小気味のいいストーリー展開に、自分がどうマッチしていくかを意識しています。
ジジは、どんな人の話でも興味を持てるタイプなので、僕自身のテンションが上がるときの楽しさや、好奇心の持ち方みたいなものを思い出しながら演じています。普段は違うのですが、僕も飲み会のときは「ウェイ!」って感じなので(笑)。

──石川さんには「ミラシル」のオリジナルマンガ『落ちこぼれエルフが召喚したのは保険外交員でした。』のボイスコミックで、主人公・一堂青悟役を演じていただきました。こちらでもこだわったところがあればぜひお伺いしたいです。
固有名詞の発音に苦労しました。ちょっとしたアクセントの違いで、言葉の印象がまったく変わってしまうので。
また、動画の尺に対してセリフ量がかなり多かったんです。せっかく書いていただいたセリフなので、すべてタイム通りにおさめることに努めました。

石川界人の「7つの偏愛」。
(1)いつも持ち歩いている必需品。
──「これだけは手放せない」というアイテムを教えてください。
「腕時計」です。30歳になった記念に購入したものをいつも身につけています。この業界に入ってから仲良くなった友人と買いに行った初めての高級時計で、そんな思い出も込みで大切なものです。

仕事の時間を厳守するためというのはもちろん、ゲームの収録の際にはスタジオにこもりきりになるんですが、ブース内に時計があることがあまりなくて。閉鎖空間で時間の感覚がなくなると精神的に疲弊するので、腕時計は必需品です。
あと、収録の際に「1時間に何ワード収録できるか」を測ると、スケジュールの目算が立てやすいんです。「時速何ワード」って僕は呼んだりするんですが、秒針を見ながらペース配分して読むので腕時計が手放せません。
プライベートでも腕時計を忘れると1回家に取りに戻るくらい、ないと落ち着かない存在ですね。

(2)最近買ったお気に入りアイテム。
──最近買ったお気に入りのアイテムは何ですか?
「ブレスレット」です。僕、断捨離をめちゃめちゃしていて、最近あまりものを買わなくて。家にある娯楽は、ほぼ台本などの本関係だけなんですよね(笑)。そんな中、友人に勧められて久しぶりに買いました。
声優の内田雄馬くんも同じものをつけていて、「今日もつけてるね~」とコミュニケーションが生まれるのもいいです。現場ではチャラチャラと音が鳴るのが気になるので、結局外すんですけど(笑)。

(3)今、熱中しているもの。
──今熱くなっていることはありますか?
これに関しては本当に、「仕事」以外にあまりなくて……。もともと趣味だったアニメ鑑賞と部活でやっていた演劇が、そのまま仕事につながっているんですよね。
──そうだったんですね。サウナ好きという情報を耳にしたのですが、今はあまり行かれないのでしょうか。
「サウナ」は好きですね。今は週1回くらいですが、以前は多いときで週5~6回のペースで行っていました。
僕、写真に写るのがあまり得意じゃないんです。少しでもよく写ったほうがいいだろうと思って、撮影がある日はむくみをとるために、朝サウナへ行きます。OKカットが多いほうが、絶対みんなうれしいじゃないですか。
サウナにはこの「サウナハット」を持って行っています。バケット型で見た目もかわいいですし、帽子のポケットにロッカーの鍵を入れられるのも便利でお気に入りです。

──サウナに行くのも、仕事の予定がベースなのですね。
たしかに、サウナでオンオフを切り替える感覚はあまりないかもしれません。オフになるタイミングはお酒を飲んでいるときですかね。ほぼ毎日、家で晩酌をしています。
お酒を飲むときは、必ずこの「YETIの保冷タンブラー」に入れています。声優の安元洋貴さんが、僕がキャンプにハマっていたときに教えてくれたものです。アウトドアではなく家飲みのときにばかり使っているのですが、安元さんと一緒に飲んでいる気持ちになります(笑)。

(4)仕事上の必須アイテム。
──声優という仕事をする上での必須アイテムを教えてください。
「マイク」です。YouTube配信やオーディションのための収録などで使っています。
僕は、仕事の入り口になるテープオーディション(※)を重要視しています。声や息遣いなど「石川界人の芝居」を先方にわかってもらうためにも、こだわっていいマイクを使っているんです。
※ 事前に録音したサンプルを提出する形式のオーディション

(5)声優仲間からもらってうれしかったプレゼント。
──声優仲間からもらったプレゼントの中で特にうれしかったものを教えてください。
声優として尊敬している斉藤壮馬くんからいただいた「ペンケース」です。彼のラジオ番組のグッズで、激しく主張せず控えめな斉藤くんの性格がペンケースのデザインにもよく表れているなと思います。

ペンケースには、アフレコで必ず使うボールペンなどを入れています。アニメの台本は紙であることが多いので、書くものは必須です。
自分の役以外のキャラクターでも、その声優さんがディレクションに対してどうアプローチをするのか、自分だったらどうするのかなどをメモしています。修行の道具でもありますね。

ペンケースには体温計も入れています。僕は体がめちゃくちゃ弱くて(笑)。すぐ風邪をひくので、熱が出たかもと思ったら、すぐに体温を測ってマネジャーに報告できるようにしています。
(6)人生に影響を与えてくれた大切な作品。
──石川さんの人生に影響を与えた大切な作品はありますか?
客観的であれば「アニメ『ハイキュー!!』」。放送開始から10年以上たっても愛され続けている作品ですし、長期にわたって人気のあるコンテンツには声優人生においてもなかなか巡り合えるものではないので、そういった意味でも、僕の人生を変えてくれた作品です。
でも、主観的に見るとまた別の作品もあって……。
石川さんの「役者としての転機」となったもう1つの作品とは?
お父さんからもらった「声優人生における宝物」についてもお聞きしました!